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ミドリ解散ライブで後藤まりこ咆哮「ボクの投身自殺や」

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ミドリが昨日12月30日、東京・LIQUIDROOM ebisuでワンマンライブ「さよなら、後藤さん。」を行い、約7年間にわたる活動に終止符を打った。

後藤まりこ(Vo, G)が先日Ustreamで突然のバンド解散を発表し、話題を集めていたこのライブ。チケットは解散発表直後に完売し、超満員の観客がフロアを埋め尽くした。

ステージにメンバー4人が現れると、集まった観客は熱狂的な歓声で迎える。そんな中スポットライトに照らされた後藤は、なんとスパンコールがきらめくパーティドレス姿。事前に「パーティーしよう」と宣言していたとおりの演出に、フロアからは驚きの声が上がった。

後藤による「ミドリです」の挨拶に導かれ、ライブはキュートなミディアムチューン「鳩」でスタート。ゆったりとしたオープニングから、徐々にフロアの熱気が上昇していく。

そして1曲目を終えると、ハジメ(Key)が「いくぞー!! いくぞー!!」と絶叫。2曲目「愛のうた」から、バンドは一気にギアをトップに入れ、ステージ上は早くも怒濤の展開に。もちろんフロアも後方まで腕を振り上げてその熱に応える。

冒頭の3曲演奏後に音が止むとフロアからは野太い声援が飛ぶ。それを受けて後藤は「なんや! やんのか! 今日はヤジが多いな、来いよもっと!パーティやぞ!」と客を煽り、「デストローイ!」のシャウトから繰り出されたのはアッパーチューン「ゆきこさん」。曲中ではハジメと岩見のとっつぁん(B)がステージ前方に出て観客を盛り上げた。

そのまま「エゾシカ・ダンス!!」「あたしのお歌」と畳みかけると、後藤は一旦ギターを置いて「今日は2010年の12月30日です。今日ミドリは解散します」と宣言。「(今まで)できた曲の中で一番ボクがハードコアだと思ってる曲を、します」と紹介し、ミラーボールがゆっくりと回る中「スピードビート」を演奏した。

普段はMCの少ないミドリだが、この日は解散ライブとあってか、ライブ中盤では長めのMCも披露。後藤は「なんで自分ら来たん? 最後やからやろ? ボク解散するて言うつもりなかったよ、ホンマは。正直言うたら、解散するって言うたのはチケット売り切れへんかったからや。めっちゃダサいやろ。でも最後くらいぎょうさんの人で終わりたいやん」と、本音を吐露。そして「安心してや、もうちょっとで終わるから。別に無理心中を計りに来たわけやない。ボクの投身自殺や。見といてほしい」と続け、「ボクの嫌いな人も大好きな人も、腹立つやつもアホなやつも、明日から毎日がすこやかに過ごせたらいいと思う」と心のこもったメッセージを観客に伝えた。

「リズム」「ハウリング地獄」と続くエモーショナルな楽曲でフロアはさらなる熱気に包まれる。そして後藤は「最後までわがまま聞いてくれてありがとう。ボクはわがままや」とつぶやき、スタッフ1人1人の名前を挙げて「ありがとう」の言葉を届けていった。

そしてライブは終盤へ。後藤は「swing」を歌いながらおもむろに客席に飛びこむと、いつものように密集した観客の上を歩き、そのままフロア中央のミラーボール下まで移動。高く腕を上げて神々しい姿を見せつつ、仰向けに倒れ観客に自身の体を預ける。そのまま彼女は観客の頭上を縦横無尽に動きながら「始めよか! 終わりを始めよか!」と咆哮。混沌とした空気の中「どんぞこ」を演奏し、鬼気迫るパフォーマンスでライブ本編を終了させた。

その後、アンコールの拍手に応えてメンバー4人はステージに帰還。後藤はバンド初期を思わせるセーラー服姿で登場し、「獄衣deサンバ」「あんたは誰や」「POP」といった初期の定番曲を続けて披露。「あんたは誰や」の曲中に後藤がマイクで自分の額を殴りつけると、会場にはゴツンという鈍い音が響いた。

アンコールを含め全17曲の演奏を終えたメンバー4人は一旦ステージを降りたものの、鳴り止まない拍手に導かれて再登場。最後に、小銭スピードメーター喜剛(Dr)が「めっちゃいいバンドやろ、ミドリって。わしこのバンドめっちゃ好きやねん!」と叫び、大きな拍手に包まれる中、ミドリの解散ライブは終了した。

ミドリ「さよなら、後藤さん。」セットリスト

01. 鳩
02. 愛のうた
03. うわさのあの子
04. ゆきこさん
05. エゾシカ・ダンス!!
06. あたしのお歌
07. スピードビート
08. 愛って悲しいね
09. リズム
10. ハウリング地獄
11. 声を聞きたいのですが、聞こえないのです
12. 鉄塔の上の2人
13. swing
14. どんぞこ
<アンコール>
15. 獄衣deサンバ
16. あんたは誰や
17. POP

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