この配信ライブは、最新鋭の技術が詰まったライブ劇場・harevutaiにて収録されたもの。世界進出を夢見る眉村が劇場の設備を駆使しつつ、アメリカ・ニューヨーク、フランス・パリ、イギリス・ロンドンを股にかけてパフォーマンスを繰り広げた。また公演名には彼女の最新アルバムのタイトル「日本元気女歌手」が冠されており、セットリストはこの作品の収録曲が中心となった。
地球が自転するオープニングムービーが終わると、ステージ映像に切り替わり、カメラが眉村の顔にズームアップ。「ピッコロ虫」の冒頭をアカペラで歌う姿が映し出される。曲が進むにつれてカメラが徐々に引いていくと、そこには自由の女神像風の衣装を着た眉村の姿が。「Hello New York! I'm Chiaki Mayumura. Nice to meet you」とハイテンションに挨拶し、ニューヨークのビル群をバックに高らかに歌った。続いて披露されたのは「冒険隊 ~森の勇者~」の英語バージョン「Explorers」。ハンドマイクを握った彼女は、コンテンポラリーダンスのような動きも盛り込みつつエネルギッシュなパフォーマンスを展開した。さらに「ナックルセンス」でも眉村は、ステージ上を動き回りながら歌唱。曲中には人差し指と中指をクロスさせるハンドサインと握りこぶしのポーズを見せ、「この絵文字を(コメント欄に)書いて!」と画面越しのマユムラー(眉村ファンの呼称)に語りかけた。
グローバルなライブを進めていく一方で、和の心も忘れない眉村。「時は令和になりんした」というアナウンスが始まると、腹筋の姿勢で和太鼓を叩いた。時折苦しそうな表情を見せながらも演奏を終えた眉村は、シックなワンピース姿で再び舞台に登場。「偏差値2ダンス」ではアメリカ在住の友人“力くん”の歌唱映像が流れ、海を越えての彼とのコラボレーションが実現した。
海外ドラマを彷彿とさせる寸劇を経て、ライブは中盤へ。シフォン素材のワンピースに着替えた眉村は、マユムラーに向かって画面越しにおしとやかに手を振る。そしてパリの街並みを背にしてハンドマイク1本で荒井由実「ルージュの伝言」のカバー、エレキギターとキーボードで「シュビデュバ・オブ・クラティー」をキュートに歌った。この曲が終わると眉村は「そろそろ仕事に行かなきゃ! ラジオなんだ!」とダッシュ。ラジオブース風のスタジオに入って着席し、「クリスマスソング」でエフェクトをかけたボーカルを聴かせた。歌い終えると彼女はすぐに架空のラジオ番組を進行していき、ボーカル学校での入学式の出来事を振り返る。当時「シンガーにならなくてはいけない」という重圧に押し潰されそうになった彼女は、嗚咽しながら大泣きしたエピソードを明るく語った。またマユムラーとやりたいことについて話題がおよぶと、「みんなでハンカチ落とししたい! スイカ割りしたい! お花見でスイカ割りしながら恵方巻食べよ!」と名案を思いついたかのように声を上げ、「素敵な春を思い描きながら過ごしていけることを祈っています」とトークを一旦締めくくった。ステージに戻った眉村は「ブラボー」「顔面ファラウェイ」でエレキギターをかき鳴らしながら力強くパフォーマンス。ここまでは海外のさまざまな風景を背に歌ってきた眉村だったが、本編最後の「私についてこいよ」では暗いステージでスポットライトを浴び、アコースティックギターの弾き語りをじっくりと聴かせた。
アンコールで眉村が“訪れた”のはロンドンの地。イギリスで誕生した「ハリー・ポッター」の魔法使い風のコスチュームに身を包んだ眉村が、アビイ・ロードをほうきで移動する姿がスクリーンに投影される。
なお、このライブ映像はThumvaにて5月17日(月)20:00まで公開されている。
眉村ちあき「飛び出せ!日本元気女歌手ツアー ~ニューヨーク・パリ・ロンドン編~」2021年4月17日 harevutai セットリスト
01. ピッコロ虫
02. Explorers(「冒険隊 ~森の勇者~」English ver.)
03. ナックルセンス
04. 壁みてる
05. 偏差値2ダンス
06. 夏のラーメンワルツ
07. 昼なんです!~昼だがな! ~逆襲ver.~
08. ルージュの伝言
09. シュビデュバ・オブ・クラティー
10. クリスマスソング
11. フリフリスイスイニッコニコ
12. ブラボー
13. 顔ドン
14. 顔面ファラウェイ
15. 私についてこいよ
<アンコール>
16. ニーゼロニーゼロ
17. やさいせいかつ
18. 手を取り合うからね
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音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】「世界のいろんな景色を見てみたい」眉村ちあきが配信ライブでNY、パリ、ロンドンに飛び出す(写真17枚)
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