鈴木愛奈、夢を胸に旅立った故郷・千歳に凱旋「ずっとここに戻ってきたいな」

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鈴木愛奈が4月3日に北海道・北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)でライブツアー「Aina Suzuki 1st Live Tour ring A ring - Prologue to Light -」のファイナル公演を開催した。

鈴木愛奈

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昨年1月にソロアーティストデビューした鈴木は6月に東京・中野サンプラザホールで1stワンマンライブ「Aina Suzuki 1st LIVE ~ring A ring~」を開催する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公演が延期に。改めて今年の2月より初のツアーとしてライブを行い、ファイナル公演では生まれ故郷である北海道・千歳市に凱旋した。

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開演時間になるとインストゥルメンタルナンバー「The Start of Phoenix」を経て、黒のシックな衣装に身を包んだ鈴木がステージに登場。バックバンドが奏でる躍動感のあるサウンドに乗せて、「ヒカリイロの歌」を伸びやかに歌い上げた。鈴木は「Cocoon」で美しい歌声を響かせたあと、重厚なサウンドが渦巻く「Butterfly Effect」をエモーショナルに歌唱。ライブ序盤から卓越した表現力でオーディエンスを魅了した。

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鈴木は「ソロで初凱旋ライブということで、千歳に帰る日をどれほど待ちわびたか。本当は去年北海道で行われるライブイベントに参加する予定だったんですけど、新型コロナウイルスの影響でできなくなってしまったので、今年ツアーで帰ってこられてすごくうれしいです」と声を弾ませる。「ただいまー!」と彼女がうれしそうに観客に呼びかけると、大きな拍手が会場に広がった。アットホームな空気の中、鈴木は「やさしさの名前」や「はつこい」といった柔らかなサウンドが印象的な楽曲を披露。穏やかな表情を浮かべ、1つひとつの言葉を丁寧に紡ぐように歌を届けた。

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アコースティックコーナーではアコーディオンや鍵盤を中心とした優雅なサウンドに乗せて「antique memory」がゆったりと披露される。さらにたおやかなアンサンブルと心地のいいリズムをバックに「繋がる縁 -ring-」も歌われ、温かな空気の中アコースティックコーナーは終了した。鈴木が一度ステージを去ると、和楽器によるBGMが流れ、バンドがパワフルな演奏を展開。そして和服とドレスを合わせたような赤い衣装にチェンジした鈴木がステージに現れ、「玉響」で民謡をルーツとした抑揚のある美しい歌声を響かせた。ソーラン節を取り入れたユニークな楽曲「祭リズム」ではオーディエンスが赤いペンライトを円を描くようにぐるぐると回して大盛り上がり。「月夜見Moonlight」ではダンサブルなビートに合わせて客席でペンライトの美しい光が揺れた。

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続いて設けられたのはアニソンカバーコーナー。アニソンを愛し、高校時代に「全日本アニソングランプリ」全国決勝大会でベスト3入りも果たした彼女ならではの企画だ。まず鈴木がセレクトしたのは、かつて「アニソングランプリ」の札幌予選に出るために歌ったというテレビアニメ「地獄少女」の主題歌「逆さまの蝶」。彼女はアニソンシンガーとしての始まりとも言えるようなこの曲を故郷の地で堂々と歌い上げた。さらに鈴木は「アニソングランプリ」の決勝大会のステージで披露したテレビアニメ「バジリスク ~甲賀忍法帖~」の主題歌「甲賀忍法帖」を熱唱。「この曲でアニソンシンガーになる」と思いを懸けていたという大切な楽曲を歌い終えると、「いつかアニソンシンガーとしてこの曲を歌いたいなって夢を見ていたこともありまして。だから1stライブツアーで皆さんの前で歌うことができて、本当に本当にうれしいです」と感慨深げに語った。

