デビュー5周年のTrySail、みんなと一緒に新たな航海へ

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TrySailが3月6、7日に東京・国立代々木競技場第一体育館でワンマンライブ「LAWSON presents TrySail Live 2021 "Double the Cape"」を開催した。この記事では2日目の模様をレポートする。

TrySail

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TrySailは昨年6月と8月にデビュー5周年記念ライブ「LAWSON presents TrySail 5th Anniversary Live "Go for a Sail"」を行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響でやむをえず中止を発表。8月に無観客のスタジオライブに切り替えて、ファンにパフォーマンスを届けた。そして、TrySailにとって2019年8月以来、約1年7カ月ぶりの有観客ライブとなった先日の「LAWSON presents TrySail Live 2021 "Double the Cape"」。2日間の公演はTrySailとファンにとって念願の再会の場となり、開演前からオーディエンスの期待が場内に満ちあふれていた。

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開演時間になると、どこからともなく波の音が聞こえ、「1人の船乗りが世界の希望を見つけ出した。嵐の中ただ流されようとも、好奇心は不安を越え、強く張られた帆のごとく、その意思を海に示していたに違いない」という語りが流れる。そして「私たちの船もまた同じように未来の希望に向けて三角のコンパスを揺らしている。さあ、どこへ向かおうか。新たな航海へ。舵を切ろう」という言葉とともに3人がステージの上段に登場。まずはTrySailのライブでおなじみの朗読劇で5年後の3人の姿がコミカルに描かれた。TrySailならではのオープニングから、航海へ出発する高揚感に満ちた「Sail Out」でライブはさわやかにスタート。会場には青、ピンク、黄色のペンライトの光の海がたちまち広がった。2曲目は童謡に例えて3人の航海を歌うカントリー調の「BraveSail」。嵐、虹がかかった青空、青い海と移り変わっていくアニメーションを背景に、3人はどんどん旅路を進んで行き、最後にはセンターステージで3人向かい合って楽しげにステップを踏んだ。

麻倉ももの「みんなで一緒に踊りましょう!」という言葉で始まったのは「WANTED GIRL」。メンバーのエネルギッシュなパフォーマンスにつられるように、観客のペンライトを握る手にも力がこもっていき、新型コロナウイルス対策で声は出せなくともライブ序盤から場内にすさまじいエネルギーが満ちていった。大盛り上がりの中、さらにTrySailはダンスナンバーを連発。まずはユニークな曲展開が印象的な「パーリー☆パーティ」をにぎやかに披露し、シームレスに「Truth.」へとつなげる。一瞬で凛とした空気をまとった3人は、白いスモークが漂うステージで三位一体のキレのあるダンスを繰り広げた。さらに彼女たちは「CODING」をクールにパフォーマンス。オーディエンスが振り付けに合わせて指でトライアングルを描くと、直後のMCで雨宮天は「トライアングルを作ってくれてましたよね」とすかさず言及し、夏川椎菜も「振りを覚えちゃうくらい私たちのことを見てくれてるっていうことでしょ? そういう光景を見るたびに皆さん本当にTrySailが好きなんだなっていうことが伝わってくるんですよ」と満面の笑みを浮かべた。衣装チェンジのため、まずは夏川が「あんまりイチャイチャしないでね」という言葉を残してステージを去ろうとするも、「振りですか?」と雨宮が麻倉の肩を抱くという、TrySail恒例の麻倉の取り合いも発生。「言わなきゃよかった。いらんこといつも言っちゃうんだよな」と夏川がその場で崩れ落ちて、悔しさをにじませる場面もあった。

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TrySailはこのライブに向けて、事前にファンから楽曲にまつわる思い出のエピソードを募集。就職で地元を離れる新幹線の中で「Sail Out」を聴いたという話や、サークルの卒業ライブで先輩がトリの曲として「adrenaline!!!」を演奏していたという話など、ファンのさまざまなエピソードを紹介した。3人はTrySailの楽曲がファンの人たちにとって大切なものになっていることを喜び、「いつかライブで聴きたい曲」という言葉が寄せられたバラードナンバー「あかね色」を歌唱。赤色に染まった会場を見渡しながら、透明感のある柔らかな歌声を響かせた。さらに彼女たちは穏やかな表情で「azure」を披露し、ノスタルジックなメロディを歌い上げる。ポジティブなメッセージにあふれる「明日も晴れる」では、オーディエンスがペンライトを左右に振り、一体感のあるピースフルな光景が生まれた。

