PIGGSが日比谷野音ワンマンライブ完遂、寒空の下に響いた大歓声

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PIGGSが1月29日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「全身全霊!燃える豚魂ツアーファイナル~焼豚大解放~」を開催した。

PIGGS(Photo by Shota Ashino)

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PIGGS(Photo by Shota Ashino)

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PIGGSは昨年7月にメジャーデビューが決定したことを報告するとともに、全国ツアー「全身全霊!燃える豚魂ツアー」のファイナルにあたる日比谷野音公演の開催を発表。それから約半年後、1月11日にシングル「負けんなBABY」でアリオラジャパンからメジャーデビューを果たし、“肉の日”にあたる1月29日に日比谷野音でのワンマン当日を迎えた。PIGGSは豚の鳴き声混じりのオープニングSEが流れる中、ステージに設置された檻の中から放たれた。観客による発声が可能な公演ということで、怒号のような歓声が野音に響き渡る。プー・ルイ、CHIYO-P、BANBAN、SHELLME、KINCHANの5人は挨拶代わりに、まず「My name is PIGGS」を届け、続けて初期ナンバー「KICKS」を熱量たっぷりにパフォーマンス。勢いを保ったまま「THANK YOU FUCK YOU」へとなだれ込み、「モナリザ」では客席からメンバーの声を叫ぶ歓声がステージに届けられる。その声を一身に受けたメンバーは、拳を突き上げながら力強く歌った。

プー・ルイ(Photo by Shota Ashino)

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CHIYO-P(Photo by Shota Ashino)

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自己紹介を経て、「今日はツアーファイナルということで超気合い入ってるんで、PIGGSとここにいる全員で最高の時間を作っていきましょう!」というSHELLMEの言葉から「ヴェルヴェット思想家」へ。鮮やかなピンクや赤の照明やレーザーがステージを彩る中、5人は四つ打ちビートに乗せてクールなパフォーマンスを見せつけた。「VISITOR」に続いて、PIGGSは昨年7月発表の両A面シングル「BURNING PRIDE / 豚反骨精神論」から「BURNING PRIDE」、ドリーミーなエレクトロサウンドが印象的な「スナッチャー」などを続けて披露。その後、半月が浮かぶ寒空の下、この日の野音の雰囲気にぴったりの「飛べない蛇」が薄明かりの下で届けられた。またエモーショナルな「フォーエバー・ヤング」ではプー・ルイとCHIYO-Pが「フォーエバー・ヤング」と繰り返し叫び、オーディエンスの胸を熱くさせた。さらにミラーボールの光が乱反射する中、PIGGSは前進し続ける決意を込めた「フューチャー・スターダスト」を歌い踊り、甘酸っぱい雰囲気のポップチューン「I CAN'T BE」を披露。「I CAN'T BE」ではスクリーンにPIGGSの結成からこれまでの思い出が詰まった写真の数々が投影された。

BANBAN(Photo by Shota Ashino)

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SHELLME(Photo by Shota Ashino)

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「いろんな思い出を作りながら迎えたツアーファイナル。『全身全霊!燃える豚魂ツアー』ということで、今年、全身全霊でやり遂げたいことを発表したい」とSHELLMEが告げ、トークコーナーへ。まずCHIYO-PはPIGGSがメンバー全員で共同生活していることを説明してから、「私は一応、家事担当ですが2022年はゴミ出しをしなくて怒られたので、2023年は全身全霊でゴミ出しをがんばります」とコメント。SHELLMEが「お前、マジでがんばれ!」、BANBANが「当たり前のことができないのなんで? ふざけてるの?」などと話し、記念すべき野音のステージにいるにも関わらず、5人は家庭内の話題で揉めだす。KINCHANは怒り心頭のBANBANを見て、「2023年は思いやりの心を持って、破壊衝動を抑える」と述べた。プー・ルイは「くだらない抱負はいいんですよ。冷蔵庫も共同なんですけど、私は全身全霊で盗み食いをやめる!」と高らかに宣言。ほかのメンバーたちから「マジでがんばって」と応援されるも、「でもそれってがんばらないとできないことなの? 今年33歳でしょ?」と辛辣なツッコミを入れたBANBANは、「2023年は全身全霊で筋肉!」と支離滅裂な発言をしてメンバーを困らせた。記念すべき野音のステージで奔放なトークが続いたあと、SHELLMEが「後半戦もぶち上がって行きたいって話! チョー大事なことだから!」とパリピ口調で声を上げ、「日比谷! パーティしようぜ!」とトークを締めた。

