会見の冒頭では松本が「この映画が日本の皆さんのみならず、世界中のたくさんの人たちに楽しんでもらえることを願っています」と日本語で語ったのち、英語でも海外のファンに向けて挨拶。そして本作の企画の経緯について、20周年のライブを「映像としてしっかりと残しておきたい」と考え、デビュー前から親交のある堤監督へオファーしたことから始まったと明かした。
堤監督はデビュー当時から現在までの5人の印象を「僕の中ではほとんど変わっていない。最初に出会ったときの優しいイメージと変わっていない。もちろんこの日本の厳しい芸能界のトップを走るグループですから、仕事に対する厳しさはずっと保ち続けているのも僕の中では変わっていない」と語る。そして自身と嵐の関係性を「例えて言うなら親戚のおじさんというような気分です」と表現すると、松本は「うれしいです(笑)」と照れながら返した。
「本作の方向性について2人の間で事前に共有していたものはあったのか」という質問には、松本が実際にコンサート会場に複数回足を運んだ堤監督へ各楽曲に関する詳細を伝えたと答える。そして「編集の段階でちょっと僕からもリクエストすることはありましたが、あとは堤監督にお任せしました」と、最終的には監督に一任したと明かした。堤監督はこのコンサートを「ほれぼれするくらいのステージ」と評し、「そこに撮影のカメラが邪魔したりするのはあまりよろしくないんですが、ある程度のルールをキープしてくれれば好きに撮ってくれ、ということでジャニーズさんの中では例がないようなワイルドな撮影をさせていただきました」と撮影時を振り返った。
「お気に入りのシーンはありますか」と尋ねられた堤監督は「舞台を作って、それを僕が撮って、それを観た舞台の演出家から答えていただいた方がいいかと思います」と松本に回答を振り、松本が「嘘でしょ(笑)」と反応するひと幕も。「シームレスにつながるものが好き」という松本は「ブロックで分けるというよりはなるべくシームレスにいきたいと思って作りました。ライブ会場でライブを観る体感と、映像で観る体感は違ったりするので、本当だったらあと1秒長いところを、映像ではもう1秒早く来たほうが見やすいとか、もうちょっと音が早く来たほうが聴きやすいみたいなことは計算して作ったので、映像になったときにその繋がりがよく見えるんじゃないかと思います」と、自身のこだわりを明かした。
この作品は日本国内で11月3日よりドルビーシネマ限定先行公開が行われ、11月26日に全国公開される。松本はさらに台湾、香港、マカオ、シンガポール、インドネシア、マレーシアでの公開が決定しており、今後は中国や韓国、ブルネイなどでの公開に向けても調整中であることを自ら明かした。会見の最後には堤監督が「今、私たちができる最大の力を集めて作ったライブフィルムです」とアピール。松本も「今この国で、まだエンタメが元通りの環境になっていないということも、同時にこの作品を見ると感じる部分があると思います。自分たち含めてエンタテインメントが少しずつ回復していく、そんな願いも込めてたくさんの人にこの作品が届いたらいいなと思いますし、ここからまたみんなで楽しめるエンタテインメントを作れたら、それを楽しんでいただけたらと思っています」と作品に込めた願いを語った。
音楽ナタリー @natalie_mu
【会見レポート】松本潤「ARASHI 5×20 FILM」会見に登壇「ここからまたみんなで楽しめるエンタメを作れたら」
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