リアクション ザ ブッタ、各地で力をもらいたどり着いたツアーファイナル「ここからまた始めていく」

リアクション ザ ブッタの全国ツアー「『虹を呼ぶ』 Release Tour ～ツアーに来い来い、あなたの恋～」の最終公演が7月1日に東京・Shibuya Milkywayにて行われた。

本ツアーは、リアクション ザ ブッタが初めてドラマタイアップ曲を獲得した楽曲「虹を呼ぶ」のリリースツアーとして行われたもの。各地でゲストを招いた対バンライブが繰り広げられ、ツアーファイナルとなるShibuya Milkyway公演にはブッタのほか、ラックライフ、オープニングアクトのUtaKataが出演した。

オープニングアクトとして登場したUtaKataは、ホストであるブッタと同じくベースボーカルのスリーピースバンド。高山幸大（Vo, B）はブッタのことを「ずっとリスペクトしてきた先輩」と表現しつつ「憧れているだけじゃなくて、先輩に追いつけるよう、追い越せるようにがんばらなきゃいけない」と気合いを入れ、6月にリリースしたばかりの新曲「宣戦前夜」やバンドの代表曲「ひとごと」で熱のこもった歌声を会場内に響かせた。数曲の演奏でオーディエンスの心をつかんだ彼らが最後の曲「或ルところに」を演奏し始めるとフロアからは多数の手が上がり、会場内を十分に温めたところでラックライフの出番へとつないだ。

ラックライフは「Naru」「初めの一歩」といったポジティブなメッセージが込められた楽曲を中心としたセットリストでライブを展開。MCに入るとPON（Vo, G）が「ツアーファイナルがソールドアウトするのが一番うれしいよな」とステージ袖でライブを見守っていたブッタの木田健太郎（G, Cho）に話しかけるひと幕もあり、バンド同士が仲睦まじい様子を伺わせていた。さらにPONはラックライフのファンだけでなくブッタのファンに向けても熱いメッセージを送り、“目の前のあなたに向けた楽曲”として「名前を呼ぶよ」を歌い上げた。「ブッタ、今日は呼んでくれてありがとうな」と声をかけた彼らは最後に「サニーデイ」をプレイ。フロアから多数の拳が上がる光景を目にしたラックライフは「いろんなことがあるけど、明日からもがんばれ。負けんなよ」とオーディエンスに言葉を贈り、自身の出番を終えた。

本ツアーのホスト役であるブッタの演奏は、「ツアーファイナルにようこそ」という佐々木直人（B, Vo）の挨拶とともにスタートする。2組からバトンを受け取った彼らは1曲目から気合十分。最新シングル「虹を呼ぶ」でオーディエンスの心を早くもつかみ、2曲目「Fantastic Chaos」ではフロアから満場一致の手拍子が鳴り響く。ツアーの各地でさまざまなバンドと対バンを繰り広げてきたことを誇らしく語る佐々木は「重ねていくことで今日という日が素晴らしい日になった」と語り、「UtaKataとラックライフに力を借りて今日という日が成り立っている」と、対バン相手に感謝の言葉を述べた。MC明けに披露されたのは、最近SNSで多数の再生数を記録しているという「ドラマのあとで」。失恋した男性目線で描かれたこの楽曲を佐々木が情感豊かに歌い上げると、オーディエンスはじっと彼の歌に聴き入って楽曲の世界観に浸っていた。「Seesaw」の演奏時には佐々木が「会いたくても会えなかったときに、あたたのことを思って書いた曲です」と楽曲に込めた思いを口にし、ラックライフに負けじと目の前の“あなた”に向けて歌声を届けた。

バンドにとってひさびさの開催となったツアーについてブッタの面々は「ツアーを重ねていくにつれて、各地で待ってくれているファンにパワーをもらってきました。少しずつ力を取り戻していく感覚があった」と振り返る。さらに佐々木は「ツアーファイナルだけどこれで終わるんじゃなくて、ここからまたしっかり始めていきたい」と話し、フロアからの喝采をさらった。本編最後の曲「君へ」を届けた彼らは高らかにピースサインを掲げ、ステージをあとにした。

アンコールに応えて登場したブッタは、「リアクション ザ ブッタ史上、一番明るい曲ができた」とファンに報告し、8月に配信リリース予定の新曲「オンステージ」をいち早くライブでパフォーマンス。弾けるように明るい木田のギターリフと、大野宏二朗（Dr）が繰り出すハネるリズムのドラミングが印象的な新曲でライブハウス内を明るく彩った彼らは「またライブで会いましょう。みんな元気で」と、ファンと約束を交わし、全国ツアーを締めくくった。

なお「オンステージ」のリリース日などの詳細は、後日ブッタのオフィシャルサイトにてアナウンスされる。

※記事初出時、固有名詞に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。