「遠く離れてても空でつながってる」JO1、OWV、円神が集い有観客ライブの喜び噛み締めた「KCON」

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「KCON World Premiere: The Triangle」が9月23日に神奈川・パシフィコ横浜にて開催され、JO1OWV、円神が出演した。

「KCON World Premiere: The Triangle」JO1の第2部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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このイベントは韓国の株式会社CJ ENMが9月18日から26日まで開催したオンラインフェス「KCON:TACT HI 5」の一環として行われたもの。「将来が楽しみなアーティストたちを世界中のK-POPファンに紹介する」という趣旨のもと、アーティスト別のトークショーとパフォーマンスからなるステージが展開された。2019年放送のオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN」にてデビューを勝ち取った11名からなるJO1と、同番組の元練習生で結成されたOWVと円神、3組が競演するのはこれが初めてのことだ。音楽ナタリーでは、夜に行われた第2部の様子をレポートする。

「KCON World Premiere: The Triangle」円神の第1部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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最初にステージに現れたのは、A.rik、草地稜之、熊澤歩哉、瀧澤翼、中谷日向、中林登生、中本大賀、宮里ソル、山田恭の9名からなる円神。真っ白な衣装をまとい、まず8月にリリースしたニューシングルより「Peace Summer」を軽やかにパフォーマンスした。続く「KOTONOHA」では、ダンスブレイクで9人がしっかりとユニゾンを見せる。歌い終えると、最年少リーダーの瀧澤が「こうしてこのステージに立たせていただくことができて光栄です。ありがとうございます!」とハキハキと挨拶。この日の公演は生配信も行われており、抽選で選ばれた100名のファン“KCON-ers”が、ステージ背面のスクリーンに登場。メンバーに呼びかけられると画面越しに手を振った。

トークコーナーでは「メンバーならわかって当然!円神クイズ」という企画を展開。司会の瀧澤以外の8人が2チームに分かれ、自分にまつわるクイズを相手チームに出題して勝敗を競う。苦楽を共にする仲間とはいえなかなかの難題が次々に飛び出し、メンバーは頭を悩ませた。

「KCON World Premiere: The Triangle」円神の第1部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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ライブパートに戻り、3曲目はデビューシングルの表題曲「Say Your Name」。感情を込めて歌い上げるメンバーに、配信画面のコメント欄には「いい曲」という感想が続出した。そして最後を飾ったのは「ENJIN」。「仲間と出会えて今がある」という歌詞をメンバー同士でハイタッチしながら歌い、グループの絆を見せる。最後に「このあとのOWVとJO1も楽しんでください!」と客席へ手を振り、円神は続くOWVヘバトンを渡した。

「KCON World Premiere: The Triangle」OWVの第2部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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円神のさわやかな余韻を塗り替えるように、OWVは「Roar」でクールにライブをスタート。グリッターが輝く黒の衣装でキレのいいダンスを披露し、続くデビュー曲「UBA UBA」では浦野秀太の伸びやかなボーカルやサビの“ウバウバダンス”で観客を圧倒する。トークパートの冒頭では本田康祐が観客に「OWV初めて観たよって人、どれくらいいますか?」と質問。多くの手が上がり、浦野が本田へ「どうですか本田くん、盛り上がりのほうは?」と問いかけると「もうちょっとですね。はじめましての人も多いので、怖いのかなと思うんですけど(笑)。優しいお兄ちゃんたちなんで!」とアピールする。自己紹介では本田のアドリブが長いとほかのメンバーからダメ出しが飛び出し、「OWVのマンネやらせてもらってます」と言う浦野へ佐野文哉が「俺と誕生日3週間しか変わらないだろ」と突っ込む。軽妙な掛け合いが次々に飛び交うトークに配信画面のコメント欄も「トーク面白すぎる」と盛り上がりを見せた。

ここで「OWVナンバーワン決定戦」と題したコーナーへ。画面に映し出されるテーマに当てはまると思うメンバーを4人が指差し、一番多く指差された者には「カメラを恋人に見立てて、課された決めゼリフを言う」という使命が課される企画が展開され、メンバーの仲のよさを感じさせるやり取りで笑いを誘った。そしてOWVはKCON-ersとして参加しているタイ在住の女性と中継でトークを楽しみ、女性は「外国人のファンもこうしてたくさんKCONを観ていると思うので、メッセージをお願いします」とOWVにリクエスト。本田は「応援してもらえることは当たり前じゃないですし、こうして僕らを見つけてくれたことを誇りに思えるようなアーティストになりたい。どんなに遠く離れてても空でつながってるので」と応えた。この日はJO1メンバーの金城碧海が体調不良で欠席しており、彼を応援するようにJAM(JO1ファンの呼称)が発したハッシュタグ「#空は繋がっとんねん」がTwitterでトレンド1位を獲得。そのタグにかけたような本田のメッセージに、OWVメンバーも「それ、なんか聞いたことあるなあ」と笑顔を見せた。

