このライブはSalyuと小林にとって約5年ぶりとなるBillboard Live公演で、12月2日に大阪・Billboard Live OSAKA、7日に神奈川・Billboard Live YOKOHAMA、16日に東京・Billboard Live TOKYOにて各日2部制で行われた。このうち16日の2ndステージのみStreaming+を通じて生配信され、全国のファンが2人の共演を堪能した。
ボーカルとピアノだけの2人編成で展開されたコンセプトライブ「minima」。定刻を少し過ぎた頃、観客の拍手に導かれてステージに現れたSalyuと小林は速やかに着席し、「悲しみを越えていく色」でライブの幕を開けた。1曲目が終わり、Salyuから「私が心から愛する音楽家をお招きしています」と紹介された小林は「minima」について説明し、「音楽の波動みたいなものが響いてくれればと願っております」とひと言。彼の言葉を受けてSalyuは「バイオリズムが1曲1曲に反映するようなそんな音楽になっております。音楽という希望を示す文化を届けていけたら」と続けた。さらに自身の原点だというLily Chou-Chouの活動を振り返り、このユニットでのデビューから20年が経ったことを知らせると、Lily Chou-Chou名義の楽曲を次々と披露。ジャジーなアレンジが施された「エロティック」、解放感の広がる「飛べない翼」を届け、「回復する傷」では小林の静謐なピアノとともに、透き通るようなハミングで会場を満たした。ライブの中盤に聴かせたのは、ファンから高い人気を誇る「VALON-1」。流麗なピアノの旋律と熱のこもったボーカルで観客を魅了し、Salyuは一旦ステージをあとにした。彼女が舞台から去っていく際も、小林はピアノを弾く手を止めず、
ライブ終盤もSalyuは生命力みなぎるボーカルでファンの心を揺さぶり続け、「コルテオ ~行列~」のサビでは流れるようなピアノの調べに、エネルギッシュな歌声を重ねた。歌い終えた彼女は会場を訪れたファン、配信を観ている視聴者に向けて感謝を口に。「ささやかでも1日1日の中で小さな愛がありますように。最後は私の大好きな愛の歌を」と前置きし、ファンを勇気付けるかのように「Lighthouse」を届けて本編を締めくくった。
アンコールを求める観客の拍手に応え、舞台に再登場したSalyuと小林。Salyuは観客1人ひとりと目を合わせるように「私自身もこの歌に励まされ、癒やされました。そんなメッセージを持った歌を共有させていただきたいと思います」と語り、小林と「to U」をパフォーマンス。約1時間半のライブを終え、晴れやかな表情でステージを去った。
Salyu、小林武史「a brand new concert issue " minima " - ミニマ - Salyu × 小林武史 vol.5」2020年12月16日 Billboard Live TOKYO セットリスト
01. 悲しみを越えていく色
02. エロティック
03. 飽和
04. 飛べない翼
05. 回復する傷
06. VALON-1
07. 体温
08. 12月の天使達
09. landmark
10. コルテオ ~行列~
11. Lighthouse
<アンコール>
12. to U
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