ライター・批評家の韻踏み夫による日本語ラップの入門書「日本語ラップ名盤100」が9月20日にイースト・プレスより刊行される。
本書は日本語ラップの名盤を100枚選出し、年代順に並べてレビューしたもの。それぞれに関連盤が2作品ずつ紐付けられており、
本書「はじめに」より
アメリカのヒップホップについての歴史書はすでに多くの優れた本が出版されている。しかしながら、日本のヒップホップ、すなわち「日本語ラップ」についての言葉はいまだにまったく足りていないというのが現状である。そこで、日本語ラップとはなにかを知りたい新しいリスナーたちのために、入門書として書かれたのが本書である。
本書で紹介される作品の一部
【I 1987-1999】
スチャダラパー「5th Wheel 2 the Coach」:ハードコアを気どる者を黙らせたドープな一枚
キングギドラ「空からの力」:日本語ラップの教科書
【II 2000-2004】
BUDDHA BRAND「病める無限のブッダの世界」:史上最も偉大なグループの、最も偉大な作品
RIP SLYME「FIVE」:日本語ラップ随一のパーティー・ラップグループ
姫「姫始」:「日本人・女性・ラッパー」はいかにして可能か?
【III 2005-2009】
METEOR「DIAMOND」:独特なストーリーテリングが光る小説的ラッパー
【IV 2010- 】
LBとOtowa「インターネットラブ」:ヒップホップの「現場」はネット空間にも
KOHH「DIRT」:日本語ラップの夢「世界で勝負」を無邪気にはたす
tofubeats「lost decade」:ヒップホップの手法で「失われた未来へのノスタルジー」を鳴らす
Awich「Queendom」:「まさか女が来るとは」現在のシーンの頂点に君臨
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