「The Chaos Chapter: FREEZE」は、TOMORROW X TOGETHERが2020年10月に発売したミニアルバム「minisode1 : Blue Hour」以来7カ月ぶりに韓国でリリースした作品。メンバー全員が楽曲制作に携わっていることや、Seoriがフィーチャーされたリード曲「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. Seori」の作詞にRM(
グローバルメディアショーケースイベントは、氷で覆われたようなステージセットの中で実施された。5人はブラックのセットアップ衣装でステージに登場。「The Chaos Chapter: FREEZE」がどんな作品なのかMCから聞かれると、リーダーのSOOBINは、「世界の襲撃に何もできず凍ってしまった少年の物語と、心の傷を負った少年の救いとなった“君”との出会いを描きました。以前よりも感情が深まるチャプターを、歌とステージで表現したいです」と説明した。
リード曲「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. Seori」について、HUENINGKAIは「トレンディなハイブリッドポップロックの曲。困難に陥った少年の前に1人の少女が現れ、何もかもが不確実な世界の中でも『この少女に向けた愛だけは確実だ』と信じる少年の自己確信的なラブソングになっています」と語る。BEOMGYUは「初めて聴いたときに胸が詰まりました。歌詞もよかったですが、曲自体の雰囲気がよく、僕の心に響く何かがありました。“Say you love me”という歌詞には、切実な感じがありました」と曲を聴いた際の印象を述べた。また「0X1=LOVESONG」という数式のような不思議なタイトルになった理由については作詞に参加したRMが深く関わっているそうで「パン・シヒョクプロデューサーが作詞の作業中に気に入った歌詞が出なくて3週間くらい悩まれたそうで、RMさんに曲を聴いてよかったら歌詞を考えてみてほしいとお願いしたそうです。RMさんは快くそれを受け入れて作詞作業に参加してくださいました。タイトルは別案もあったそうですが、このタイトルが僕らに似合っていて魅力的だとRMさんがおっしゃって、このタイトルになったそうです」とSOOBINが経緯を説明した。HUENINGKAIは「作詞に参加してくださったと聞いた日にたまたまRM先輩にお会いしたんですけど、『カッコよく歌ってください』とおっしゃってくださって。この場を借りてもう一度お礼を言いたいです。そして僕たちの歌を聴いて、RM先輩に気に入っていただけたらと思います」とRMとのエピソードを明かした。
アルバムリリースの発表と同時に公開されたコンセプトトレイラーではSOOBINがイギリスのドラマ「このサイテーな世界の終わり」のロゴが入ったTシャツを着ていることがMOA(TOMORROW X TOGETHERファンの呼称)の間で話題に。SOOBINはこのことについて「曲の作業する前に僕たちは曲の情緒と似ている作品を観て、感情をうまく表現するために努力します。『0X1=LOVESONG』の作業のときに観たのがこのドラマでした。主人公が冒険の中で経験する感情の変化が、僕たちの曲に類似していると思います」と話した。HUENINGKAIは「0X1=LOVESONG」のパフォーマンスについて「青春映画のような歌詞、ドラマチックなメロディ、僕たちのカッコいいパフォーマンスはもちろん、一番重要なのが感情表現です」と説明。TAEHYUNは「メンバーが完全に曲に入り込んで感情の流れを表現しています」とパフォーマンスの見どころを語り、YEONJUNは初めてのハンドマイクを持ってのパフォーマンスについて「練習を始めた頃はマイクを離してしまったりぎこちなかったりしたんですが、たくさん練習しました。練習が終わったら起き上がれないくらい練習したのでMOAの皆さんに楽しんでもらいたいです」とコメントした。
その後、5人は自身が制作に携わった楽曲をそれぞれ解説。SOOBINは作詞に参加した「Ice Cream」について「小さいけれども確実な幸せである小確幸ではなく、少し意地悪に感じられる考えがもたらす幸せを意味する“小悪幸”をテーマに歌詞を書きました。マインドマップを描いて自分が考えられるすべての語彙をたくさん出してから歌詞を書いていきましたね」と語る。「What if I had been that PUMA」の作詞にはBEOMGYUとTAEHYUNが参加しており、BEOMGYUは「最近2つのうち1つを選択する“BALANCE GAME”というものを楽しんでいるようですが、そこからモチーフを得て、人生で1つだけ選択する場合について考えて書いてみました。僕もまたこのような選択の瞬間があっただろうか、だとしたらどんな感情を感じたのかに集中して歌詞を書きましたね」と話し、TAEHYUNは「デビューしたときはTOMORROW X TOGETHERの曲を歌って踊れること自体がうれしかったですが、今僕たちはもう少し積極的に楽曲に参加できるようになりました。僕たちの話をもっと盛り込み、歌だけでなく衣装やダンス、コンセプトなどすべての部分において意見をたくさん交換しています」と制作において積極的に意見していることをアピールした。