KINCHAN(Photo by Shota Ashino)

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PIGGSはトークのあと、「ザ・ストレンジャーズ」「まじ無理ゲー」「豚反骨精神論」とアッパーチューンを連投。躍動感あるパフォーマンスを目の当たりにした観客はペンライトを大きく振り、野音のフロアをカラフルに染め上げた。さらに5人は「夢を見させて」や、「カッシーニ」「小さな叫び」とメロディアスな曲で優しくも思いのこもった歌声を聞かせる。ステージと客席の一体感を高めた彼女たちは、キラーチューン「とらえる」で爆発的な盛り上がりを生み出し、ラストに「NOT PIG」を披露した。

PIGGS(Photo by Shota Ashino)

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アンコールでPIGGSは、2月23日に東京・東京キネマ倶楽部で昼夜2部制の自主企画「BOO BOO ZOO」を行うことを告知してから、4月12日に2ndシングル「BOO!SHUT」のリリースが決定したことと、グループ初の観客による声出し可能なワンマンツアー「ブシャーッとブーシャウトツアー」の開催を発表。プー・ルイは「ツアーファイナル、今日は来てくれて本当にありがとうございます。こうやってみんなと一緒に野音まで来られてうれしいです。最高な時間を作ってくれて本当にどうもありがとうございます。2023年もPIGGSは駆け抜けていくので、たくさんの素晴らしい景色を見ていきましょう。明日からもみんなが笑顔でドッカーンと生きていけるように全身全霊、届けます」と話し、メジャーデビュー曲「負けんなBABY」へ。PIGGSは「負けんな」と何度も歌い、強い思いをほとばしらせた。そしてラストに5人は「LINK EMOTION」を全身全霊で披露。真冬の野音でのライブを熱く締めくくった。

なお2ndシングル「BOO!SHUT」の初回限定盤には日比谷野音公演の模様を完全収録したBlu-rayが付属する。

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「全身全霊!燃える豚魂ツアーファイナル~焼豚大解放~」2023年1月29日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)セットリスト

SE. 豚的五大欲求
01. My name is PIGGS
02. KICKS
03. THANKYOU FUCKYOU
04. モナリザ
05. ヴェルヴェット思想家
06. VISITOR
07. BURNING PRIDE
08. スナッチャー
09. 飛べない蛇(アコースティック)
10. フォーエバー・ヤング
11. フューチャー・スターダスト
12. I CAN'T BE
13. ザ・ストレンジャーズ
14. まじ無理ゲー
15. 豚反骨精神論
16. 夢を見させて
17. カッシーニ
18. 小さな叫び
19. とらえる
20. NOT PIG
<アンコール>
21. 負けんなBABY
22. LINK EMOTION

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BOO BOO ZOO

2023年2月23日(木・祝)東京都 東京キネマ倶楽部

ブシャーッとブーシャウトツアー

2023年3月18日(土)福岡県 DRUM Be-1
2023年3月21日(火・祝)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2023年3月25日(土)福島県 clubSONICiwaki
2023年3月30日(木)愛知県 新栄シャングリラ
2023年4月1日(土)大阪府 umeda TRAD
2023年4月6日(木)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2023年4月9日(日)北海道 BESSIE HALL
2023年4月15日(土)東京都 Spotify O-WEST(2部制)

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読者の反応

小林卓也@ソトのガクエン @dehors_org

PIGGSの日比谷野音のツアーファイナル、現地に行くことはできませんでしたが影ながら応援しておりました。セットリストのアンコール最後が「LINK EMOTION」なのはすごく、すごく良いですね。
https://t.co/KT436UXdKD https://t.co/xxdPwAyPTK

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