1989年にアメリカ・ニューヨークでスタートして以来、世界中のトップアーティストが出演しているMTVの名物企画である「MTV Unplugged」。本企画に国内の男性ダンスボーカルグループが出演するのは今回が初となる。
たっぷりとしたドレープカーテンとシャンデリアで華やかに装飾されたこの日のステージ。舞台上段に構えるバンドメンバーの鳴らすリッチな音色とともに、せり上がりでファンの前へ姿を見せたDa-iCEは「FAKE ME FAKE ME OUT」で「MTV Unplugged」の幕を開けた。Official髭男dismの藤原聡提供によるこの楽曲のゴージャスで洒脱なサウンドをバンドメンバーが豊かに立ち上がらせる中、スタンドマイクを使ったスマートな歌とダンスで冒頭からオーディエンスを圧倒した5人。曲を終えると、ボーカルの大野雄大は「いつもの僕らとはまた1つ違った雰囲気でお届けできればと思っていますので、最後まで楽しんでいってください」と観客を歓迎した。
7人編成のバンドによる力強く流麗な伴奏に背中を押されて放たれる大野と花村想太のパワフルでドラマティックなボーカル、スケール感あふれるサウンドと歌声に身を委ねて雄弁なダンスを踊る工藤大輝、岩岡徹、和田颯。5人が見せるパフォーマンスは普段のDa-iCEのライブとは一線を画すもので、オーディエンスも着席スタイルでじっくりと彼らのステージに観入り、聴き入る。花村の「今日はこのような機会をいただいたので、新しい見せ方を提示できたらなと思って、この曲を持ってきました。ぜひ新しいDa-iCEをご覧ください」という言葉とともにプレイされた「リグレット」では、ダンサーの3人が椅子や傘といったアイテムをダンスに取り入れ、アクティングの要素も交えた物語性のあるパフォーマンスで観客の目を奪った。
「MTV Unplugged」ならではの温かくも刺激的なムードに、リーダーの工藤は「数日前にここでツアーファイナルをやらせてもらったんだけど、同じ会場でも全然違うね!」と実感を語った。そして、中盤のセクションは大野と花村のツインボーカルとバンドによる濃密なセッションが5曲にわたって披露され、オーディエンスは2人の卓越したボーカルワークをじっくりと堪能。2本のアコースティックギターによるソリッドな伴奏からドラマティックに展開してゆく「CITRUS」など、楽曲はこの日限りのアレンジで届けられたほか、2人が清水翔太「花束のかわりにメロディーを」をカバーする場面もあり、花村と大野は「2人だけでこんなに(曲数を)やることないよね」と、スペシャルなひとときを楽しんでいた。
工藤、岩岡、和田がステージに合流したクライマックスには、「ここにいる皆さんの力も借りたいと思います!」と客席に呼びかけ、クラップを誘って一体感を作り上げて行ったDa-iCEの5人。「Clap and Clap」でメンバーが「今日イチのクラップで!」と煽ると、オーディエンスは大野のパワフルなハイトーンに合わせ、リズミカルに手拍子を打って楽曲を彩った。グルーヴィなバンドアンサンブル、エネルギッシュなダンス、卓越したボーカルワークとオーディエンスの熱狂が一体となり、場内の熱気が最高潮に達したところで届けられたのは、メンバー5人が歌声をつなぐ「MELODY」。ハイチェアに腰かけ、まっすぐ優しい歌声を響かせた5人は充実感に満ちた表情でライブを終え、花村は「また皆さんの前で歌えるようにがんばります!」と誓ってステージをあとにした。
このライブの模様は、MTVで10月22日(土)17:00より、1時間にわたってオンエアされる。
MTV「MTV Unplugged:Da-iCE」
2022年10月22日(土)17:00~18:00
MEMEモノアイモビルスーツ様ザクさん御用達!ビール完備!★ ガンダムベース 左⇒酒場 @if0g1e
〇 Da-iCEがMTVのアコースティックライブ企画「MTV Unplugged」に出演。本日8月25日に、神奈川・ぴあアリーナMMで番組の公開収録を行った。Da-iCEがバンドと提示した新たな一面、国内男性ダンスボーカルグループ初の「MTV Unplugged」出演 https://t.co/puSUPDMyw9 / 音楽ナタリー https://t.co/ZQDuFHrHVu