Tempalay、12公演におよぶ「ゴーストツアー」がZepp Hanedaで幕切れ「どうか生きていて」

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Tempalayのツアー「ゴーストツアー」が、昨日5月13日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)でファイナルを迎えた。

Tempalay「ゴーストツアー」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:井手康郎[GRACABI])

Tempalay「ゴーストツアー」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:井手康郎[GRACABI])

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Margt(撮影:井手康郎[GRACABI])

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3月24日発売のフルアルバム「ゴーストアルバム」を携え、4月より全国を回ってきたTempalay。5月12、13日に行われたZepp Haneda(TOKYO)公演では、巨大なスクリーンをステージに設置し、PERIMETRON所属のクリエイティブユニット・Margtによる映像演出のもと約100分のパフォーマンスを披露した。

小原綾斗(Vo, G)(撮影:井手康郎[GRACABI])

小原綾斗(Vo, G)(撮影:井手康郎[GRACABI])[拡大]

開演時刻になると会場にけたたましいサイレンが鳴り響き、ステージを覆っていた幕が開く。そこには小原綾斗(Vo, G)、John Natsuki(Dr)、AAAMYYY(Cho, Syn)、そしてスカル柄の全身スーツに身を包んだサポートベーシストの姿が。彼らは楳図かずおによるマンガ「わたしは真悟」にインスピレーションを受けて制作したという「ゴーストアルバム」のリード曲「シンゴ」で、のっけから会場を混沌とした世界観へと誘う。続く「人造インゲン」では、サポートベーシストが全身スーツのフードを脱ぎ、その正体が「ゴーストアルバム」の制作に参加した高木祥太(BREIMEN)であることが明らかに。エッジの効いたベースラインとNatsukiによるパワフルなビートに乗せて、小原はノイジーなギターサウンドを鳴らし、渾身のシャウトをフロアへと放つ。

AAAMYYY(Cho, Syn)(撮影:井手康郎[GRACABI])

AAAMYYY(Cho, Syn)(撮影:井手康郎[GRACABI])[拡大]

ダンサブルでキャッチーな「のめりこめ、震えろ。」「ああ迷路」では、AAAMYYYの繊細なボーカルと小原のクセのある声が混ざり合い、観客たちは手を上げて体を揺らす。その後、Natsukiがサンプリングパッドを叩いて「Tempalayです!」と元気よく挨拶すると、スクリーンにバンドのロゴが浮かび上がっては煙になって消えていくというMargtとのリアルタイムの演出でTempalayは観客を魅了。その流れの中で4人はミニマルな展開の中でも各々のトリッキーなプレイが際立つ「EDEN」を披露した。曲が終わりに近付くにつれて演奏は激しくなるこの曲では、アウトロで4人がそれぞれの音をぶつけ合うように熱演を繰り広げ、爆音を全身で浴びた客席からは万雷の拍手が沸き上がった。

John Natsuki(Dr)(撮影:井手康郎[GRACABI])

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インストゥルメンタルナンバー「未知との遭遇」で観客の高揚感を煽ったTempalayは2017年発売の2ndアルバム「from JAPAN 2」より「my name is GREENMAN」をプレイ。4人のハイテンションなパフォーマンスを受け、観客はハンズアップでその興奮を伝える。Tempalayはその勢いに乗ってインディーズ時代に生まれた代表曲「革命前夜」になだれ込み、さらに「ゴーストアルバム」収録のグルーヴィなナンバー「忍者ハッタリくん」を畳みかけた。

Tempalay「ゴーストツアー」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:井手康郎[GRACABI])

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4人は、祖母に育てられたという小原がその祖母の目線で歌詞をつづった「春山淡冶にして笑うが如く」、そして“新たな旅立ち”の中で四季の美しさに思いを馳せる「Odyssey」と、柔らかなサウンドスケープに乗せて死生観について歌ったあと、「ゴーストアルバム」の流れを汲んで「何億年たっても」につなげた。NatsukiとAAAMYYYによる共作曲「フクロネズミも考えていた」では、美しいメロディラインとは裏腹にアグレッシブな演奏が炸裂。壮絶なプレイが展開されたアウトロはこのライブのハイライトになった。

Tempalay「ゴーストツアー」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:井手康郎[GRACABI])

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タイトなビートに乗せてスピーディに駆け抜ける「へどりゅーむ」を演奏し終えた小原は、4月から続いたツアーがいよいよ終わりを迎えることにについて「『ゴーストアルバム』ともおさらばですね。きっと2度とライブでやらない曲もある」と言及。AAAMYYYも「『ゴーストアルバム』が“成仏”するね」と語った。「たかがバンド、たかが音楽ですけれども、皆さんとの出会いは一期一会。どうかお元気でと思います。いろいろ世間は大変ですけれど、とにかくお互いが元気でいれば、またどこかで会えるでしょう。どうか生きていてください。そしてぜひ幸せになってください」と来場者にメッセージを送った小原は「ゴーストアルバム」を象徴する1曲「GHOST WORLD」を披露。スクリーンには目の部分に穴が開いた布をかぶったおばけが舞う映像が投影され、楽曲の世界観を演出した。

Tempalay「ゴーストツアー」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:井手康郎[GRACABI])

Tempalay「ゴーストツアー」東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演の様子。(撮影:井手康郎[GRACABI])[拡大]

小原とAAAMYYYのシルエットをスクリーンに映しながら「冬山惨淡として睡るが如し」を届けたあと、彼らは今のTempalayを象徴する、異国情緒漂う楽曲「大東京万博」をプレイ。「ラッセーラー ラッセーラー」という掛け声のパートでは観客が両手を掲げ、お祭りムードを盛り上げた。巧みなコーラスワークで儚く美しい人生について歌い上げる「そなちね」でラストスパートをかけたTempalay。ラストの「Last Dance」で渾身のバンドアンサンブルを響かせた4人は、轟音が鳴り響く中ステージを次々と去っていった。4人が去った会場には「ゴーストアルバム」の1曲目を飾る民謡調の楽曲「ゲゲゲ」が流れ、4人の演奏で生と死の間を描いた約100分の宴の終わりを告げていた。

Tempalay「ゴーストツアー」2021年5月13日 Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト

01. シンゴ
02. 人造インゲン
03. のめりこめ、震えろ。
04. ああ迷路
05. EDEN
06. 未知との遭遇
07. my name is GREENMAN
08. どうしよう
09. 革命前夜
10. 忍者ハッタリくん
11. 春山淡冶にして笑うが如く
12. Odyssey
13. 何億年たっても
14. フクロネズミも考えていた
15. へどりゅーむ
16. GHOST WORLD
17. 冬山惨淡として睡るが如し
18. 大東京万博
19. そなちね
20. Last Dance

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りょ-た⋆͛*͛ @xxx0416

お疲れさまでした!
#Tempalay #テンパレイ #ゴーストツアー #ゴーストアルバム

【ライブレポート】Tempalay、12公演におよぶ「ゴーストツアー」がZepp Hanedaで幕切れ「どうか生きていて」(写真31枚) https://t.co/bLyXc3jTF1

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