新型コロナウイルスのパンデミックにより、ルールがなくなったのが新しいルールになった世界について歌った「No Rules」にはYEONJUN、BEOMGYU、TAEHYUNの3名が参加。YEONJUNは「このパンデミックに直面した10代の物語を描いたので、その世代の人をはじめ、今現在を生きる多くの方々が共感していただけるのではないかと思います」と楽曲への反響を期待している様子を見せる。また7曲目の「Dear Sputnik」にて初めて楽曲プロデューサーとして名前がクレジットされたHUENINGKAIは「小さい頃から使っていたプログラムで、デモを作ってプロデュースをしたんですが、サンプルとして会社に送ったところすごくいい反応をいただいて、そこから少しずつレベルアップさせてこの形になりました。自由で楽しめる曲を作りたいと思ってできた曲なので、いつかコンサートをすることになったらMOAの皆さんと一緒に歌いたいです」と、楽曲の誕生秘話を明かした。ラストを飾る「Frost」に参加したYEONJUNは「自分に与えられた運命に初めて気付き、混乱する少年の心を霜に比喩して表現した曲です。強烈なサウンドと僕たちの実験的なボーカルが魅力です」と楽曲について説明した。
またアルバムにはTOMORROW X TOGETHERにとって初めての英語歌詞の楽曲「Magic」が収録されている。この楽曲についてBEOMGYUは「片言に聞こえないように英語の発音に気を付け、グルーヴとディティールを生かすために練習をたくさんしました。初チャレンジですがMOAの皆さんが喜んでくれたらうれしいですし、反応も気になります」と語り、HUENINGKAIも「『We Lost The Summer』で『エレンの部屋』(アメリカのトークショー番組)に出演しましたが、今回は初の英語曲だけに皆さんに愛していただけたらうれしい」と初の英語詞曲への期待を述べた。
前作「minisode1 : Blue Hour」が、ビルボードのアルバムチャート「HOT 200」で25位にランクインし、第4世代アイドルの代表とも呼ばれるTOMORROW X TOGETHER。期待が集まる中でのリリースとなる本作で残したい成績について問われると、SOOBINは「今回は本当に一生懸命準備したのでいい成績を得られればいいなと思います。音楽番組でも1位になりたいです。でも何より大事なのは5人が楽しくステージをやることとMOAの皆様に喜んでもらうことだと思います」とコメントした。また今回のカムバックで手に入れたいグループの修飾語についてYEONJUNは「『第4世代アイドル代表走者』、『第4世代のIt Boy』という修飾語を守りたい」と語り、HUENINGKAIは「全世界で10代をもっともうまく表現するチーム」、SOOBINは「段階ごとに成長している実力派グループ」という修飾語を挙げた。
その後、TOMORROW X TOGETHERは「0X1=LOVESONG (I Know I Love You) feat. Seori」のパフォーマンスをお披露目。ミュージックビデオでも着用していたダメージ加工が施されたTシャツを着た5人は、パワフルなボーカルとダンスをハンドマイクのスタイルで披露した。
質疑応答のコーナーでは、最近公開された総括プロデューサー・パンPDとのメッセンジャー会話について言及された。TAEHYUNは「パンPDとメンバー5人のグループチャットで、パンPDから『最近観たダンス映像の中で一番いい。よくなりそうだ』といい言葉をいただいたので、自信を得ることができました」とパンPDから押された太鼓判に胸を張る。悩める10代の代弁者として若い世代から人気を集めるTOMORROW X TOGETHERに「10代の悩みはなんだと思いますか? またメンバー内での悩みはありますか?」という質問が投げかけられると、TAEHYUNは「HUENINGKAIさんとラジオにMCとして出たときに、リスナーから聞いた悩みはやはり勉強でした。僕らとしての悩みはどうすればもっといいアーティストになれるのか、そしてどのようにしてもっといい人になれるのかについて、メンバーみんなでいろいろ話します。こうして話し合うことによって、時間が経てば経つほどワインが熟成するように、僕らもだんだんカッコよくなっているのではないかと思います」と述べた。
グループの成長ストーリーとリンクし、もっとも共感する楽曲はどれかという質問にはYEONJUNが「No Rules」をチョイス。「タイトル曲、収録曲ともに共感していますが、僕はその中でも『No Rules』を選びたい。僕らには『New Rules』という曲もあるんですが、そのときの少年たちが『No Rules』で、どのように感情や状況が変わっているのかについて注目していただきたいと思います」と語った。
音楽ナタリー @natalie_mu
【メディアショーケースレポート】TOMORROW X TOGETHERがついに新作リリース、RMからの激励に感謝しパンPDからの言葉に自信(写真21枚)
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