yonawoの2ndアルバムレコ発ツアーがSTUDIO COASTで終幕「“遥かいま”でまた会えたら」

yonawoが12月2日に東京・USEN STUDIO COASTでツアー「yonawo 2nd full album『遙かいま』release one man live tour」の最終公演を開催した。

このツアーはyonawoが8月に2ndアルバム「遙かいま」をリリースしたことを記念して企画されたもの。彼らにとって最大規模となるSTUDIO COASTでの最終公演はチケットがソールドアウトし、バンドの勢いを感じさせる中での開催となった。定刻を少し過ぎた頃、幻想的なSEが流れる中yonawoがステージに現れるとフロアからは大きな拍手が湧き起こる。彼らはソングライティングを手がける荒谷翔大（Vo）が高校生の頃に初めて日本語で作詞した「浪漫」でライブをスタートさせると、「ごきげんよう さようなら」「ミルクチョコ」といった穏やかなナンバーを続けてプレイ。息の合ったアンサンブルでオーディエンスを惹き付け、yonawoならではの繊細かつメランコリックな世界へと導いた。

yonawoは「私は私じゃないわけない 貴方は私じゃないわけない」というラインが印象的な「恋文」、浮遊感漂うスローナンバー「sofu」をじっくりと聞かせたかと思うと、その余韻を断ち切るように亀田誠治プロデュースのダンスナンバー「闇燦々」をパフォーマンス。観客は彼らのグルーヴィな演奏に身をゆだねるように、思い思いに体を揺らして楽曲を楽しんだ。ライブ中盤、これまでキーボードを弾いていた荒谷がギターを手にすると、「The Buzz Cafe」の演奏がスタート。しっとりとしたボーカルと、ダブ処理された浮遊感のあるサウンドが相まって場内は幻想的なムードに包まれた。

MCでは、荒谷がアルバム「遥かいま」のタイトルに込めた思いを訥々と語り始め、「別れの言葉をイメージしていて、『“遥か”でも“いま”でもまたお会いしましょう』って意味を込めているんですよ。なので“遥かいま”でまた会えたら、そんな大それたことではないですけど、またライブに来てください」と観客に向け一言。これを聞いた斉藤雄哉（G）が「今日、MCの調子いいね」と返して会場の笑いを誘った。yonawoはその後、「矜羯羅がる」「ijo」といった初期の人気曲をパフォーマンス。本編ラストは「蒲公英」で場内をロマンチックなムードに染め上げてステージをあとにした。

アンコールではグッズ紹介を絡めつつ、メンバー4人がゆるいトークを展開。最後は荒谷が「あと2曲やって終わります。東京でも、福岡でも、全国どこかでライブをするので、またぜひお会いしましょう。ありがとうございました」とファンに感謝を伝えると、「哀してる」「美しい人」を届けて大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。