これは1月24日に神奈川・CLUB CITTA'で開催予定だったが、緊急事態宣言の影響により延期となったワンマンレイヴ「DANCE AROUND」の代替公演として行われたもの。セットリスト、演出、デコレーションまでが直前に決定されたものの、MIGMA SHELTERは昨年から何度もタッグを組んできた制作チームと息の合った連携で見応えのあるレイヴをニコニコ生放送で視聴する画面越しのファンに届けた。
配信は新宿LOFTのバーカウンターを舞台にしたメンバーの雑談で始まった。そこから軽いウォーミングアップをしながらステージに向かったミミミユ、ブラジル、タマネ、ユブネ、レーレの5人は、徐々にテンションを上げると「the Answer」でレイヴを開始し、プリミティブなサウンドの初期曲「Svaha Eraser」やホラー系ミュージカルを連想させる新曲「Baron」とディープな楽曲をシームレスにつないでいく。年末に捻挫した右足首が完治していないリーダーのミミミユは、キャスター付きの椅子で移動しながら激しいパフォーマンスを見せ、ニコ生には「ジャッキー・チェンなみの椅子使いのうまさ」「椅子じゃない。あれは足だ」など称賛のコメントが続々と集まった。なおミミミユが捻挫したのは「Baron」初披露時であり、その様子はAqbiRecのYouTube公式チャンネルで観ることができる。
ジャジーなウッドベースがアダルトなムードを醸し出す「Drops」に続いて、ユブネの愛嬌たっぷりな歌声が映えるキュートなアイドルソング「Egg Head」へ。ステージにはメンバーの手が届きそうな高さにデコレーションが施されており、滑らかなカメラワークも相まって配信映像は立体感あふれるものとなった。その後、輪になって妖しい儀式を繰り広げる「宵の歌」から物語の始まりを予感させる「In Wonderland」を続けてパフォーマンスした5人は、美しいピアノの旋律とブラジルの切なく力強いソロが印象的な「NAME」、エッジの効いた新曲「Paralyzing」と攻撃的なナンバーを畳みかける。ここでニコ生に"ミミミユの足が完治したら椅子が卒業してしまう”といった椅子を擬人化するような視聴者のコメントが流れると、便乗したMIGMA SHELTERのディレクターは「ニコ生ギフト20万pt達成で『椅子卒業RAVE』開催」という公約を掲げ、視聴者によるギフト投下をヒートアップさせた。
レイヴ中盤、激しいギターリフが印象的な
レイヴ開始からほぼノンストップで踊り続けるメンバーだが、疲労の色を見せることなく定番のアッパーチューン「Joint」、スローなビートから激しいギターパートへとドラマチックに展開する「明けの歌」を連発。最後は現体制の代表曲と言えるポジティブなサウンドの「TOKYO SQUARE」をパフォーマンスし、約100分間の配信レイヴに幕を下ろした。ZAIKOではこのレイヴのアーカイブ映像が高画質で有料配信されており、2月28日まで視聴可能だ。なお2月28日には活動休止中だったメンバーのナーナナラが復帰。6人で出演するワンマンレイヴや主催イベントが次々に発表される予定とのことなので、ファンは続報を楽しみにしておこう。
MIGMA SHELTER「flip side」
2021年1月24日 新宿LOFT セットリスト
01. the Answer
02. Svaha Eraser
03. Baron
04. Drops
05. Egg Head
06. 宵の歌
07. In Wonderland
08. NAME
09. Paralyzing
10. 69
11. Unbirthday
12. Road
13. Spider line
14. It doesn't matter
15. QUEEN
16. Compression: Free
17. My Wonderland
18. Joint
19. 明けの歌
20. TOKYO SQUARE
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MIGMA SHELTER無観客ニコ生配信レイヴで100分間ノンストップダンス、椅子卒業レイヴも開催決定 https://t.co/Skw43cux7s