メジャーデビュー10周年のKEYTALK、7年半ぶりの日本武道館で繰り広げた2度目の“舞踏会”

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KEYTALKが昨日3月1日に東京・日本武道館でワンマンライブ「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」を開催した。

「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」の様子。

「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」の様子。

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今年でメジャーデビュー10周年を迎えるKEYTALK。4人は約7年半ぶり、2度目となる日本武道館のステージに立ち、全24曲を披露した。

「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」の様子。

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ステージに現れた4人は、2月に配信リリースしたばかりの新曲「君とサマー」で勢いよくライブを開始。光り輝くミラーボールの下でダンサブルなサウンドを放ち、1曲目からオーディエンスを自由に踊らせた。その後もKEYTALKは鮮やかなレーザーライトの演出に彩られながら、アクセル全開で「大脱走」「夜の蝶」を次々と演奏。「MATSURI BAYASHI」では小野武正(G, MC, Cho)が花道を進み出て、華麗にギターソロを展開する。オーディエンスのコール&レスポンスも復活し、メンバーが途中で時間が止まったようにフリーズする場面もあった。

首藤義勝(Vo, B)

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「すでに最高です! アガるー!」と寺中友将(Vo, G)はさっそくビールをグイッと飲み、「2度目って1度目よりもやらせてもらうハードルが高い気がしていて。立たせてもらえて本当にありがたいです」と思いを噛み締める。「最新のKEYTALKの曲も昔出した曲もやりながら、1日を作っていこうと思うのでよろしくお願いします!」という寺中の言葉を経て、KEYTALKは「fiction escape」「Cheers!」「Love me」とこれまでのキャリアで生まれた楽曲を新旧問わず次々とプレイ。「YURAMEKI SUMMER」ではメンバーが広いステージの端から端まで走り、開放的に音を鳴らした。

八木優樹(Dr, Cho)

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八木優樹(Dr, Cho)はこの日のために作られたという、自身のメンバーカラーであるグリーンのドラムセットをアピール。「新しいドラムでみんなと踊れるのを楽しみにしてきました。一緒に遊ぼうぜ!」と笑顔を弾けさせる。小野は本公演に向けて8キロほど痩せたことを告白し、寺中から「今日終わったあと8キロほど食おうよ」と提案を受けていた。

「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」の様子。

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首藤義勝(Vo, B)は「今年メジャーデビュー10周年です! 我ながらすごいと思います。10年間いろんなことがありました」と話を切り出し、「いろいろな節目があったわけですけど、節目には何かしら音楽が存在しました。その節目の音楽を何曲かやろうと思います」と宣言。そこで、まずKEYTALKが披露したのは2013年にリリースしたメジャーデビュー曲「コースター」。これまでのライブ映像やオフショットが流れていくスクリーンをバックに、4人は初めて日本武道館公演を行った2015年リリースの「スターリングスター」、2019年にレーベル移籍第1弾シングルとして発表した「BUBBLE-GUM MAGIC」と、バンドの歴史を象徴するような楽曲を演奏していく。「BUBBLE-GUM MAGIC」では2本のスタンドマイクが花道の先端に並べられ、首藤と寺中が背中合わせで歌う場面もあった。寺中がアコースティックギターの柔らかな音色に乗せて歌い始めたのは「照れ隠し」。ファンから募った“思い出の写真”をバックに、温かなアンサンブルと寺中の優しい歌声が響き渡った。

「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」の様子。

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「7年半前、1回目の武道館のときは『ここまでのし上がってやったぜ』という気持ちがちょっとだけありました。でも、この長い年月を経て、またこのステージに立てているのは、間違いなくついてきてくれてるみんなのおかげだと思ってます」と感謝の思いを述べた首藤。「いつもいろんなものをもらってばかりで申し訳ないんだけど、1回目の武道館のときにみんなに作ってもらった景色で忘れられない風景があって、すごくきれいだったなって思い出すんですよね」と彼が言葉を続け、「バイバイアイミスユー」の演奏をスタートさせると、オーディエンスはスマートフォンの光をゆったりと揺らして4人を照らした。

