Cody・Lee(李)がバンド史上最大キャパ会場でメジャーデビュー告知、夢の“その先”へと歩き出す

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Cody・Lee(李)が3月14日に東京・LIQUIDROOMでワンマンライブ「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」を開催した。

「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

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昨年YouTubeに投稿したミュージックビデオ「我愛你」をきっかけに、国内外にリスナーを増やしているCody・Lee(李)。彼らはバンド史上最大キャパシティとなるLIQUIDROOMでライブを行い、そのステージ上で今年の5月にKi/oon Musicよりメジャーデビューすることを発表した。

「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

大きな拍手に迎えられてステージに姿を現したメンバーは、たゆたうようなアンサンブルを奏でて「drizzle」でライブを開始。高橋響(Vo, G)のラフで心地のいい声と尾崎リノ(Vo, G)の凛とした透明感のある声、そして1音1音が強く際立ったそれぞれの個性あふれるサウンドが溶け合い、唯一無二のCody・Lee(李)の世界観が築かれていく。「トゥートルズ」ではダンサブルなビートと軽快なカッティングギターが東京の夜のワンシーンを彩るように響きわたった。「キャスパー」ではステージと会場にちりばめられた小さなライトが星のように灯され、その中で高橋が赤裸々な思いをつぶやくように歌う。さらにメロウなナンバー「s.o.r.a.」をゆったりと披露したあと、高橋は「この日を本当に楽しみにしていました。1年ぶりのワンマンです。原ちゃんが加入してすぐぐらいにWWWとリキッドでワンマンやりたいって言ってたんですよ。晴れて制覇ということで。今日はCody・Lee(李)の昔から今日までの総集編のようなライブにできたらなと思いますので、皆さんも自由に楽しんでいってください」と声を弾ませて語った。

左からニシマケイ(B, Cho)、高橋響(Vo, G)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

左からニシマケイ(B, Cho)、高橋響(Vo, G)。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

その後Cody・Lee(李)は「東京」「異星人と熱帯夜」を続けて演奏し、浮遊感のあるサウンドに乗せて日常を切り取った光景を描いていく。「WKWK」や「悶々」では前のめりのエッジィなバンドサウンドがオーディエンスの心を駆り立てるように鳴り響いた。ライブでの演奏はひさしぶりだという「江ノ島電鉄」では“君”と過ごす何気ない夏の風景がゆるやかに歌われた。ライブ後半には高橋が「新曲やります!」と宣言し、哀愁を帯びたエモーショナルなサウンドと切実な歌声が印象的な新曲を披露する場面も。そして彼らは「LOVE SONG」で温かいアンサンブルとともにストレートな愛の言葉を届けたあと、これからの季節にぴったりのナンバー「春」をたおやかに奏でた。

高橋響(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

高橋響(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

ライブ終盤、切ない思いと後悔が手紙のようにつづられた「しろくならない」を感傷的に演奏したCody・Lee(李)。高橋は「Cody・Lee(李)の中では、この日は忘れられない日になっていくと思います。本当にありがとうございました」と感慨深げに会場を見渡しながら挨拶した。ラストナンバーはバンドの名前を世に知らしめた代表曲「我愛你」。オリエンタルなサウンドを楽しげに奏で、5人はステージを去って行った。

尾崎リノ(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

尾崎リノ(Vo, G)(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

アンコールを求める拍手に呼ばれて再びステージに登場したCody・Lee(李)のメンバーたち。高橋は「2018.08.20-2022.03.14」というバンドの結成日が刻まれたライブの副題について触れ、結成当時を懐かしそうに振り返った。そして「“今日”から“今日の先”へつなぐ、我々の発表がございます」という前置きを経て告げられたのは「我々Cody・Lee(李)は、この度、メジャーデビューいたします!」という言葉。盛大な拍手の中、Cody・Lee(李)は5月25日にアルバム「心拍数とラヴレター、それと優しさ」をリリースすること、さらに6月よりワンマンツアー「Cody・Lee(李) ONE MAN LIVE TOUR ”愛してますっ!を伝えにいきますTOUR”」を開催することを発表した。原汰輝(Dr, Cho)は「楽しくやってたら、気付いたらこうなったという印象です。僕は個人的には絶対メジャーデビューするぞと思ってCody・Lee(李)に入ったわけではなくて、自分を表現することがすごく好きで、そのツールの1つとしてドラムを演奏することがある。そしてそれがものすごく楽しくて、一緒にいるメンバーがイケてるし、響が作る楽曲がすごくセンスがあって、僕はすごく好き。だからメジャーデビューするのは信じられないっていうよりは、必然的な感じがしてます。この5人なら当然でしょうっていう気持ち」と笑顔で話す。一方、尾崎は「まだ私は信じられない」と実感のなさを口にするも、「これから先が楽しみです。もっともっと大きい箱でライブをしたいし、皆さんを連れていきたいと思っております。ぜひこれからもCody・Lee(李)をよろしくお願いします」と目を輝かせながら語った。高橋が「ここで読ませていただきたいものがございまして」と話を切り出し、取り出したのは中学校時代の卒業文集。そこには大好きなフジファブリックと同じソニーミュージックと契約するという将来の夢と、「絶対に夢は全力でやれば叶うということを僕は証明します」という言葉がつづられており、高橋は「夢叶ったー!」と両手を上げてガッツポーズしてみせた。

「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])

「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」の様子。(Photo by Viola Kam[V'z Twinkle])[拡大]

その後Cody・Lee(李)は、ライブ翌日の3月15日に配信リリースするインディーズ最後のシングル「世田谷代田」をパフォーマンス。高橋は「Cody・Lee(李)が歩んできた音楽の、最初の部分に立ち返れたらなと思って書いた曲です」と前置きをして、四つ打ちのビートを軸とした柔らかなサウンドとキャッチーなメロディが印象的なこの曲を歌い上げる。大切な故郷の曲だという「桜町」では美しいアンサンブルと切なくも優しい歌声がノスタルジックな空気を生み出した。ステージにひと筋のスポットライトの光が差し、その光のもと高橋が歌い始めたのは「When I was cityboy」。一節歌い終わったところでステージは眩い光に照らされ、鮮烈なバンドサウンドが場内に広がった。5人はなりふり構わずがむしゃらにこの曲をプレイ。フロアには拳が突き上がり、大盛り上がりの中でこの日のライブは終了した。

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Cody・Lee(李)「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM ~2018.08.20-2022.03.14~」2022年3月14日 LIQUIDROOM セットリスト

01. drizzle
02. トゥートルズ
03. キャスパー
04. s.o.r.a.
05. 東京
06. 異星人と熱帯夜
07. WKWK
08. 悶々
09. 江ノ島電鉄
10. 新曲
11. LOVE SONG
12. 春
13. しろくならない
14. 我愛你
<アンコール>
15. 世田谷代田
16. 桜町
17. When I was cityboy

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Cody・Lee(李) @C_D_Y_L

ナタリーから「Cody・Lee(李) IN LIQUIDROOM」のライブレポートが上がっております 写真も沢山載ってます📸
あの日の熱狂を…ぜひご覧ください https://t.co/n9zhqNiTVT

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