ネバヤン、ツーマンツアー東京公演で敬愛する森山直太朗とセッション

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never young beachのツーマンライブツアー「春歌舞」が、さる4月28日にファイナルを迎えた。今回のツアーでネバヤンは、4月17日の愛知・Zepp Nagoya公演でハナレグミ、4月26日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演で森山直太朗、4月28日の大阪・Zepp Namba(OSAKA)公演でくるりと競演。敬愛する3組の先輩アーティストと各地で熱演を繰り広げた。本稿では東京公演の模様をレポートする。

never young beachと森山直太朗のセッションの様子。(撮影:鳥居洋介)

never young beachと森山直太朗のセッションの様子。(撮影:鳥居洋介)

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森山直太朗(撮影:鳥居洋介)

森山直太朗(撮影:鳥居洋介)[拡大]

会場の照明がゆっくり落ちていくと、盛大な拍手を受けて森山直太朗がステージに登場。ピンスポットが照らす中、アコースティックギターを爪弾き「愛し君へ」で静かにライブをスタートさせた。2曲目の「生きとし生ける物へ」では楽曲の途中から、バンドメンバーが1人ずつ演奏に参加。この日のライブは、齊藤ジョニー(Banjo, Mandorin, G)、山田拓斗(Fiddle)、林はるか(Cello)、櫻井大介(Piano, Accordion)からなるアコースティック楽器のみのブルーグラス編成で行われた。森山はエモーショナルな「糧」でシリアスなムードを作り上げたかと思えば、続く「すぐそこにNEW DAYS」では一転、コミカルなステップを踏みながら陽気な歌声を聞かせるなど、観客を自らの歌の世界にグイグイと引き込み、序盤からライブ巧者ぶりをいかんなく発揮していった。

森山直太朗(撮影:鳥居洋介)

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森山自らがピアノを弾きながら歌った「さもありなん」では、幻想的なライティングが楽曲の世界観をドラマチックに彩る。続けて「生きてることが辛いなら」が届けられると、観客たちはステージから届けられる真摯で力強いメッセージにじっと耳を傾けていた。歌唱後に盛大な拍手を受けた森山は「友達の家に初めて遊びに行ってすごく楽しくて、『夕飯食べていく?』って言われて、『じゃあせっかくなんで』みたいな……なんか今日は、そんな夜です(笑)」と笑顔で客席に語りかけた。軽快なインスト曲で会場を再び盛り上げると、森山はポップで晴れやかなナンバー「バイバイ」を披露。サポートメンバーを送り出すと、最後に「さくら」を独唱し、美しいファルセットボイスを会場いっぱいに響かせてステージを後にした。

安部勇磨(Vo, G)(撮影:鳥居洋介)

安部勇磨(Vo, G)(撮影:鳥居洋介)[拡大]

never young beach(撮影:鳥居洋介)

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never young beachのライブは朗らかな新曲「らりらりらん」で幕を開けた。6月21日に4年ぶりのニューアルバム「ありがとう」をリリースするネバヤン。この日のライブで彼らは新作からの楽曲を次々と披露し、安部勇磨(Vo, G)がここ最近傾倒しているという60~70年代のロックからの影響を感じさせるタフで土臭さを増したサウンドを通じてバンドの現在のモードを示してみせた。またサポートメンバーの岡田拓郎(G)、下中洋介(G / DYGL)、香田悠真(Key)もツボを心得た演奏でネバヤンのサウンドを絶妙にバックアップしていた。

最初のMCで安部は、森山のパフォーマンスに触れ、「直太朗さんは、ひさびさにライブハウスで演奏するということで、ハナレグミの永積(崇)さんに電話して、『どんなふうにライブをしたらいいんだろう?』って相談してたみたいで。それを聞いて『困っているな。しめしめ』と思っていたんですけど……いざ本番になったら、めちゃくちゃ仕上がってるじゃないですか!(笑)」と驚きの声を上げた。

安部勇磨(Vo, G)(撮影:鳥居洋介)

安部勇磨(Vo, G)(撮影:鳥居洋介)[拡大]

「never young beach - TOUR 2023 ”春歌舞” -」東京公演の様子。(撮影:鳥居洋介)

「never young beach - TOUR 2023 ”春歌舞” -」東京公演の様子。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

The Bandを彷彿とさせるアーシーな「蓮は咲く」、巽啓伍(B)と鈴木健人(Dr)が軽快なリズムを刻むカントリーロック「毎日幸せさ」といったニューアルバムからの新曲を届けたネバヤンは、ライブの定番曲「ちょっと待ってよ」を演奏。安部が客席にマイクを向けると、観客は歌い出しのフレーズを大合唱してそれに応えた。「やさしいままで」「帰ろう」といったミディアムチューンをじっくり届けたのち、「あのイントロが聞こえてきたら、みんなどうなっちまうんだろうな?」という安部の言葉を合図にネバヤンは「なんかさ」をプレイ。岡田がお馴染みのイントロを奏でると会場のボルテージが一気に上昇し、間奏では2人のサポートギタリストがソロの応酬を繰り広げて観客を沸かせた。「Hey Hey My My」を経てライブはクライマックスに突入。ネバヤンは最後に「あまり行かない喫茶店で」「どうでもいいけど」といった人気曲を立て続けに演奏し、熱気ほとばしるパフォーマンスで観客を興奮の渦に巻き込んだ。

never young beachと森山直太朗のセッションの様子。(撮影:鳥居洋介)

never young beachと森山直太朗のセッションの様子。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

never young beachと森山直太朗のセッションの様子。(撮影:鳥居洋介)

never young beachと森山直太朗のセッションの様子。(撮影:鳥居洋介)[拡大]

アンコールではネバヤンと森山が2曲でセッション。安部が森山をステージに呼び込むと客席から盛大な拍手が沸き起こる。1曲目に選ばれたのは森山の楽曲「どこもかしこも駐車場」。1番の歌唱を森山、2番を安部が担当した。中学時代から聴き続けているという森山との共演に興奮を隠しきれない安部が「気持ちよかったー! 天井がないみたいに、ワーッてなっちゃって」と感想を口にすると、森山は「抽象的すぎてよくわからないけど(笑)、楽しい気持ちは伝わってくる。ありがとう!」と笑顔で言葉を返していた。最後に両者はネバヤンの「明るい未来」を演奏。バンドが繰り出す爽快な演奏に乗せて、安部と森山がポジティブなメッセージを高らかに歌いあげ、ハッピーな雰囲気の中ライブはフィナーレを迎えた。

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never young beach「春歌舞」2023年4月26日 Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト

森山直太朗

01. 愛し君へ
02. 生きとし生ける物へ
03. 糧
04. すぐそこにNEW DAYS
05. boku
06. さもありなん
07. 生きてることが辛いなら
08. インスト
09. バイバイ
10. さくら

never young beach

01. らりらりらん
02. 哀しいことばかり
03. Oh Yeah
04. 蓮は咲く
05. 毎日幸せさ
06. ちょっと待ってよ
07. やさしいままで
08. 帰ろう
09. なんかさ
10. Hey Hey My My
11. あまり行かない喫茶店で
12. どうでもいいけど
<アンコール>
13. どこもかしこも駐車場(with 森山直太朗
14. 明るい未来(with 森山直太朗)

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