#ババババンビ、1年越しのデビューライブで第2章の始まり

#ババババンビのワンマンライブ「デビューライブやり直し #大馬鹿者祭 #ババババンビ の#ババババースデー vol.0 supported by B.L.T.」が、3月27日に東京・Veats Shibuyaにて開催された。

この公演は、ちょうど1年前の2020年3月27日、#ババババンビのお披露目公演として行われる予定だったライブの“やり直し”として実施されたもの。デビューの場が新型コロナウイルス感染拡大の影響で宙ぶらりんになってしまった彼女たちは、コロナ禍の中で地道に活動を続け、1年越しのリベンジマッチにたどり着いた。2月には新メンバーの近藤沙瑛子（ex. FES☆TIVE）と宇咲（ex. monogatari）も加わり7人体制に。心機一転挑んだステージでデビューの“やり直し”を果たした。昼夜2公演が行われたライブのうち、この記事では昼の第1部公演の模様をレポートする。

Veats Shibuyaのフロアのみならず、配信画面越しにも全国の#バババ（#ババババンビファンの呼称）が見守る中、入場曲「ファンファーレ」とともに出現したのは、屈強な男性の後ろ姿。入場曲で口上を務める格闘家の角田信朗だ。ピンクの法被を羽織った角田は勇ましい声でメンバーを1人ひとり紹介し、最後はセンター岸みゆの名をコールするかと思いきや、「角田信朗イ！」と自身の名を叫ぶ。角田の大きな背中に隠れた岸がバタバタと慌てていると1曲目「ばばばばんびずむ～!!」がスタートしてしまい、角田はそのままセンターの位置で歌唱。メンバーは思わず「ストップストップー！」とパフォーマンスを止めてしまう。オープニングから破天荒なサプライズで#バババを驚かせた角田だったが、「みんな、やっとこの日が来たな。おめでとう。ファンのみんなもおめでとう！」と祝福の言葉を贈ると、“やり直し”ライブのやり直しとして、今度は岸を含む7人の名をコールして勇ましくメンバーをステージに送り出した。

近藤と宇咲のパートを追加した自己紹介ソング「ばばばばんびずむ～!!」の新バージョンを披露した#ババババンビは、改めて1人ひとり挨拶。池田メルダは「1年越しのデビューライブを迎えることができました！ 去年からずっとずっと楽しみにしていたので、こうしてみんなと一緒に迎えることができて本当に幸せです」と満面の笑顔を見せた。1年間の活動があったからこそ、大勢の#バババとともにデビューライブの日を迎えられたことに感謝しつつ、7人はライブを進めていく。「無重力ランナー」ではミラーボールが激しく回転し、観客は飛沫防止のため声は出せないものの、ペンライトを振ってフロアを華やかに彩る。7人体制では初披露となる夏の曲「SOS! Summer」ではメンバー7人がそれぞれイメージカラーのタオルを振り回して盛り上げた。この日メンバーが着用していたのは新衣装で、宇咲は「このかわいい衣装に合わせたかわいい新曲も用意してるんです！」と予告。「恋のキャンディ」に続いて歌われた新曲「カノン」はタイトルの通りヨハン・パッヘルベルの「カノン」を引用した楽曲で、作詞はメンバーの吉沢朱音が手がけたという。

岸、小鳥遊るい、近藤沙瑛子の低身長トリオ・#ちっちゃいものクラブによるユニット曲「そばにいても特別なのは僕じゃない」を挟み、ライブは後半戦へ。#ババババンビはこの日のためにさらなる新曲を用意しており、水湊みおの「今までの#ババババンビにないジャズっぽいダンスに挑戦しているので、いつもとは違う表現力高めのバンビちゃんを楽しんでもらえたら」という前振りから、前日の前夜祭で披露されたクールな新曲「星形」、エモーショナルなナンバー「青春ギルティ」に続いて、新曲「CLOVER」を初披露した。改めて1年越しにデビューライブが行えることへの感謝を伝えた#ババババンビは「私心伝心」を熱唱。そしてラストナンバー「アイノハナ」のタイトルを小鳥遊が告げると、#バババからメンバーへのサプライズで、ペンライトによりフロアがピンクに染まる。花吹雪が舞う中、7人は瞳に涙をにじませながら明るく「アイノハナ」を歌い上げた。

アンコールを求める拍手を受けて、7人は衣装を着替えて再びステージへ。この衣装はグループ結成当時のもので、新メンバーの近藤と宇咲も初めてこの衣装に袖を通した。懐かしさと新鮮さを感じられる衣装についてメンバーが話していると、ステージ背面のスクリーンに突然「重大発表」の文字が。驚くメンバーが見つめるスクリーンでは、雑誌「B.L.T.」の連載継続、東京・サンリオピューロランドでの対バンライブおよびワンマンライブ開催、神奈川・KT Zepp Yokohamaでの自主企画ライブ開催と次々に新情報が発表される。最後は#ババババンビ初のCDアルバム（タイトル未定）が7月末にリリースされることが告知され、メンバーは驚きつつも喜びの声を上げた。アルバムには5人時代の過去曲も再レコーディングした7人バージョンで収められるという。小鳥遊は「#ババババンビの第2章がここから始まっていくぞという気持ちで、これからも今発表されたようにすごくたくさん楽しいことが待っとると思うので、皆さん一緒に時間を共有してくれたらうれしいです」と#バババに呼びかけた。そして7人は「最後はあの曲しかないでしょ！」と、アンコール曲「ハナビガタリ」をパフォーマンス。涙混じりの笑顔で1年越しの正式デビューを果たした。

※記事初出時、本文およびキャプションの「#ちっちゃいものクラブ」の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。