地鳴りのような大歓声を浴びながらJISOO、JENNIE、ROSÉ、LISAが昇降ステージに乗って登場。彼女たちが前に進み出てフォーメーションを作り「How You Like That」を踊り始めると、その歓声はとどまることなくさらに大きくなっていった。4人はすさまじいオーラを放ちながら圧巻のパフォーマンスを繰り広げ、ドームの空気を完全に掌握。BLINK(BLACKPINKファンの呼称)は彼女たちの一挙一動から目を離せず、恍惚とした様子でステージに見入っていた。
「Pretty Savage」「WHISTLE」を続けて届けたあと、メンバーは「こんばんはー! BLACKPINKです!」と声を合わせて挨拶。JENNIEは「会いたかったです!」と目を輝かせ、JISOOは「今日はよろしくお願いします!」と声を弾ませた。ROSÉも「会えてうれしいです」と日本のファンとの再会を喜ぶ。LISAは愛嬌たっぷりに新しい髪色をアピールし、「楽しむ準備はできてますか?」と観客を煽った。「DON'T KNOW WHAT TO DO」ではメンバーが無邪気に飛び跳ねて開放的に歌う。そして4人は花道を歩き、センターステージへ。彼女たちはピンク色のペンライトの光が一層大きく揺れる会場を楽しげに見渡しながら「Lovesick Girls」を披露した。
衣装チェンジを経てBLACKPINKは炎が吹き上がる舞台で「KILL THIS LOVE」をダイナミックにパフォーマンス。凛とした眼差しでスケール感のある歌声と力強いラップを解き放っていった。BLINKの熱気を目の当たりにし、JENNIEは「昨日よりもっとラウドだと思います」とにっこり笑い、「私たち、日本でコンサートをしてうれしいです」と伝える。その横でJENNIEのキュートなツインテールを「かわいい!」とROSÉがゆらゆらと揺さぶる場面もあった。コムンゴの音色が響き渡ると「Pink Venom」がスタート。JENNIEとLISAのアグレッシブなラップとJISOOとROSÉの迫力のある歌声が会場を一層ヒートアップさせた。
ここからはメンバーがソロステージを展開した。JISOOはソロナンバー「FLOWER」を初披露。ダンサーとともに美しいフォーメーションダンスを繰り広げてオーディエンスを魅了した。JENNIEは「I LOVE U & ME」で月明かりの下、ダンサーとロマンティックにペアダンスを行う。ROSÉはスタンドマイクで「HARD TO LOVE」をパワフルに歌い上げたあと、銀テープが舞う華やかな光景の中で「On The Ground」を届けた。LISAは無邪気な笑みを浮かべて「LALISA」を軽やかに歌い、ポールダンスを披露。さらに「MONEY」で生き生きとラップを放ち、卓越したダンスブレイクでオーディエンスを圧倒した。
東京ドーム2DAYSでの「FLOWER」の初披露を終えたJISOOに、JENNIEは「あなた、きれい」、ROSÉは「JISOOのソロ曲カッコいい」と賛辞の言葉を贈る。JISOOが「とってもうれしいです。幸せです。昨日は緊張しましたけど、今日はちょっと大丈夫」と胸をなで下ろすと、ROSÉは「あなた、プロですね」とますます感心し、「全員のソロを東京で初めて見て、私たちもすごく感動しています」とうれしそうに述べた。その後「3、2、1」というメンバーの呼びかけを合図にドームに一体感のあるウェーブの光景が生み出される。ピンク色のライトが波のようにキラキラと揺れていくさまに、4人は「かわいい!」「きれい!」と大興奮の様子だった。
ライブ終盤、BLACKPINKは「DDU-DU DDU-DU」で躍動感のあるダンスを展開。どこまでも開放的に、軽やかに歌い踊って東京ドームを4人の色に染め上げた。ラストナンバーは「FOREVER YOUNG」。日本のBLINKとの時間を楽しみ尽くし、BLACKPINKは舞台をあとにした。
アンコールではJISOOとJENNIE、ROSÉとLISAに分かれて2台のトロッコで登場し、「Yeah Yeah Yeah」を歌唱。4人は愛おしそうにBLINKの顔を見つめながら手を振り、ぬいぐるみを客席に投げ込んだ。「STAY」を笑顔で届けたあと、JENNIEは「皆さん今日は楽しかったですか? 私たちも本当に本当に楽しかったです」と挨拶し、JISOOは「昨日も今日も本当にありがとうございました」と感謝の思いを述べる。ROSÉは「3年ぶりなんですけど、BLACKPINKは成長したと思います。ショーケースから始まって、とても長い旅だったけど本当に感謝しています。皆さんがいつもサポートしてくれて、そのおかげで今があります」と振り返り、LISAは「みんな本当に今日来てくれてありがとう。大好きだよ、BLINK。愛してる」とまっすぐに伝えた。「じゃあ皆さん、最後のダンスの準備はできましたか? ダンスしましょう!」とROSÉが呼びかけると、4人は花道とステージに散らばって「AS IF IT'S YOUR LAST」を歌い始める。メンバーは自由奔放にステージを飛び跳ね、1人ずつフリーダンスも繰り広げた。最後に4人が手をつないで挨拶すると、メンバーからのメッセージが書かれたピンク色のテープが会場を舞う。最後まで日本のファンに手を振って愛を伝え、4人は昇降ステージに乗って去っていった。
BLACKPINK「BLACKPINK WORLD TOUR [BORN PINK] JAPAN」2023年4月9日 東京ドーム セットリスト
01. How You Like That
02. Pretty Savage
03. WHISTLE(Short Ver.)
04. DON'T KNOW WHAT TO DO
05. Lovesick Girls
06. KILL THIS LOVE
07. Crazy Over You
08. PLAYING WITH FIRE
09. Tally
10. Pink Venom
11. FLOWER / JISOO
12. I LOVE U & ME / JENNIE
13. HARD TO LOVE / ROSÉ(Short Ver.)
14. On The Ground / ROSÉ
15. LALISA(Short Ver.) / LISA
16. MONEY / LISA
17. Shut Down
18. Typa Girl
19. DDU-DU DDU-DU
20. FOREVER YOUNG
<アンコール>
21. Yeah Yeah Yeah
22. STAY
23. AS IF IT'S YOUR LAST
ヌッキーマウス @nucky_mouse
【ライブレポート】BLACKPINK、4人の色に東阪ドームを染め上げた3年ぶりの来日公演(写真11枚) https://t.co/unHlmXAmy6