「Blue But Not Blues」は当初、昨年4月にツーマンライブとして開催予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公演は延期に。このたび感染症対策ため動員を制限し、ワンマンライブとして行われることとなった。木村は脱退の理由について、「8年に渡って自分の人生の核となる存在として時間と心を惜しみなくこのバンドに捧げてきたつもりでしたが、昨年、突然に気持ちの糸が切れてしまったのを感じ、これ以上バンドに対して自分がすることは無いと思い脱退を申し出ました」と説明。またバンドメンバーやファンに向けては「長く、深い心の旅を体験させてくれて、この8年でGateballersを通じて関わってくれたすべての人達に感謝します」とコメントしている。
現体制ラストとなる本公演のチケットはメールにて受け付けている。プレイガイドでの一般発売日は2月27日。
Gateballers presents "Blue But Not Blues"
2021年3月17日(水)東京都 WWW
本村拓磨(B) コメント
「君は天才だから音楽を続けた方が良い、だから一緒にバンドをやろう」
2013年、20歳を迎える直前の2月の時期、
この文章を書いている今から約8年前の話になります。
その当時、私は自身の音楽に対する不信感が肥大化して所属していたバンドを去り、
音楽を生業として生きていくということを一度完全に諦めました。
演奏から離れて一般企業に就職しようと熱心に大学に通い続けていた時に、
同じくバンドが解散し、音楽家としてどの道に進むのか決めあぐねていたであろう友人の濱野夏椰君から来た一通のメールに記されていたのが、冒頭の言葉でした。
そうか俺は天才なのか、などと素直に受け止めることは到底出来ませんでしたが、
そんな言葉をかけてくれる人が居るというだけで、音楽と演奏が好きな自分の心は大変救われたことをはっきりと覚えています。
ロマンチストな詩人に惹かれた、最初の瞬間です。
堅苦しい書き出しになってしまいましたが、
そうして始まった
真摯に応援して下さった皆様、協力してくれた関係者の方々には感謝の気持ちで一杯です。
8年に渡って自分の人生の核となる存在として時間と心を惜しみなくこのバンドに捧げてきたつもりでしたが、
昨年、突然に気持ちの糸が切れてしまったのを感じ、これ以上バンドに対して自分がすることは無いと思い脱退を申し出ました。
気持ちが折れかけていたり小さくなってしまっているのなら必ず元どおりに出来ると信じておりますが、
それまで確かにあったものが完全に無くなってしまった感覚があり、
非常に戸惑い長い時間をかけて悩みましたが、無くなってしまったものを追いかけることで生まれるものは無く誰にとっても良い結果にならないと思ったためです。
メンバーも、スタッフも自分の我儘を受け入れてくれまして、この場を借りて改めてお礼を言いたいです。ありがとうございます。
特に夏椰くんに対しては、冒頭に書いたように一度折れかけた気持ちを立て直してくれて、
自分を音楽の道に進ませてくれた恩人として一生分の大きな感謝があります。
一緒に作品を作る立場としては離れてしまうけど、人生で出会った音楽家の中で一番の天才だと思っているし、音楽家として心から尊敬しています。
辞める人間として無責任な発言かもしれませんが、これからも彼の作る音楽を聞くのが、生涯の楽しみです。
濱野夏椰、久富奈良、内村イタルと共に感じた音、景色、感触、味やにおいは、深く体に染み込んでいて、死ぬまで内在します。
今後の人生で自分が鳴らす音は、その感覚と時間が無くしては存在し得ないものです。
長く、深い心の旅を体験させてくれて、この8年でGateballersを通じて関わってくれたすべての人達に感謝します。
長くなってしまいましたが、
3月17日に行われるワンマンライブを以って自分のGateballersとしての活動は終了します。
最後まで楽しくやり切ろうと思いますので、何卒よろしくお願いします。
本当にありがとうございました!
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