竹原と中村による初ツーマンライブとなるこの公演。当初は昨年5月に実施される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて延期となっており、振替公演という形で約1年半を経て開催が実現した。
ライブは竹原のパートからスタート。彼はスポットライトのうすぼんやりとした光を浴びながら「おーい!おーい!!」を歌い、ライブの幕を開ける。その後、立て続けに「LIVE IN 和歌山」「カモメ」を披露し、アコースティックギターの音に熱い歌声を乗せた。「こうして川崎に歌いに来れたように、また自由に安心して全国を周れる日がそこまで来てるのかなと、ワクワクしながら旅の歌を」という言葉に続けて歌われた「Float Like a Buttrefly, Sting Like a Bee!!」を経て、代表曲「よー、そこの若いの」が歌唱されると、観客は一斉に手拍子を鳴らす。続けて「みんな~、やってるか!」がパフォーマンスされ、会場は朗らかな空気に包まれた。
中盤で竹原は赤い照明を背中に浴びながら
続いておもむろにグランドピアノの前に座った中村は、「嫌だ。竹原さんのあとに歌うのは嫌だ」と今の心境をアドリブで歌い紡ぎ、一気に自身の空気感を作り上げる。そのまま新曲と「アイアム主人公」にシームレスにつなげ、さらに「最近仲よくなった
続けて中村は、この日3曲目の新曲を歌い、跳ねるようなピアノの音にユーモラスな歌詞を乗せて届ける。終盤に中村は過去に竹原と競演した際の思い出を語り、「この曲を歌ったときにピストルさんが『君は魔法使いだね』と言ってくれたことをすごく覚えていて。そのときは『佳穂ちゃん』と言ってくれたんだけど、今日は『中村さん』に戻っていたので、この曲を歌って距離を縮めたいと思います」と「口うつしロマンス」をパフォーマンス。アウトロでめくるめくピアノの速弾きを見せ、盛大な拍手を浴びてステージを去った。
アンコールでは、中村が「袖でピストルさんが見てくれていて、『佳穂ちゃん最高!』と言ってくれました」とうれしげに語る場面も。ラストに“エモくてヤバイ曲”と“ジャキジャキしててヤバイ曲”どちらを聴きたいか拍手で投票を募った中村は、“ジャキジャキしててヤバイ曲”として、民謡「あんたがたどこさ」を披露。大胆なアレンジを施したカバーを、宣言通りの速弾きと激しい巻き舌でパフォーマンスし、ツーマンライブの幕を下ろした。
なお現在ナタリーストアでは、本イベントの開催記念グッズを販売中。「ライブナタリー“竹原ピストル×中村佳穂”」2021年11月2日 CLUB CITTA' セットリスト
竹原ピストル
01. おーい!おーい!!
02. LIVE IN 和歌山
03. カモメ
04. Float Like a Buttrefly, Sting Like a Bee!!
05. よー、そこの若いの
06. みんな~、やってるか!
07. 今宵もかろうじて歌い切る
08. 落陽(原曲:
09. 東京一年生
10. 全て身に覚えのある痛みだろう?
11. あ。っという間はあるさ
12. Amazing Grace
13. ギラギラなやつをまだ持ってる
中村佳穂
01. 新曲
02. アイアム主人公
03. 炎(原曲:
04. 忘れっぽい天使
05. 新曲
06. 新曲
07. アイミル
08. 口うつしロマンス
<アンコール>
09. あんたがたどこさ
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竹原ピストル×中村佳穂の初ツーマンがついに実現、アコギ1本とピアノ1台でぶつかった一夜 https://t.co/wrB9EcNedY