ライブ中盤には「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の楽曲が立て続けに披露される。まず「うつろい」をエモーショナルに歌い上げたTrySailは、続いて赤い花びらが舞い落ちるグラフィックをバックに「ごまかし」を華麗にパフォーマンス。さらに「かかわり」を爽快なサウンドをバックに歌唱した。

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その後TrySailはありったけの力を放つように「High Free Spirits」を熱唱。間奏で夏川が「代々木ー!」と叫んだのを合図に、堰を切ったようにオーディエンスが力強くペンライトを振り上げた。「whiz」を可憐に歌ったあと、「バン!バン!!バンザイ!!!」ではメンバーが盛大なハンドクラップを浴びながら花道を歩く。サビではメンバーもファンも思いっきり高くバンザイをするという、TrySailのライブ恒例の光景も広がった。ライブ終盤、TrySailは中華風ナンバー「Sunset カンフー」で会場を熱気で満たすと、その勢いをさらに加速させるようにアッパーチューン「adrenaline!!!」へ突入。力いっぱい飛び跳ねたり、花道を駆け抜けたりと、全力のパフォーマンスを繰り広げた。ラストナンバーは「Free Turn」。未来に向かって進んでいく意思を力を高らかに歌い上げ、3人はステージをあとにした。

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TrySailがステージを去ったあとも、アンコールを求める拍手は鳴りやまない。結成から5年間のライブ映像が歴史をさかのぼるように上映されたあと、ファーストライブの登場演出と同じく、3色の光をバックに3人が再びステージに姿を現した。彼女たちが歌い始めたのは2015年にリリースされたデビュー曲「Youthful Dreamer」。スクリーンにはデビュー当時のライブ映像と、リアルタイムの映像が横並びになる形で映し出された。カメラアングルもシンクロし、5年前のフレッシュな姿と、キラキラと輝く現在の3人の姿をオーディエンスはしみじみと見つめて思いを馳せる。パフォーマンスを終えて雨宮が「あのときはライブをやるのに精一杯だったけど、今は自由度が増したよね」と感想を述べると、夏川も「今は私たちのパフォーマンスを見せるというよりは、この会場みんなで一緒にパフォーマンスをしてTrySailを作るみたいな感覚だよね!」と目を輝かせて会場を見渡した。

最後には3人がそれぞれファンに挨拶。雨宮は「ライブが始まる前、ここが痛かったんですよ」と前日のライブで筋肉痛になってしまった腕をさするも、「でも、ライブが始まったら痛いのが吹っ飛んじゃって。『ああ、ライブの感じってこれだ!』みたいな。痛かったり緊張したりしても、みんなの笑顔を見てクラップを聞いていると全部吹っ飛んで『楽しみたい!』ってなるんです。みんなと会えて一緒に時間を楽しめてよかったです。みんなとライブができるのは当たり前じゃないんだなって気付けたのは収穫なので、これからも1つひとつの時間を大事にして過ごしていけたらいいなと思います」とまっすぐに語った。麻倉は「TrySailとしてみんなの前で歌うのはひさしぶりすぎて、すごく緊張して。振りも覚え直すことが多くて、けっこう大変なこともあったんですけど、みんなの笑顔を見ていたら、本当に心の底からやってよかったという気持ちになりました。みんなが心の底から楽しんでくれていたら、とってもうれしいです!」と声を弾ませ、「また絶対笑顔で会いましょう!」とファンに再会を誓った。夏川は「皆さんの『楽しい!』『今幸せ!』という気持ちがステージまで伝わってきました」と語り、「TrySailは『ただいま』と『おかえり』を言い合える場所をずっと用意し続けたいなと思っています。また一緒に楽しい空間を作りましょう!」とファンに言葉を贈った。

この日、最後の1曲に選ばれたのは「この幸せが夢じゃないなら」。最後の1秒までファンと過ごす時間をめいいっぱい楽しみ、3人は晴れやかな笑顔でライブに幕を下ろした。

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TrySail「LAWSON presents TrySail Live 2021 "Double the Cape”」2021年3月7日 国立代々木競技場第一体育館 セットリスト

01. Sail Out
02. BraveSail
03. WANTED GIRL
04. パーリー☆パーティ
05. Truth.
06. CODING
07. あかね色
08. azure
09. 明日も晴れる
10. うつろい
11. ごまかし
12. かかわり
13. High Free Spirits
14. whiz
15. バン!バン!!バンザイ!!!
16. Sunset カンフー
17. adrenaline!!!
18. Free Turn
<アンコール>
19. Youthful Dreamer
20. 僕らのシンフォニー
21. この幸せが夢じゃないなら

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撮影:江藤はんな(SHERPA+) / 大庭元

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