音楽×映画レーベル設立記念で銀杏、ももクロらの映画特集

「SR サイタマノラッパー」「ライブテープ」などを手がけた映画配給会社SPOTTED PRODUCTIONSが企画製作する、「音楽×映画」をコンセプトにしたレーベル「MOOSIC」が始動。このレーベルの設立を記念して、2月19日から3月11日にかけて池袋シネマ・ロサで「MOOSIC LAB」と題した特集上映が開催される。

この特集上映では、新作短編映画のプレミア上映枠「MOOSIC PRODUCTS」、新旧及びジャンルを超えたセレクトを招待する上映枠「MOOSIC EYE」、そして雑誌の編集部がプロデュースする特別企画枠「MOOSIC＋」というプログラムを用意。バラエティ豊かなラインナップの映画作品で「音楽×映画」を堪能することができる。

「MOOSIC PRODUCTS」では、和製ダニエル・ジョンストンと評される女性シンガーソングライター・Markが監督脚本主演に挑んだ「THE Magician」、DODDODOや和田シンジ（DMBQ、巨人ゆえにデカイ）、須原敬三（ex.羅針盤、埋火）が出演する「こぼれっぱなし」、三輪二郎の短編的ビデオクリップ「スーサイドサイドカー」というMOOSIC設立記念で製作された3本の短編に加え、宇波拓率いるHOSEが新潟のトンカツ屋で生演奏＆食事する様子をとらえた「トンカツに聴かせたいミュージック（ドキュメント）」を特別招待枠として上映。

「MOOSIC EYE」では、ももいろクローバーが主演＆主題歌を担当したフェイクメンタリーホラー「シロメ」や、豊田道倫のアルバム「バイブル」のジャケットを撮影したラブホテルに潜入する映画「裏バイブル」、豊田道倫、昆虫キッズ、友川カズキが出演するカンパニー松尾撮影のドキュメンタリー「豊田道倫 映像集3 -MOOSIC LAB Version-」、昨年話題を集めた入江悠監督作品「SRサイタマノラッパー2 女子ラッパー★傷だらけのライム」、不世出のバンド「ギルティーズ」の最後の日々を描いた「青すぎたギルティー」、そしてGOING STEADY解散から銀杏BOYZの1stアルバム完成までを追ったドキュメンタリー「僕たちは世界を変えることができない」が上映される。

雑誌編集部がプロデュースする「MOOSIC＋」では、季刊誌「TRASH-UP！」が「牛乳王子」「ファッション・ヘル」「痴漢ドワーフ（ライブ・コメンタリー付上映）」をセレクト。映画雑誌「nobody」は即興演奏家デレク・ベイリーのドキュメンタリー「One Plus One 2」、「エクス・ポ」は劇団・快快（faifai）の公演を完全パッケージ化した映像作品「Y字のはなし」、「映画秘宝」は井口昇監督によるザ50回転ズのSFロックオペラ「ロックンロール・マジック」と「making of ロックンロール・マジック」、WEBマガジン「メランコフ」は「パンツの穴 キラキラ星みつけた！」を紹介する。

このほかプレミアレイトショーとして、「詩のボクシング」全国大会優勝者としても知られる福岡県在住のシンガーソングライター、倉地久美夫を追ったドキュメンタリー映画「庭にお願い」も初公開。この映画は「パビリオン山椒魚」「パンドラの匣」「乱暴と待機」を手がけた冨永昌敬監督の初のドキュメンタリー作品で、菊地成孔、外山明、岸野雄一、石橋英子、田口史人などが出演する。

MOOSICレーベルでは今後、春に公開される入江悠監督作品「劇場版・神聖かまってちゃん（仮）」を皮切りに幅広いラインナップを手がけていくとのこと。

※記事初出時より作品画像などを追加しました。