「Kroi 2023 "Magnetic" Tour BLUE / RED」は、ライブハウスを回る「BLUE」13公演と、ホールでの「RED」2公演の計15公演で構成された全国ツアー。Kroiは3月発売のメジャー2nd EP「MAGNET」を携え、全国各地で白熱のパフォーマンスを展開してきた。ツアーファイナルの会場となったのは、Kroi史上最大キャパとなるNHKホール。5人はこの大舞台で、およそ2時間にわたるステージを繰り広げた。
定刻を少し過ぎた頃、ステージに設置された紗幕の奥に内田怜央(Vo)、関将典(B)、益田英知(Dr)、長谷部悠生(G)、千葉大樹(Key)のシルエットが映し出される。Kroiは益田の力強いドラムを合図にセッション的に音を重ねていき、オーディエンスを十分に引き付けたところでオープニングナンバー「Juden」へと突入。「shift command」「夜明け」「Page」「Monster Play」といった人気曲を、ライブならではのアレンジを織り交ぜながらプレイして序盤から観客のボルテージを引き上げていく。続く「Monster Play」では各プレイヤーがテクニカルな演奏で個性を発揮する中、内田が野性味あふれるボーカルを会場いっぱいに響かせた。
7曲目「Astral Sonar」を終えたところで内田が一旦ステージから退場。残された4人はブルージーなインストナンバー「cranberry」を、抜群のコンビネーションで奏でて観客を魅了した。再び5人編成に戻ったKroiはライブ中盤、アップテンポなファンクナンバー「PULSE」や、目まぐるしく展開するジャンルレスなサウンドが耳を引く「Hard Pool」、各プレイヤーの演奏がスリリングに絡み合う「Cosmic Pillow」など、「MAGNET」の楽曲を次々をパフォーマンスした。
内田は満員の客席を眺めながら「うれしいです。こんなに俺らの音楽を聴いてくれている人がいるのはヤバい。セットリストは関さん中心に組んでもらったんですけど、昔の曲とか今までリリースしてきた曲が一同に集まって、皆さんに我々の足跡を見せているようで感慨深いです」と語った。Kroiはチルなファンクナンバー「風来」で場内にさわやかな風を吹かせると、「Balmy Life」「HORN」といったライブ定番曲を続け、ライブのエンディングに向けて再びオーディエンスの熱気を高めていった。
この日のラストに演奏されたのは、バンドの名刺代わりとも言えるキラーチューン「Fire Brain」。場内が熱狂に包まれる中、突然演奏が止まり、内田が「我々は日々生きた証を残すために音楽をやっていると思っております。今日も皆さんの記憶の中に我々の証が残ったのではないかなと思っております」と語り始める。そして彼の口から「我々Kroi、新たな証を残すために2024年1月20日、日本武道館でライブを行います」と、Kroi初の東京・日本武道館公演が決定したことが告げられると会場には悲鳴にも似た歓声が沸き起こった。Kroiは内田の咆哮を合図に演奏を再開。この日一番のエモーショナルな演奏で会場のテンションを最高潮に導き、大きな余韻を残してステージをあとにした。
Kroiのオフィシャルファンクラブ・ふぁんく らぶでは、7月2日23:59まで日本武道館公演のチケット先行予約を受付中。チケットぴあでの先行抽選受付は、7月3日18:00にスタートする。
関連する特集・インタビュー
Kroi 2023 "Magnetic" Tour BLUE / RED 2023年6月23日 NHKホール セットリスト
01. Juden
02. shift command
03. 夜明け
04. Page
05. Monster Play
06. Drippin' Desert
07. Astral Sonar
08. cranberry
09. Funky GUNSLINGER
10. sanso
11. PULSE
12. Hard Pool
13. pith
14. Cosmic Pillow
15. selva
16. 風来
17. risk
18. Balmy Life
19. HORN
20. Fire Brain
Kroi Live at日本武道館
2024年1月20日(土)東京都 日本武道館
リンク
関連商品
Kroi @KroiOfficial
🎤Live Report : @natalie_mu
音楽メディア『音楽ナタリー』にて、先日開催される「Kroi Live Tour 2023 "Magnetic"」NHKホール公演のライブレポートが公開されました。
📸jacK
Kroiの全国ツアーが終幕、「日々生きた証を残すために」NHKホールで語った音楽を鳴らす理由
https://t.co/ToZHEE9THo