寺中友将(Vo, G)

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花道の先端がスポットライトで照らされると、そこには1本のマイクが。オーディエンスの視線が集まる中、寺中は花道へゆっくりと歩を進めた。寺中は「7年半前に初めて武道館のステージに上がることができて、そのときに自分の中ですごく大きな達成感があって、ちょっとでも特別な人間になったんじゃないかって思いました。そして今日に至るまで7年半ライブをさせてもらって、いろんな人との新しい出会いがあって、想像もしていなかったことで日々打ちのめされたりうまくいかなかったり、心が折れそうになったりする日々もある中で、『自分は特別な人間じゃないな、普通の人間じゃん』って。小さいときにギターを持って歌を始めた、あのときのまんまだなって思った」と振り返る。そして「だから2度目のステージに立たせてもらってるのは、いいメンバー、スタッフに出会えて最高なチームができて、今日来てくれてるみんなの支えがあったおかげです。本当に今日はこのステージにもう一度立たせてくれてありがとうございます。そんな普通の自分だからこそ書ける歌があるんじゃないかなと思って新曲を作りました」と語った。そんな言葉を経て届けられた新曲のタイトルは「未来の音」。メンバーが奏でる飾り気のない音色に乗せて、寺中は等身大の言葉を伸びやかに歌い上げた。

小野武正(G, MC, Cho)

小野武正(G, MC, Cho)[拡大]

夕暮れのようなオレンジ色のライトに照らされたステージでKEYTALKは「黄昏シンフォニー」をプレイ。「桜花爛漫」や「Monday Traveller」をにぎやかに届けたあと、小野は「みんなの声を聞きながらやるライブもちょっとずつ復活してきた。声がなくてもライブは成立するかなと最初は思っていたけど、やっぱりお前らの声が必要不可欠だ!」と話し、KEYTALKのライブではおなじみの「ペーい!」のコールを繰り広げた。「応援してくれてるみんながいるから今日があってここに立ってるし、今日があるってことは3回目の武道館もあるんじゃないかなと思ってます! これからもお前らよろしくな!」と小野が叫ぶと、KEYTALKはライブ終盤を駆け抜けるように「太陽系リフレイン」「DROP2」とアッパーチューンを連投。「夕映えの街、今」では炎が吹き上がるステージで4人がエモーショナルな演奏を繰り広げた。ラストナンバーは代表曲「MONSTER DANCE」。アリーナから最上階まで、オーディエンスはキャッチーなダンスを笑顔で楽しんだ。

「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」の様子。

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アンコールを求める拍手に応えて再びステージに登場したKEYTALKは「shall we dance?」をパフォーマンス。客席に背を向けて演奏を終え、再び前に向き直した寺中はサングラス姿に。金テープが華やかに降り注いだサマーチューン「Summer Venus」を経て、寺中は「みんな楽しんでくれましたか? ここからまたもっともっとカッコいい、みんながついて行きたくなるようなバンドに成長していきたいと思います! これからもKEYTALKをよろしくお願いします!」と晴れやかに告げた。そしてKEYTALKが届けたのは「アワーワールド」。4人は2度目の“舞踏会”で最後までダンスフロアのようなにぎやかな景色を生み出し、大きな拍手に見送られながらステージを去って行った。

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KEYTALK「KEYTALKの武道館で舞踏会~shall we dance?~2」2023年3月1日 日本武道館 セットリスト

01. 君とサマー
02. 大脱走
03. 夜の蝶
04. MATSURI BAYASHI
05. fiction escape
06. Cheers!
07. Love me
08. YURAMEKI SUMMER
09. コースター
10. スターリングスター
11. BUBBLE-GUM MAGIC
12. 照れ隠し
13. バイバイアイミスユー
14. 未来の音
15. 黄昏シンフォニー
16. 桜花爛漫
17. Monday Traveller
18. 太陽系リフレイン
19. DROP2
20. 夕映えの街、今
21. MONSTER DANCE
<アンコール>
22. shall we dance?
23. Summer Venus
24. アワーワールド

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撮影:後藤壮太郎、高田梓、木村泰之

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