「ひとりぼっちじゃない」は、脚本家・伊藤ちひろが10年かけて上梓した同名小説を映画化した作品。
試写会イベントで井口は、伊藤監督との出会いが行定による忘年会の場であったことを回想し、「直接しゃべらなかったんですけど、自意識に駆られた僕を見て、オファーしてくれたみたいで(笑)。どうして声をかけてくれたんだろうと疑問に思っていたんですけど、原作を読んで自意識に駆られたススメに触れて、僕が演じることにすごく意味があると思いました」とコメント。伊藤監督は「King Gnuとしてステージに立つ、すごくカッコいい姿を知っていたんですが、(忘年会では)積極的に前に出る感じでもなく不思議な動きをする人で、印象に残っています」と初対面時の井口を振り返った。
また撮影中、印象に残ったエピソードを振り返る場面では、河合が「とあるシーンで井口さんに腕をつかまれるシーンがあったんですけど、終わったあとすごく痕になって。呪いの写真みたいになっていました(笑)。真剣になるところを尊敬しています」と話すと、井口は「謝った、謝ったね。河合さんなら受け止めてくれるかなって」としつつ、「反省はしてないです」と語った。伊藤監督は、街灯の下でススメがステップを踏むシーンは井口のアドリブによるものだと説明。「あの場面を撮っているときにマリンバかな? 楽器の演奏が聞こえてきて。現場のみんなでうっとりしていました」と撮影の裏側を明かした。
本作のタイトルにちなんで「“ひとりぼっちじゃない”と思うときは?」という質問が。井口はその問いに対して「映画の撮影期間中はマネージャーが送り迎えしてくれたんです。何をしゃべるでもなく、その日の気分の曲を車の中でかけて。言葉を交わさなくても共有している時間は孤独を感じない。そういう瞬間ってありますよね」と答え、「撮影中はクラシックを聴いていました。映画が言葉で何かを表現している作品じゃないので」と付け加えた。試写会イベントの終わりに、伊藤監督は「静かな映画なので、観る側に緊張感を与えてしまうかもしれないですが、そういう体験も楽しんでいただけたら」、井口は「観終わったあと、わけがわからなかったって思う人もいると思います。でも何か答えを探し続けて観ると、1つぐらい自分の中で正解が残るかもしれない。がんばって付いて来てください」と観客に呼びかけた。
「ひとりぼっちじゃない」は、3月10日より公開される。
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映画初主演のKing Gnu井口理、腕に痕が付くほど強くつかむ熱演「反省はしてないです」 https://t.co/IR1bniO8Ic