ネクライトーキーがHump Backと迎えたツアー千秋楽、もっさ号泣「誰にも言わんといて!」

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ネクライトーキーが12月8日に東京・渋谷CLUB QUATTROで対バンツアー「オーキートーキーvol.5」の最終公演を開催した。

ネクライトーキーのもっさ(Vo, G)、朝日(G)。(撮影:垂水佳菜)

ネクライトーキーのもっさ(Vo, G)、朝日(G)。(撮影:垂水佳菜)

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11月より愛知、大阪、福岡、北海道、そしてファイナルの東京の5都市で行われたこのツアー。ネクライトーキーは各公演でWienners、オメでたい頭でなにより、板歯目、突然少年と対バンライブを行い、ツアーファイナルではゲストにHump Backを迎えて熱演を繰り広げた。

林萌々子(Vo, G / Hump Back)(撮影:垂水佳菜)

林萌々子(Vo, G / Hump Back)(撮影:垂水佳菜)[拡大]

先攻のHump Backは元気いっぱいにステージに現れ、林萌々子(Vo, G)が「今日は木曜ですか。平日にライブハウスに来るようなやつらはロクな大人になれへんで、1時間アホになりましょう!」と話して「拝啓、少年よ」でライブをスタートさせた。ぴか(B, Cho)が何度もジャンプし、美咲(Dr, Cho)が軽快なリズムを刻み、満員の観客を前に楽しげなステージを展開。切なげなメロディに乗った等身大のメッセージが胸を打つ「LILLY」に続いては、「ひまつぶし」へ。3人はフレンドリーな雰囲気で観客を巻き込み、林は「最高やで!」と笑顔を見せて、ツアーファイナルに自身を招いてもらったことへの感謝を述べた。

ぴか(B, Cho / Hump Back)(撮影:垂水佳菜)

ぴか(B, Cho / Hump Back)(撮影:垂水佳菜)[拡大]

美咲(Dr, Cho / Hump Back)(撮影:垂水佳菜)

美咲(Dr, Cho / Hump Back)(撮影:垂水佳菜)[拡大]

この日の2組が対バンライブを行うのは、コロナ禍以前の2019年のHump Backによるツアー「僕らの夢や足は止まらないツアー」以来約3年ぶり。林は「こういうときにしっかりやれるよう、うちらいっぱいライブしてきてるんで、よろしく」とアピールしつつ、ネクライトーキーのもっさ(Vo, G)とのエピソードとして「初めて会ったときにくれた言葉が忘れられなくて。それは宝もんやからここでは言えんけどな(笑)」とコメント。続けて「同じバンドを見て育ったバンド同士でこうして対バンできることが奇跡みたい。出会ってくれてありがとう」と語った。「番狂わせ」の冒頭ではMCの続きのような熱いメッセージをぶつけ、ライブハウスに集まったオーディエンスの気持ちを鼓舞。「ティーンエイジサンセット」などの人気曲も次々に投下し、熱いライブを展開したHump Backは「今日という日が誰かの“心の故郷”でありますように」という林の言葉に続け、最後に「星丘公園」を演奏。腕を大きく掲げる観客を前に笑顔を見せ、感謝の言葉とともにステージをあとにした。

ネクライトーキー(撮影:垂水佳菜)

ネクライトーキー(撮影:垂水佳菜)[拡大]

ネクライトーキーはファンにとってお馴染みのオープニングSEに合わせ、軽やかに登場。朝日(G)の野性味あふれる咆哮から「だれかとぼくら」でライブの口火を切る。藤田(B)、カズマ・タケイ(Dr)が繰り出す低音はライブハウスならではの力強さをもってアウトプットされつつも、もっさの特徴的なハイトーンがバンドアンサンブルから1つ飛び抜けるように響きわたった。続けてネクライトーキーは「北上のススメ」でキメの多いプログレッシブな演奏から突き抜けるようにキャッチーなサビにつなげ、観客の興奮を煽る。さらに朝日のボカロP名義・石風呂の楽曲「魔法電車とキライちゃん」のセルフカバーを勢いよく届け、序盤からフルスロットルのステージを展開した。

もっさ(Vo, G / ネクライトーキー)(撮影:垂水佳菜)

もっさ(Vo, G / ネクライトーキー)(撮影:垂水佳菜)[拡大]