鈴木愛奈「Aina Suzuki 1st Live Tour ring A ring - Prologue to Light -」の様子。

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ライブも佳境を迎え、鈴木は最新シングル曲「もっと高く」を晴れやかにパフォーマンス。そして前に進む意思が込められた「遙かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように」を力いっぱい歌い上げた。最後に披露されたのはインストゥルメンタルの第一楽章、第三楽章とボーカルありの第二楽章からなる「Eternal Place」。ストリングスで構成される第一楽章を経て、純白の衣装に着替えた鈴木が「この歌声で道を創るから あなたの足元 照らしていけるように」と思いを込めるようにじっくりと歌う。そして「皆さん本日は本当に楽しい時間をありがとうございました」と笑顔で告げ、彼女はステージの奥へと去って行った。

アンコールを求める拍手に呼ばれてステージに戻ってきた鈴木は、この日のオープニングナンバー「ヒカリイロの歌」を再びパフォーマンスした。鈴木はアニソンシンガーを目指した理由について「まず第一にアニメやアニソンが本当に大好きだったというのが1つありました。そして、ショックを受ける方もいらっしゃるかもしれないんですけど、私は学生時代にいじめられておりまして。苦しい時期もいろいろあったんですけど、そんなときに心の支えとしてずっといてくれたのが家族と、アニメ、アニソンの存在でした。なので私がアニソンシンガーになったら、私みたいに悩んでいたり悲しんでいたりする方に向けて寄り添っていけるように歌っていきたいなと思っておりまして。人それぞれの悩みに寄り添っていけるようなアニソンシンガーになりたいと思って、私はアニソンシンガーを目指しました」とまっすぐに語る。そして「千歳で夢を見てアニソンシンガーを目指したわけなんですけど、苦しい時間もありました。でもその中でも家族と一緒にいるときだったり楽しい時間や幸せな時間があって。いろんなことを経験できた千歳という場所でツアーファイナルを迎えることができたのが、私は本当に本当にうれしく思います。皆さんありがとうございます」と思いを述べると、オーディエンスの温かな拍手が彼女を包み込んだ。

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ラストナンバーは「今日のわたしをこえて」。鈴木は自身の道が歌詞に描かれたようなこの曲を優しく歌い、「今日この場所で見れた景色を、私は絶対ずっとずっと忘れません。これからもいろんな舞台に立たせていただけるかもしれないけれども、でもやっぱりここが私が生まれた場所で、アニソンシンガーを夢見て旅立った場所だから、ずっとここに戻ってきたいなって、またこの舞台に立ちたいなって思っています」と誓って凱旋ライブを締めくくった。

なお本公演の模様はStreaming+で生配信され、同プラットフォームでは4月11日23:59までライブ映像のアーカイブが視聴できる。またアンコールでは鈴木の誕生日である7月23日に東京・東京ガーデンシアターでツアーの追加公演が行われることが発表された。公演のチケットの販売情報などは追ってアナウンスされる。

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鈴木愛奈「Aina Suzuki 1st Live Tour ring A ring - Prologue to Light -」2021年4月3日 北ガス文化ホール(千歳市民文化センター) セットリスト

01. The Start of Phoenix
02. ヒカリイロの歌
03. Cocoon
04. Butterfly Effect
05. やさしさの名前
06. はつこい
07. Happiness
08. アイナンテ
09. antique memory
10. 繋がる縁 -ring-
11. 玉響
12. 祭リズム
13. 月夜見Moonlight
14. 逆さまの蝶
15. 甲賀忍法帖
16. もっと高く
17. 遙かなる時空-そら-を翔ける 不死鳥-とり-のように
18. Eternal Place 第一楽章
19. Eternal Place 第二楽章
20. Eternal Place 第三楽章
<アンコール>
21. ヒカリイロの歌
22. 今日のわたしをこえて

Aina Suzuki 1st Live Tour ring A ring - はっぴーにゃーすでぃ♪ -

2021年7月23日(金・祝)東京都 東京ガーデンシアター

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