5日目の早朝マラソンでは、ナルハワールドが1位でゴールする奮闘ぶりを見せる。彼女は前日のレースで中間地点の上位者に用意された“障害物”の栗まんじゅうに苦しめられて10位だった。昼の審査では「WACK合同オーディション」恒例のコント対決もあったが、コントのみを披露する例年の審査とは異なり、今回はコントに続けて
本合宿で大きな動きを見せたのは、この5日目だった。渡辺は日本クラウンの
“ブレイキングダウン”方式は、グループで力を発揮できない候補生を見かねて、渡辺が思い付いた画期的な審査スタイルだった。練習時間の話し合いなどもなく、ひたすら自分と向き合って練習を重ねる参加者は、合宿に参加する意味などを自問自答しながらも、目の前に立つ相手とその先を見据えて、パフォーマンスを行った。気迫みなぎる候補生と現役メンバーの姿に、渡辺は「最初からこれをやってよ」とひと言。なおこの審査で現役メンバーが負けた場合、「1カ月間白塗り生活を送る」という罰ゲームが用意されていた。これにより候補生に負けたナ前ナ似、トギー、ナオ・オブ・ナオの白塗りが確定した。候補生はこの対決によりマジヤスメ・アツコ、イャン・GP・マイカが脱落。マジヤスメは6日目早朝の“ブレイキングダウン”方式のパフォーマンス審査で勝利して、戦線復帰を果たした。
現役メンバー3人が白塗りになってマラソンを走るという、絵面的な変化もありつつ、オーディションは6日目を迎える。昼は2チームに分かれてのパフォーマンス審査だったが、前日夜の気迫に満ちた雰囲気がなくなってしまう。渡辺は「メンバーにも言ってることだけど、お客さんはバカじゃないんで、1回のライブが勝負なんですよ。その1回がよくなければ、次からお客さんは来てくれません」と、1回のパフォーマンスにいかに真摯に向き合えるかの重要性を説いた。さらにこの話題に関連して、渡辺はWACKのグループでさえそれができていないと苦言を呈し、「だから同じようなキャパシティをずっと回っている」と述べた。合宿終了までのタイムリミットが迫る中、6日目の昼食後に渡辺は“ブレイキングダウン”方式での審査を夜に再び行うと発表。今度は候補生が対戦相手を指名して対戦カードが決められた。難易度の高いパフォーマンスを行う
2度目の“ブレイキングダウン”方式での審査は、激しい踊りと前のめりな姿勢で対決者同士の腕がぶつかるほどの激しさを見せる場面もあったが、気合いが空回りしてしまい渡辺が「どっちも負け」とする対決もあった。この審査内容は個人戦になるため、現役メンバーが候補生に何かを教えることができない。しかし渡辺はチーム戦やタッグ戦を繰り返すだけで候補生の力を測れないと判断した末にこの1対1の対決スタイルを編み出したようで、「俺たちはどんどん変わらないといけない。それをこの合宿で俺自身、学んだ」と語っていた。
6日目の脱落者はマジヤスメ・アツコ、ノノ3、チャンアダルトの3名。マジヤスメは昨年の「WACK合同オーディション」参加者、チャンアダルトは昨年の「
最終日の朝、mahoは6日目の“ブレイキングダウン”方式の対決で候補生に敗れ、「1カ月間白塗り生活」の罰ゲームを受けることに。現役メンバーがナルハワールド以外全員白塗りになるという、インパクトのある絵面になった。雨の降る中、最後の早朝マラソンでは戦線に復帰したチャンアダルトが最下位でゴール。彼女は2日目から7日目に行われた早朝マラソンのすべてで最下位だった。
最終日は候補生チーム対現役メンバーチームによるパフォーマンス対決で、課題曲は
しかし合格者発表の直前、渡辺は廊下で膝を着き、悩みに悩んでいる様子だった。「マジで悩んでる。嫌な未来が見えるんですよ。でもどっちの未来も見える。成功する道はそっちな気がする」「全然、腹が決まらない」などと話していた。
合格発表時、ステージには合宿参加メンバーのいないBiSH、
WACKメンバー一同から拍手が湧き起こる中、渡辺は続けて「hitorikko」「アイカ・ザ・ポリス」と名前を挙げ、2人もBiSの元へと向かう。合宿に参加していたトギーは、3名の合格に白塗り姿で大泣きした。そして都内某所、GANG PARADEには該当者がいないことが発表され、1人残ったレオナイクスワイズは不合格という結果に終わった。合格者発表の終了後、彼女はこの結果を非常に悔しがっており、再チャレンジする姿勢を見せた。ニコニコ生放送の生中継終了後、壇上ではBiSメンバーと合格者のもとにBiSHのメンバーが声をかけに行き、1週間の健闘を称えた。BiSは5月に新体制お披露目ライブを行う。
なお合格者発表では、WACK新グループ「KiSS KiSS」の結成もアナウンスされた。メンバーはGANG PARADEの全13名中、活動キャリアの若いキラ・メイ、キャ・ノン、チャンベイビー、ナルハワールド、アイナスター、カ能セイの6名。彼女たちは6月21日に1stアルバム(タイトル未定)をリリースする。
3名の合格者を出した「WACK合同オーディション2023」の募集開始時、渡辺は募集ページにこんなことを書いていた。「とうとうBiSHの解散日時も発表されWACKも泥舟感がどんどん増してきている今日この頃ですが、1度できたことはまたできるはずw BiSHが東京ドームでやれるのだからもう一回はあるでしょうと言うことでw」「やるならとことん!! 今のWACKを変えてやるぜって人待ってます!!」。渡辺の予想を裏切るような、例年にない流れの合宿になったという意味では、候補生たちがWACKに新しい風を吹かせたとも言える。BiSHは6月29日に東京ドームでのワンマンライブをもって解散。新体制のBiS、新たに結成されたKiSS KiSSをはじめ、WACK所属グループの今後の動きにも注目だ。
ニコニコ生放送「【前半】全て見せます!WACKオーディション合宿2023完全密着 6泊7日の死闘」
配信日時:2023年3月19日(日)14:30~
配信URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv340295940
ニコニコ生放送「【後半】全て見せます!WACKオーディション合宿2023完全密着 6泊7日の死闘」
配信日時:2023年3月22日(水)12:00~
配信URL:https://live.nicovideo.jp/watch/lv340295970
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