さくらしめじが“ドラマー”EIKUとコラボ、パワフルなセッションに彪我興奮「普段は歌って踊る人だよ!?」

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さくらしめじが9月29日に東京・SHIBUYA PLEASURE PLEASUREでワンマンライブ「さくらしめじ隔月ワンマンライブ『新種しめじの定期便~9月の味覚~』」を開催した。

さくらしめじとEIKU(ONE N' ONLY)のコラボの様子。

さくらしめじとEIKU(ONE N' ONLY)のコラボの様子。

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「新種しめじの定期便」は、彼らが隔月で実施しているワンマン公演。第3回となる「9月の味覚」には、ONE N' ONLYのEIKUがドラマーとして出演することがアナウンスされていた。6歳のときから始めたドラムを特技としているものの、ボーカルを務めるワンエンではこれまでに見せてこなかったEIKUの姿がお披露目されるとあり、会場には満員のファンが集結。さくらしめじとドラマー・EIKUの化学反応に場内の期待が高まる中で、この日の公演は幕を開けた。

さくらしめじ

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ステージいっぱいに飾られたライトガーランドに明かりが灯り、9月の「定期便」を届けに田中雅功と高田彪我がステージへ。挨拶代わりに「同じ空の下」をギターの弾き語りで届けてライブをスタートさせると、続く「My Sunshine」では雅功がドレスコードの紫色を取り入れたきのこりあん(さくらしめじファンの呼称)を見つめ「紫、似合ってんじゃん」とほほ笑んだ。短い挨拶を挟んで、ここで彼らが届けたのは、この紫の“カラーソング”に指定されていた「Iroto-Ridori」。雅功がハンドマイク、彪我がギターの弾き語りでパフォーマンスしたこの曲で、2人はきのこりあんが灯した紫色のペンライトの光を見つめながら楽しげに歌声を響かせていた。

田中雅功(さくらしめじ)

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雅功の「(ペンライト)ピンクにして」というささやきで会場の景色が塗り替えられると、ひらめが提供したスイートなナンバー「ストーリーズ」へ。そのピンクが“夕焼け色”のオレンジに変わった「夕空小道」では、リードボーカルを務める彪我の柔らかな歌声が郷愁を誘った。「定期便」恒例となっている雅功と彪我それぞれの新曲披露のコーナーを経て、同じく「定期便」公演恒例となっているカバー曲のコーナーではフジファブリック「若者のすべて」をプレイした2人。夏の終わりの情景を歌うこの名曲をエモーショナルな歌唱できのこりあんへと贈り、雅功は「夏が終わりますね……」としみじみつぶやいていた。

高田彪我(さくらしめじ)

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8曲が届けられたところで、ステージにはこの日のゲスト・EIKUが登場。雅功と彪我、観客の温かい拍手に迎えられた彼は「めっちゃ緊張する。念願のコラボだから!」と笑顔を浮かべた。客席にはSWAG(ONE N’ ONLYファンの呼称)の姿もあり、この様子を見たEIKUは「みんな初めて観るんです。がんばります」と気合いを入れる。EIKUの踏み鳴らす力強いバスドラムの音を合図に、コラボの1曲目に披露されたのは「青春の唄」。パワフルなドラミングと彪我のかき鳴らすエレキギターによって、会場にはエネルギーに満ちたバンドサウンドが響き渡り、客席のきのこりあんとSWAGもハンズアップで盛り上がる。EIKUのカウントから「たけのこミサイル」になだれ込むと、彪我はEIKUのアッパーなプレイに触発されるようにエッジーなギターサウンドを響かせる。そして雅功もEIKUの真正面で音を浴びながら、ハイテンションなマイクパフォーマンスを見せた。2曲を終えるなり、雅功と彪我は「最高!」と声を上げ、EIKUは「緊張したー!」とひと言。雅功は「ずっと一緒にやりたいと思ってたし、夜中にAPEXやるだけの関係じゃなくなったんだなって……」と感激しきりで、「この3人でよくない?」と“新メンバー加入”を示唆して客席を盛り上げる。彪我の「普段は歌って踊ってる人だよ。すごくない!?」という興奮に、EIKUも「みんなも歌って踊ってる姿が印象深いと思うから、こうやってドラムセットで叩く姿を見せられるのはうれしいですね」と笑顔を浮かべていた。

大きな拍手でEIKUを送り出し、「風とあるがままに今を歩こう」で会場にさわやかな風を吹かせて、2人だけのステージを再開させた雅功と彪我。彪我がゆったりとアコギを爪弾いたのち、静かに息を合わせた彼らが奏でたのは「辛夷のつぼみ」で、2人は2本のギターと多彩な声色でドラマティックなストーリーを描き出していた。

さくらしめじ

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ギターのボディをリズミカルに叩く彪我がループマシンでリズムを作り出し、洒脱なサウンドを聴かせた「わがままでいたい」で、ライブはラストスパートへ。曲の冒頭、彪我の豊かなボーカルが会場いっぱいに響いた「先に言うね」では、まっすぐ力強いユニゾンで純粋な恋心を歌い上げる2人のパフォーマンスを、きのこりあんの息の合った手拍子が鮮やかに彩った。「最後の曲です。心で歌いましょう」という雅功の呼びかけで「みちくさこうしんきょく」が始まると、オーディエンスはハンドウェーブでステージを盛り上げ、この様子を見た雅功は「心で歌って!」と「ラララ」のコーラスを客席に要求し、身を乗り出すようにしてきのこりあんとSWAGの“心の歌声”に耳を傾けていた。

客席の大きな手拍子を受けて始まったアンコールのステージには、再びEIKUが登場。EIKUの多才さに真近で触れた彪我は「なんでもできるんですよ……」と感嘆の声を漏らし、雅功も「がんばらなきゃなって思いました」と触発された様子で語った。3人は最後に「朝が来る前に」を届け、お互いの音に笑顔で寄り添いながらセッションを楽しんだ。3人は改めてファンの前に立ち、EIKUは「念願のセッション、マジで楽しかったし、またやりたいなと思いました」とコメント。そして「今度はONE N’ ONLYのステージでも……」と雅功と彪我を誘う。これに雅功は「やることないよ!(笑)」と即座に反応。EIKUの「一緒に踊って!」というリクエストに、2人は「それだけは無理だわ!」と返し、会場に笑顔の輪を広げていた。

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さくらしめじ隔月ワンマンライブ「新種しめじの定期便~9月の味覚~」2022年9月29日 SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト

01. 同じ空の下
02. My Sunshine
03. Iroto-Ridori
04. ストーリーズ
05. 夕空小道
06. 新曲
07. 新曲
08. 若者のすべて(カバー)
09. 青春の唄 w / EIKU(ONE N' ONLY
10. たけのこミサイル w / EIKU(ONE N' ONLY)
11. 風とあるがままに今を歩こう
12. 辛夷のつぼみ
13. きみでした
14. わがままでいたい
15. 先に言うね
16. みちくさこうしんきょく
<アンコール>
17. 朝が来る前に w / EIKU(ONE N' ONLY)

※高田彪我の高ははしごだかが正式表記。

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