B.O.L.Tが念願の生バンドライブで絶好調ぶりアピール、最後は笑顔でピース

B.O.L.Tが11月12日に埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3でワンマンライブ「Rock the B.O.L.T」を2部制で開催した。

チケットは2部ともに完売。当日の会場には多くのファンが来場し、彼女たちのステージを見届けた。この記事では2部の模様をレポートする。

開演時刻を迎え、ステージ前方の幕が左右に開くと、赤のチェックとレザーを基調にしたパンクロック風な衣装に身を包んだメンバーの姿が。好戦的な笑みを浮かべた4人の後ろにはバックバンドも控え、1部に引き続き2部でもバンド編成でのライブが行われた。B.O.L.Tはグループ初のバンド編成ワンマンを、ドラマ「どんぶり委員長」の主題歌「Don't Blink」でスタートさせると、「D.T.F.」「SLEEPY BUSTERS」を立て続けにパフォーマンス。のっけからオーディエンスを興奮の渦へと巻き込んだ。

青山菜花のお願いでドラムロールの演奏付きで自己紹介をした4人は、改めて当日にサプライズで発表されたバンド編成のライブを1部に引き続き2部でも行うことを宣言した。高井千帆の「皆さんの予想を超える、想像を超えるサウンドとパフォーマンスを、これからもお届けしていきたいと思います」という言葉から、B.O.L.Tはドラマ「ごほうびごはん」のオープニング主題歌「More Fantastic」を歌唱。弾けるようなパフォーマンスでこの曲を歌い上げると、続く「New Day Rising」の間奏パートではバックバンドのソロパートに合わせてセリフパートをかけ合うなど「Rock the B.O.L.T」ならではのステージを披露した。「足音」ではメンバーが手を上げ下げする振付をファンも行い、会場内が一体となった。4人はそのままの勢いで「BY MY SIDE」を力強くパフォーマンスし、場内の空気をさらに熱くさせた。

白浜あやが「1部ではできなかったけど、2部ではバンドさんと目を合わせられました！」と喜びの声を上げると、内藤るなはすかさず「特典会に初めて行って、推しと目を合わせられました！って感じじゃない？」と白浜の喜ぶ姿を例えた。和気あいあいとしたMCのあとには先ほどまでの激しくロックな雰囲気を一変させ、4人は「雨のち晴れ」で艶やかな歌声を響かせた。イントロが流れ客席から自然とクラップが起こる中、「スーパースター」を歌唱したメンバーは、「夜を抜け出して」で気迫のこもったパフォーマンスを披露。目の前の観客の視線を釘付けにした。青山が「私、今アドレナリンが出てるかもしれない」とこぼすと客席からは笑い声が漏れる。どれだけ動いても疲れないという彼女の言葉に深く頷いたメンバーは、バンドの奏でるサウンドに後ろから背中を押されると語った。高井の「最後の最後まで、この音を楽しんでくれるとうれしいです。みんな最後盛り上がれるかー！」という声から始まったのは「寝具でSING A SONG」。この曲を愛嬌たっぷりに披露した4人は、客席に向かい笑顔で手を振りステージをあとにした。

アンコールを求める拍手に応え、Tシャツに着替えたメンバーは再度ステージへ。4人はバンドメンバーをステージに呼び込むと、今日の公演を後ろから支えた村山遼（G）、白神真志朗（B）、渡邊悠（Dr）、クボナオキ（Manipulator）の4人を紹介した。バンドメンバーがひと言ずつ公演の感想を話し終えると、高井の「またこのみんなでライブができますように！」という叫びとともに、B.O.L.Tはアッパーチューン「Please Together」をノリノリでパフォーマンスした。曲の終わりに土下座するメンバーに、オーディエンスも土下座で返し、“チームB.O.L.T”の団結力を見せた。

会場に集まった全員と集合写真を撮ったB.O.L.Tは、それぞれ公演の感想を語る。白浜は「ライブを楽しめて、こんなに口角が下がらないことってあるんだなというくらい笑顔でいられたし、今日のライブがまたすごくいい思い出になったなと思いました。1部の意気込みで『兄貴たち（バンドメンバー）に負けない力強いパフォーマンス』も今はできる、絶好調の自分を見せれたと思います」と笑顔で口にする。青山は涙ぐみながら「ずっと憧れていた生バンドをB.O.L.Tのためにスタッフさんが用意してくださったりとか、今日のために兄貴がB.O.L.Tの曲を覚えてきてくださったりとか、本当に皆さんがいるからこそできるライブだと思いますし、私も今日はアドレナリンが初めて出たりとか、皆さんとライブをつなげられたのが感謝しかないです」とコメントし、会場に集まったファンに感謝の思いを告げた。高井は「皆さんからも『B.O.L.Tのサウンドを生バンドで聴くのが夢だった！』とか、そういう声を聞いたりとかして、私たちもそうだったから同じ夢を持っていてくれたんだなと。今日それがたくさんの方のおかげで実現できたことが本当にうれしいし、B.O.L.Tにとって大きな一歩になった大切な日になったと思います」と話すと、「ライブが終わった今でもドキドキしているくらい、夢の中にいるんじゃないかなと思うくらい楽しくて、どの曲をやっているときも全部の音が今まで以上に儚く聞こえたりだとか、いろんな感情が出てきた1日でした」と自身の思いを打ち明ける。さらに「これからは兄貴たちと生バンドツアーがやれたらいいなとか、今日でまた新しい夢もできました」とこれから先への展望を語った。内藤は涙で声を震わせながらも「私は何年もステージの上に立って踊ってきましたが、今日は今までに感じたことのない、歌い踊る喜びを感じられたなという1日でした。今日のこのステージが、今までの人生の中で自分が一番自分が生き生きしていた瞬間なんじゃないかと感じました。音楽のパワーを全身で感じて、私は音楽が大好きなので、どんな大きさの会場でもどんな人数の方の前でも楽しめているのが一番なのかなと思った日もありました。今日改めて生バンドでやらせていただいて、欲張りさんになったのでもっともっと大きな場所でB.O.L.Tの音楽をもっともっとたくさんの方に聴いていただきたいなと思いました」と語った。

白浜が「皆さん最後は笑顔でピースを作って終わりましょう！」と客席に呼びかけたのを合図に歌われたのは「スマイルフラワー」。4人は笑顔でこの曲をパフォーマンスすると、バンドメンバーと手をつなぎマイクを通さずに「ありがとうございました！」と頭を下げ、ステージをあとにした。しかし、熱気の冷めないフロアからは再度アンコールを求める拍手が上がり続ける。オーディエンスの熱い思いに応えて再度ステージに登場したメンバーはアクセル全開で本公演2度目の「More Fantastic」をパフォーマンス。深い余韻で満たされた会場に向けて改めて感謝の思いを伝えた4人は、バンドメンバーと手をつなぎ初のバンド編成ワンマンライブを締めくくった。