MCバトル番組「ありがとうSTUDIO COASTフリースタイルモンスター」の第3回が、1月16日(日)にABEMAで配信された。
「ありがとうSTUDIO COASTフリースタイルモンスター」は“モンスター“と呼ばれる呂布カルマ、
5人目のチャレンジャーは、岐阜県出身のラッパー・梵頭。過去に“モンスター”を務めていた裂固も所属する「HIKIGANE SOUND」の代表であり、コンプラネタやイリーガルなトピックをユーモラスにラップするスタイルと威圧感を武器としている。そんな彼の前に立ち塞がったのは、ここで初めて姿を見せた“隠れモンスター”のS-kaine。現在20歳の実力派ラッパーであり、高校生を対象としたMCバトル番組「ハイスクールダンジョン」では“ラスボス”として君臨していた。梵頭とS-kaineは、般若の代表曲「最ッ低のMC」のビートで激突。クールにラップするS-kaineに対して、1ターン目から高圧的にラップした梵頭は、2ターン目でもS-kaineを飲み込む攻勢を仕掛け、仕舞いには「オイ ジブさん こんな奴呼んでんじゃねぇ 裂固がなんで呼ばれてねぇんだ ふざけんじゃねぇぞ お坊ちゃん」と叫ぶ。気迫でS-kaineを圧倒した梵頭に審査員全員が軍配を上げ、“クリティカル”で梵頭の勝利が確定。
梵頭の行く手を阻む2人目の“モンスター“は輪入道。梵頭に近いスタイルの猪突猛進型ラッパーであり、昨年8月開催の「トウカイラップバトルフェスティバル2021」では梵頭を打ち負かしている。STUDIO COASTで再び対峙した2人は、両者一歩も譲らずにぶつかり合う名勝負を繰り広げた。1本目ではKEN THE 390「真っ向勝負」のビートに乗せて、輪入道が「朝方の渋谷の路上で転がってた 裂固と俺 2人のモンスター 岐阜まで送ってもらったあの時の借り」と過去を述懐。これを受けて梵頭が「爪弾きされた生き方した男と男の会話がしたいな」と誘うと、輪入道はより語気を強めつつ、「的確な事が言えねぇ夜でも ケミカルよりもマイクだけ手にした エリア拡大するだけ爆発させるだけ 分かってねぇ事分らせてやる ただそれだけ」とラップして4-1の判定を勝ち取る。
続く2本目では舐達麻「BUDS MONTAGE」のビートがよりドラマチックなバトルを演出し、2人が繰り広げる言葉の応酬が映画のワンシーンのような情景を鮮やかに描き出す。バトル中「アンタがムショから送ってくれた音源忘れねぇ」と伝えた輪入道に対して、「何回も何回も刑務所って所で反省を繰り返して 今ここで半生を絵に描きたい」と語った梵頭。彼は自身の生き方を「太く短くありたい だからこのマイクも太くて短い」とマイクに重ねると「そういう事らしいぜ」と伝聞調でラップを締めくくり、審査員の激賞を受けて2本目を取り返した。
3本目でDJ CELORYがセレクトしたビートは漢 a.k.a. GAMI「紫煙 feat. MAKI the MAGIC」。2本目の舐達麻「BUDS MONTAGE」同様、梵頭のスモーキーなイメージに合わせたかのような選曲だが、このバトルでは輪入道が“モンスター“としての矜持を示してみせる。2本目のラストで「太く短く」と人生の理想を描いた梵頭に対して、輪入道は「アンタが途中で終わっちまったら MAKI THE MAGICと同じ もっと上昇りてぇだろ」と呼びかける。そして「俺は生きてる奴としか話したくねぇ だから妖怪の名前 名乗ってる 来世まで行くぜ 回転させてくだけ」と自身のMC名を熱く語って審査員の心を打ち、勝利を確定させた。
熱闘を繰り広げた梵頭も敗退し、残るチャンレンジャーはあと1人。最後に残ったのは、兵庫県西宮市を拠点に活躍するMC ・CIMAだ。彼は“モンスター“たちを倒し、“ラスボス”の元までたどり着けるのか。次回は1月23日(日)に配信される。ABEMAでは第3回のアーカイブを公開中。
音楽ナタリー @natalie_mu
「フリースタイルモンスター」5人目の挑戦者は梵頭、隠れモンスターも登場しドラマチックなバトル展開(写真20枚)
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