仲村宗悟、2ndライブツアーで見せた“現在進行形”の成長「一生進化し続けたい」

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仲村宗悟が昨日5月29日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)で2ndワンマンライブツアー「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」のファイナル公演を開催した。

仲村宗悟

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仲村宗悟「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。

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赤いジャケットを身にまとってステージに現れた仲村は「JUMP」で勢いよくライブをスタート。バンドメンバーのエネルギッシュな演奏をバックに、仲村の持ち味である明るくて華々しい歌声を場内いっぱいに響かせた。さらに仲村はライブ序盤からありったけの力を放つように「Freedom」を熱唱したあと、「カラフル」を晴れやかに届ける。そして仲村はツアータイトルについて「『ING』は現在進行形という意味がある。いろんな言葉にくっついて、それが現在進行形になっていく。僕は声優活動もアーティスト活動もいろんなことをやってるんですけど、どれも妥協したくない。すべて進化し続けたいんです。だから今、最終形じゃなくて進行形でいたい。そんな思いで付けたのが『ING』というタイトルです」と説明し、「このツアー1公演1公演で経験を得まして、進化をし続けてきました。さらにファイナルでみんなに『どうだ、俺カッコいいだろ?』と言えるくらい進化をしていくので、今日はみんなで一緒に進化していきましょう」と観客に呼びかけた。

仲村宗悟「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。

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みずみずしいサウンドに乗せて「僕なりのラブソング」をまっすぐに歌い上げた仲村。彼はリラックスした表情を浮かべながら「あなたのこと」で温かな愛を歌ったあと、カバーを1曲披露することを宣言した。カバー曲に選ばれたのはテレビアニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のオープニングテーマとしてオンエアされていた堂島孝平の「葛飾ラプソディー」。仲村はこの曲について「地元の沖縄にいたときからずっと聴いてたんですよ。『こち亀』を見ながら家族みんなで晩ごはんを食べていたんです。僕が大きい声で歌ってたら、おばあちゃんに『宗悟は歌が上手だね。歌手になれるんじゃないか』って言われて。おばあちゃんがすっごい喜んでくれたんです」と思い入れを語り、「今日はみんな、東京のおばあちゃんになってもらって聴いていただければと思います」と微笑む。演奏が始まると優しい歌声と心地のいいリズムにオーディエンスが奏でるカスタネットの音が重なり、温かな空気が場内に広がった。

仲村宗悟「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。

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「てこと」をゆったりと歌い上げたあと、仲村はギターを携えて「オブラート」をエモーショナルに歌唱。「水槽の花」では胸を突くような美しいメロディとエッジィなギターサウンドが場内に渦巻き、「Rain forecast」では思いを解き放つような剥き出しの歌声が響きわたった。青色の光とスモークに彩られた幻想的なステージで披露されたのは「流転」。力のこもった歌声と鍵盤を軸とした演奏が熱を帯びていくように連動していくと、オーディエンスはじっくりと演奏に聴き入っていた。

仲村宗悟「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。

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「ナチュラル」でカスタネットを使って観客とコミュニケーションを取ったあと、仲村は「まだまだ遊び足りないよな? ちょっぴり大人の遊びを教えてやるよ!」と言葉を投げかけ、ダンサブルなナンバー「Oh No!!」をアグレッシブにパフォーマンス。そしてロックチューン「imitation」でギターをかき鳴らして熱のこもった演奏を繰り広げた。その勢いを加速させるようにバンドメンバーとともに「わかってちょうだいね」をがむしゃらに演奏した仲村は「多分、今髪ボサボサ」と気持ちよさそうに笑い、「みんなで汗をかきながら楽しむ感じが本当にライブだね。声が出せない状況の中でライブをするということはアーティスト側にとっては怖いことなんだけど、こうやってみんなが手を上げてくれたりカスタネットを鳴らしてくれることで、声をもらってる感じになって、すごく元気になるよ。ずっとHPを回復してくれてる感じ」と朗らかに語る。さらに仲村が「ツアーがそろそろ終わりですよ。でもまたいつかやりたいし、いつもみんなが来てくれるからそれが実現する。約束しよう。これから先もまだまだ俺と遊んでくれる?」と言葉を続けると、場内に大きなカスタネットの音が広がった。ライブ終盤、仲村は「ゆらゆら」や「壊れた世界の秒針は」で前向きなメッセージを届けたあと、希望に満ちた優しいナンバー「素敵な世界で」を歌唱。包容力のある温かな歌声を最後まで響かせ、仲村は笑顔でステージを去って行った。

仲村宗悟「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。

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アンコールを求める拍手に呼ばれて、1人でステージに現れた仲村がアコースティックギターを手に取って歌い始めたのは「待ってる間」。感傷的な歌声と飾り気のないギターの音色がセンチメンタルな世界観を描いた。仲村は「楽しかったなあ、ライブ」としみじみと話し、「ING」というタイトルに込めた思いについて改めて「俺は一生進化し続けたいんですよ。みんなと一緒に。一生前に進んでいきたくて、新しい景色を見たいんだよね。人生って1回きりじゃん? 変わらないよさももちろんいっぱいあるんだけど、それを持ちつつちゃんと変わっていくよさ、成長していくよさというのも感じていきたい。俺、欲張りだからさ」と述べる。そして彼は「インディーズというかレーベルに所属していないときから音楽をやっていて。お客さんを1人も呼べないときもあった。そんな中で26歳で声優になって、声優になってからみんなに出会えたのよ。だからこの職業って超宝物だよね。声優とアーティストの2本柱でやらせてもらっていて、こんなに幸せなことってないなと思って。新しい景色をみんながいっぱい見せてくれるし、これから先、俺もあなたたちにいっぱい返していきたい。まだまだ面白い遊びを知ってるから、みんなまだまだ一緒に遊ぼうね」と目を輝かせて語った。ラストナンバーはデビューシングル曲「Here comes The SUN」。仲村は自身とファンにとっての“始まりの歌”を高らかに歌い上げ、大喝采を浴びながら晴々とツアーを締めくくった。

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仲村宗悟「SHUGO NAKAMURA 2nd LIVE TOUR ~+ING~」2022年5月29日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. JUMP
02. Freedom
03. カラフル
04. 僕なりのラブソング
05. あなたのこと
06. 葛飾ラプソディー(カバー)
07. てこと
08. オブラート
09. 水槽の花
10. Rain forecast
11. 流転
12. ナチュラル
13. Oh No!!
14. imitation
15. わかってちょうだいね
16. ゆらゆら
17. 壊れた世界の秒針は
18. 素敵な世界で
<アンコール>
19. 待ってる間
20. Here comes The SUN

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