go!go!vanillas、 “My Favorite Things”提示した満員の日本武道館ワンマン

go!go!vanillasが9月30日に東京・日本武道館でワンマンライブ「My Favorite Things」を開催した。

go!go!vanillas は2020年11月に自身初となる日本武道館公演を実施。新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインに基づき、会場キャパシティの50％以下となる6000人の観客を入れてライブを決行した。この公演後、牧達弥（Vo, G）は自身のTwitterアカウントにて「また、約束の時を待ち満員のあの場所で会おうな」とファンへ語りかけた。約束を果たすべく行われた「My Favorite Things」はキャパシティ100%で行われ、チケットはソールドアウト。go!go!vanillas は武道館を埋め尽くす満員の観客の前で、高らかに21曲を披露した。なお、本公演の模様はStreaming+にて生配信された。

“My Favorite Things”というタイトルを表現するように、ステージにはソファやランプなどのさまざまな装飾品が置かれ、部屋のような空間が演出されていた。開演時間を迎えると、オープニングムービーを経て柳沢進太郎（G）が静かにアコースティックギターを爪弾き始める。そこに牧、長谷川プリティ敬祐（B）、ジェットセイヤ（Dr）、そしてサポートメンバーの井上惇志（Pf / showmore）、ファンファン（Trumpet,）、手島宏夢（Fiddle）が演奏に加わり、アイリッシュ調のインストゥルメンタルナンバー「RUN RUN RUN」をにぎやかにパフォーマンス。そのまま「Hey My Bro.」につなげると、牧はハーモニカを吹き鳴らし「ようこそ、会いたかったぜ！ よく来たね！」とうれしそうに来場者を歓迎した。

「カウンターアクション」では冒頭のにぎやかなムードとは一転、4人は真っ赤なライトに包まれながら激しく演奏し、ファンを圧倒した。序盤のアクセントとなったのは柳沢が作曲を手がけ、歌唱も担当している「クライベイビー」。柳沢は汗を滲ませながらハイトーンボイスで力強く歌い上げ、オーディエンスの視線を集めた。MCでは牧が初の武道館公演を振り返り、「またここに戻ってくるそのときは、満員の日本武道館やろうぜって言ったよな？ 今日はそれが叶ったぞ！ 最高だ！ 最高の日にしよう！」と喜びをあらわにした。

「今日は好きがあふれる夜にしましょう。ステージにメンバーの好きなものが隠れているので、一緒に探しに行ってもらってもいいかい？」と牧が前置きしてから演奏したのは「サイシンサイコウ」。牧は言葉通りマイクを手に、歌いながらステージを探索していく。最初に自身の好きなものである花束をカメラに向かって差し出し、さらにプリティが好きなマンガ、柳沢の愛好物であるゲーム、ジェットセイヤが家から持参したエイリアンの人形“SILVIA”を次々と手に取って、ファンにメンバーの“My Favorite Things”をアピールした。「ラッキースター」の演奏時には、観客によるステージの撮影が可能に。観客はここぞとばかりに一斉にレンズをステージに向け、メンバーの楽しそうな姿やシャボン玉やレーザーの華やかな演出をスマートフォンに収めた。

中盤に用意されたメドレーセッションで、バニラズはアーバンな「Do You Wanna」、イギリス・ロンドンの映像が演奏を彩る「倫敦」などを披露してバンドの世界観にファンを引き込む。人気曲「エマ」「平成ペイン」は、サポートメンバーの3人が加わって晴れの舞台にぴったりの華やかなサウンドに。息のあった“バニラズセブン”の演奏に合わせて、オーディエンスはお馴染みの振り付けで踊って楽しんだ。本編ラストナンバーはピースフルな「マジック」。リズミカルなビートやアッパーなサウンドがお祭りムードを醸し出し、銀テープの特効がそのムードを助長させた。

アンコールで、バニラズはまず未発表の新曲を披露。メンバーの伸びやかな歌声が重なり、広い会場で映える壮大なサウンドが奏でられた。続いて牧がステージにゲストとして林萌々子（Hump Back）を呼び込む。2人が歌ったのは牧が林と歌うために作ったという、10月5日配信リリースの新曲「Two of Us feat. 林萌々子」。2人は仲良くステージを歩きながら、楽しげに歌声を重ねた。牧は「林萌々子と一緒に歌えて幸せです！」と笑顔で林を見送ったあと、「日本武道館で2DAYSやろうぜ！ まだまだ夢を見て、旅を続けていい人生にしようよ」と次なる展望を叫ぶ。そして最後にバニラズは「LIFE IS BEAUTIFUL」を晴れやかな表情で演奏して2度目の武道館ワンマンを締めくくった。

Streaming+では明日10月8日まで本公演のアーカイブ映像を配信中。