1月にリリースした新作音源「STRUCTURE DECK」を携え、東名阪の3都市を回るツアーを開催してきたKroi。追加公演の模様は4月10日(土)より「LIVEWIRE」で配信されることがアナウンスされており、ライブ演出はKroiのミュージックビデオ3作品を監督した新保拓人が担当した。Kroiは“ギャルのおなら”をテーマにした一風変わったステージセットに立ち、計19曲をパフォーマンスした。
定位置に付いた5人は、関将典(B)のベースラインを合図に「Noob」のイントロを弾き始める。手拍子を鳴らすオーディエンスに向けて内田怜央(Vo)は「皆さん調子いかがですか? 元気ですか?」と呼びかけ、ライブをスタートさせた。テンポが自在に変わるこの曲を5人は抜群のコンビネーションで演奏し、ノンストップで「Finch」へとつなげる。「Finch」の演奏が始まると会場内は一気に薄暗いムードに変わり、内田は気怠そうなボーカルで観客を楽曲の世界観に引き込んでいった。2曲歌い終え、軽めの挨拶をした内田は「本当はみんなで『Monster Play』と言いたいけど声が出せないので、自分なりの『Monster Play』を見せてください」と口にし、「Monster Play」をプレイ。メンバー全員が「Monster Play」と歌う部分ではフロアから多数の手が挙がり、会場内は心地よい一体感に包まれた。
千葉大樹(Key)が奏でる軽やかなキーボードのメロディに乗って内田がリリックを畳みかける「Suck a Lemmon」、ギターを置いた内田がボンゴを叩いて5人で重厚なセッションを繰り広げた「dart」といった楽曲を経て、ライブは中盤へ。「エモいことは言えない」と前置きしていた内田は、ちょっと照れくさそうにしながらも「ひさびさの有観客ツアーをやって、お客さんあっての我々というのを学んだ」と話し、会場に集まったオーディエンスに感謝の言葉を伝えた。「バカになれる時間を作っていかないと人はおかしくなってしまうので、皆さん我々の音楽でバカになってください」と話した内田は「Never Ending Story」でパフォーマンスを再開。ここから数曲は“チルセッション”としてスロウテンポのナンバーが続き、オーディエンスは体を揺らして彼らの演奏に聴き入っていた。
ライブ後半、Kroiは「Custard(good time)」から再びアッパーチューンを畳みかけ、会場内のテンションを引き上げていく。MCでは「コロナ禍で外に出なかったから体力が続かない」「我々がいい感じに演奏できるのは30分」と冗談交じりに笑い合う彼らだが、いざ演奏が始まると真剣な表情に。「Page」「HORN」と最新CD「STRUCTURE DECK」の収録曲を盤石のアンサンブルで再現してみせる。「Shincha」で内田は「一旦ここでお開きです」という言葉を皮切りにオーディエンスへの感謝を即興のリリックに乗せて歌い上げ、ライブ本編の幕を閉じた。
アンコールでKroiはメジャー1stアルバム「LENS」を6月にリリースすること、7月から8月にかけて全国ツアー「凹凸」を開催することをアナウンス。さらにアルバム収録曲「shift command」が4月30日に先行配信されることを伝え、早速この曲をライブで初披露した。約1時間半のライブを終えて満足気な表情を浮かべた内田は「あざした! Kroiでした」とフロアに向けて声をかけ、メンバーとともにステージをあとにした。
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Kroi「『STRUCTURE DECK』release tour "DUEL"」2021年3月27日 WWW X セットリスト
01. Noob
02. Finch
03. Monster Play
04. Suck a Lemmon
05. dart
06. Mr. Foundation
07. Flight
08. 侵攻
09. Never Ending Story
10. MAMA
11. Polyester(jam)
12. risk
13. Custard(good time)
14. Page
15. HORN
16. Network
17. Fire Brain(vomit ver.)
18. Shincha
<アンコール>
19. shift command
リンク
音楽ナタリー @natalie_mu
【ライブレポート】Kroi、“ギャルのおなら”テーマの特別なステージセットで19曲熱演(写真22枚)
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