ライブ後半戦は明るいダンスビートのナンバー「PARTY」で幕開け。メンバーは「まだまだいけるだろー!」と客席を煽る。最後に本田は「JAMもMU3E(円神ファンの呼称)もQWV(OWVファンの呼称)も、来てくれてありがとうございます。このコロナ禍でこうしてオフラインイベントができるというのは奇跡に近くて、やっと好きなアーティストに会えたという方もいっぱいいたと思います。今日来てくれた方、オンラインで観てくれている方、皆さんいろんな決断をしてこのKCONに参加してくれていると思いますが、皆さん全員の背中を押せるようなパワーを持ったアーティストになりたいと思いながらパフォーマンスさせていただきました。たぶん円神もJO1も、同じ気持ちだと思います。これからもどうか、3組の応援をお願いします」と語りかけ、客席に感動が広がる。そしてOWVは最後に、9月20日に配信されたばかりの新曲「CHASER」を高いパフォーマンス力で披露してステージをあとにした。

「KCON World Premiere: The Triangle」JO1の第2部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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トリを飾ったJO1は、1部、2部ともに8月にリリースした4thシングル「STRANGER」の収録曲でセットリストを構成。まずはメンバー同士が抱き合うハグダンスが印象的なリード曲「REAL」でオープニングを飾り、「Freedom」ではムーディな曲調に乗せたなめらかなダンスで観客を魅了する。歌い終えるとリーダーの與那城奨の「JAMの皆さん、MU3Eの皆さん、QWVの皆さん、そしてKCONをご覧の皆さん」と言う前振りに合わせてメンバーが「GO TO THE TOP! JO1です!」とお決まりの挨拶。そして金城が欠席となったことについて、「碧海と会うことを楽しみにしていたJAMの皆さんもたくさんいると思うんですけど、本人も僕たちも苦渋の決断となりました。メンバー一同、一刻も早く碧海の体調が回復することを祈っています」と、全員で深々と頭を下げた。

川西拓実がラップを披露したり、“JO1のお兄さん”川尻蓮がダンスの途中で落としたピアスを豆原一成に渡したりと各人が自由なムードを放った自己紹介に続いては、「めざせ!100分の1アンケート」という企画を展開。KCON-ers100人中1人だけが当てはまると思う質問を考えるという内容で、一番回答人数が多い質問を出してしまったメンバーは、罰ゲームとして「甘い一言」をカメラ目線で課された。

「KCON World Premiere: The Triangle」JO1の第2部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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KCON-ersとの中継トークコーナーでは「#空は繋がっとんねん」と書かれた紙を手にした日本人女性が登場。彼女はこの日が誕生日だといい、推しメンバーの河野純喜にバースデーソングをリクエスト。メインボーカルの河野は、美しい歌声で「Happy Birthday to You」と女性へ歌を贈り、最後にはJO1のメンバー間で誕生日を祝う際に密かなブームとなっているワード「アプジマヨ」もしっかりと織り交ぜてJAMを喜ばせた。

「KCON World Premiere: The Triangle」JO1の第2部のライブの様子。 (写真提供:CJ ENM) 「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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3曲目の「Blooming Again」はこの日がライブ初披露。メンバーは横並びで椅子に着席し、しっとりと歌声を重ね合わせて観客の感動を誘う。最後の曲を前に、2020年3月のデビュー後初めてとなった有観客でのライブを噛み締めるメンバーたち。豆原は「自分たちがこんなにたくさんの人たちの前でステージをできることが心からうれしかったですし、始まる前は涙が出そうで。皆さんの前に立つことができて本当にうれしくて、10人でしたけど、気持ちは11人でステージに立てました」と喜びに満ちた胸中を明かした。ラストを飾ったのは「Dreaming Night」。JO1は観客や視聴者と過ごしたライブへの思いをなぞるかのような歌詞を笑顔で歌い上げ、幸福感に満ちたステージを展開した。最後には挨拶と合わせて、メンバー全員で金城の定番である「See you!!」のポーズを決め、名残惜しそうな顔を浮かべながらもステージを去っていった。

この日の第2部のライブの模様は明日9月27日(月)より「KCON:TACT PREMIUM」会員向けにアーカイブ配信が行われる。見逃した人はチェックしよう。

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「KCON World Premiere: The Triangle」2021年9月23日 パシフィコ横浜 第2部セットリスト

円神

01. Peace Summer 
02. KOTONOHA
03. Say Your Name
04. ENJIN

OWV

01. Roar 
02. UBA UBA
03. PARTY
04. CHASER

JO1

01. REAL
02. Freedom
03. Blooming Again
04. Dreaming Night

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※記事初出時、円神のセットリストに一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

「KCON:TACT HI 5」 (c)CJ ENM Co., Ltd, All Rights Reserved

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もち🍫🥄🫏 @20191027P

懐かしいな〜!!! https://t.co/7hMCrIiMKb

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