THE NOVEMBERSのワンマンツアー「Tour -At The Beginning-」のファイナル公演が7月17日に東京・USEN STUDIO COASTで開催された。
最新アルバム「At The Beginning」を携え、昨年5月から7月にかけてワンマンツアー「THE NOVEMBERS TOUR -消失点-」を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により延期を余儀なくされたTHE NOVEMBERS。このツアーは今年タイトルを「Tour -At The Beginning-」に改めて実施され、1年の時を経てのリベンジとなった。
ライブ前半、THE NOVEMBERSはアルバムタイトルと同じく“はじまり”をテーマにした「Rainbow」、ダークでありながら幻想的なムードも漂わせる「薔薇と子供」など「At The Beginning」収録曲を中心に演奏していった。「理解者」からは徐々にノイジーなサウンドを主軸にした楽曲が多くなっていき、「Dead Heaven」では高松浩史(B)の目まぐるしくフレーズを反復させるベースをバックに、小林祐介(Vo, G)が喉を振り絞るようなシャウトを連発。一気にフロアの緊張感を高めていった。そこから「楽園」の演奏に入ると、民族音楽を彷彿とさせる打ち込みのサウンドに合わせ、吉木諒祐(Dr)は力強く四つ打ちを奏でる。さらにケンゴマツモト(G)はバイオリンの弓を用いてギターを弾くことで、楽曲の神秘的な世界観をより強調させた。
ハードな楽曲が続いた前半から打って変わり、THE NOVEMBERSは「みんな急いでいる」でまどろむような音像を繰り出し、徐々にフロアをクールダウンさせていく。「Close To Me」は小林の穏やかな歌声と高松の美しいコーラスが重なり合い、心地よいひとときを演出した。一息ついたところで、アルバム「At The Beginning」より特にダンサブルなナンバー「New York」が始まると、小林とケンゴはステージ上を激しく動き回る。そして初期の代表曲「こわれる」からライブ定番曲「Xeno」まで轟音のギターサウンドが炸裂するナンバーが立て続けに披露され、本編は禍々しい雰囲気を残しつつ締めくくられた。
アンコールでステージに戻ってきた小林は「THE NOVEMBERSを結成して16年になりますが、今が一番楽しくて。今日ここで皆さんと会えたことが幸せです」「またいい未来で……元気で会いましょう」と語る。そして“美しい日々”を描いた「今日も生きたね」を歌い、集まった観客たちとの再会を誓った。
THE NOVEMBERSは11月10日と11日に東京・LIQUIDROOMにて、2010年3月にリリースされた2ndアルバム「Misstopia」の発売11周年を記念したワンマンライブ「Misstopia 11th Anniversary "Ceremony"」を開催する。チケットぴあでは7月25日23:59までチケットの先行予約を受付中。
THE NOVEMBERS「Tour -At The Beginning-」2021年7月17日 USEN STUDIO COAST セットリスト
01. Rainbow
02. 薔薇と子供
03. 美しい火
04. 消失点
05. 理解者
06. Dead Heaven
07. 楽園
08. みんな急いでいる
09. Close To Me
10. New York
11. Hamletmachine
12. こわれる
13. DOWN TO HEAVEN
14. BAD DREAM
15. Xeno
<アンコール>
16. いこうよ
17. 今日も生きたね
Misstopia 11th Anniversary "Ceremony"
2021年11月10日(水)東京都 LIQUIDROOM
2021年11月11日(木)東京都 LIQUIDROOM
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】またいい未来で会いましょう、THE NOVEMBERSの“はじまり”ツアー完遂(写真11枚)
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