「続いてはこの曲を」というもっさの言葉のあと、ネクライトーキーはHump Backの「LILLY」をカバー。これにはネクライトーキー、Hump Back双方のファンが一際大きな反応を示し、フロアは大きな盛り上がりを見せた。もっさは来場者への感謝を伝え、「本当にHump Back、とんでもねえライブをしてくれてありがとうございます!」と思いを語った。藤田は「あまりにもいいバンドを呼ぶのも考えものやな(笑)。もっさが泣いちゃうから」と話し、朝日は本ツアーの競演バンドの名前をすべて挙げて、「それぞれの場所でそれぞれのバンドに言葉では言い表せられない影響をもらいました。出演してくれたすべてのバンドに拍手をお願いします」と呼びかけた。もっさは泣きながら「全員、いいバンドすぎて。もらったもんが大きすぎて。そんなもうみんなの前で泣きたくないねん!」と話し、さらに大泣きした。泣き笑い状態のもっさはライブを継続し、ライブでのアグレッシブなアレンジが楽しい「許せ!服部」でスリリングなセッションをメンバーと繰り広げた。また「八番街ピコピコ通り」では中村郁香(Key)がタイトル通りのピコピコサウンドを奏で、「深夜の街にて」ではバンドのファンキーでグルーヴィなアンサンブルがフロアを揺らした。

ネクライトーキー(撮影:垂水佳菜)

ネクライトーキー(撮影:垂水佳菜)[拡大]

感動的なムードをもたらしたバラード「ゆうな」の演奏後、もっさが再び語り始める。彼女は「MCで話すことがないんじゃなくて、私は常にしゃべるのが怖いの。けど……すごいなって思って。いやーすごい。バンドはすごいぞ! わけのわからんをこと言ってるから今日はこの際ずっと泣いとってええか」とまた泣き始める。吹っ切れたのか、彼女は「わけのわからん力をもらえるし、ほんまにいっぱい勘違いしてきて。めっちゃわかると思って、こんなんやのになんでここ立っとんのかわからんけど、バンドからは力をいっぱいもらえるわけ。強くありたいと思うわけ。ごめんな、こんなんで! めっちゃカッコいいバンドがたくさんおるから、私もそういうのになりたかった! 今日泣いたこと誰にも言わんといてな!」と饒舌になって泣いた。その後、未発表の新曲を披露したネクライトーキーは「ふざけてないぜ」からラストスパートとばかりに楽曲を連投。人気曲「オシャレ大作戦」では「クアトロヘヘイヘイ!」と歌って激しい盛り上がりを生み出し、アクセル全開のまま「遠吠えのサンセット」に突入して本編をフィニッシュ。2回におよんだ特別なアンコールを含め、対バン相手へのリスペクトに満ちたネクライトーキーの対バンツアーはこうして大団円を迎えた。

なおネクライトーキーは4月にバンド初のリクエスト形式のセットリストを採用する東名阪ワンマンツアー「ゴーゴートーキーズ!番外編 ~泣いても笑ってもアンケート順に演奏ツアー~」の開催を発表した。楽曲投票は1月9日23:59まで特設サイトで受付中。メンバーは珍しい試みのツアーに向けて、「セトリの概念を打ち砕く」と意気込みを語った。

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「オーキートーキーvol.5」2022年12月8日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

Hump Back

01. 拝啓、少年よ
02. LILLY
03. ひまつぶし
04. 犬猫人間
05. チープマンデー
06. 番狂わせ
07. ティーンエイジサンセット
08. クジラ
09. きれいなもの
10. 星丘公園

ネクライトーキー

01. だれかとぼくら
02. 北上のススメ
03. 魔法電車とキライちゃん
04. LILLY(Hump Backカバー)
05. 許せ!服部
06. 八番街ピコピコ通り
07. 深夜の街にて
08. ゆうな
09. 新曲
10. ふざけてないぜ
11. オシャレ大作戦
12. 遠吠えのサンセット
<アンコール>
13. 君はいなせなガール
14. ティーンエイジ・ネクラポップ
<アンコール2>
15. 明日にだって

ゴーゴートーキーズ!番外編 ~泣いても笑ってもアンケート順に演奏ツアー~

2023年4月15日(土)大阪府 梅田シャングリラ
2023年4月16日(日)愛知県 新栄シャングリラ
2023年4月21日(金)東京都 下北沢シャングリラ

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読者の反応

タキトール(新米介護士🔰) @mjtakitaki

2年前の今日12月8日渋谷クラブクアトロで、強くありたいと話しながら泣いたもっさはもういなかった
憧れの人にぶつける堂々たるステージ!
初めましてのえっちゃんもすごかったな!
歌上手いし、ずっと音でぶん殴られてたような感じ https://t.co/a24Zv8t4QF https://t.co/VAnUJic76x

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