また遊ぼうね!LiSA、画面越しのLiSAッ子に届けた渾身の初オンラインライブ

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LiSAが本日12月12日に自身にとって初めてとなる配信ライブ「ONLiNE LEO-NiNE」を開催した。

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

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「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

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今年は新型コロナウイルスが猛威を振るい、従来のようにライブが開催できない中でも、映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の主題歌「炎」の記録的ヒットやニューアルバム「LEO-NiNE」のリリース、多数の音楽番組への出演など2019年以上に活躍が目立ったLiSA。満を持して開催されたオンラインライブは、ペーパークラフト風のアニメーションで描かれる「ONLiNE LEO-NiNE」という物語で幕を開けた。炎のようなたてがみを持つ孤独なライオン・レオナインが愛と希望、生きる意味を探して走るストーリーを経て、画面にはライブのロゴが大きく映し出される。

映像が切り替わるとそこには、バンドメンバーとともにスタンバイする、デニムのジャケットとミニスカートに身を包んだLiSAの姿が。「『ONLiNE LEO-NiNE』開幕!」という彼女の宣誓に続いたのは、アップテンポなロックチューン「マコトシヤカ」。LiSAは「言ったよねだよね これやくそくじゃん」というフレーズで小指を掲げ、カメラ目線でLiSAッ子(LiSAファンの呼称)にアピールした。続いて始まったのは「Catch the Moment」。カメラは彼女のパフォーマンスをさまざまな角度から切り取っていき、チャット欄には躍動感のある映像を絶賛するコメントが流れた。「今日この特別、全部、届けるからね! 受け取ってー!」という言葉に続いた「晴レ舞台」でLiSAは、ライブという“晴れ舞台”への気合いを込めるように伸びやかな声をめいっぱいに響かせた。

「エレクトリリカル」で踊るLiSA。(撮影:上飯坂一)

「エレクトリリカル」で踊るLiSA。(撮影:上飯坂一)[拡大]

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

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LiSAは「1年ぶりじゃない? ライブするの。この日を待ってました!」と顔をほころばせると、「ライブに敵うものはないし、みんなでいろいろ練り練りしました」「みんなの姿見えてるからね!」とLiSAッ子たちに呼びかける。「愛と思いやりを大切に、ここにいるみんなで最高に楽しんでいきましょう、ピース!」の掛け声に続いたのは、ダンサー2人とキュートな振り付けを踊る「エレクトリリカル」。8bitサウンドを取り入れたサウンドに合わせて画面にはドット絵のキャラクターが飛び出し、オンラインライブならではのユニークな演出が視聴者を魅了した。しかし楽しげな雰囲気は「愛錠」で一変する。LiSAは、愛に溺れる女性の情念をマイクスタンドに手をかけながら狂おしく歌唱。憂いを帯びた表情を浮かべ、大人な一面をあらわにする。「愛錠」で見せた艶やかなムードを引き継ぐように披露されたのは「わがままケット・シー」だ。白を基調としたワンピースに着替えたLiSAは、LEDの床で作られたステージに裸足で移動。カメラは床に横たわりながら色っぽく歌うLiSAを俯瞰でゆっくりと捉え、視聴者を惹きつけた。その後、画面にはLEDで囲まれた空間にいるLiSAと幾何学的なボディスーツに身を包んだダンサー2人の姿が浮かび上がり、幻想的な光の映像の中で、エレクトロテイストの「unlasting」がしっとりと披露された。

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

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「紅蓮華」を熱唱するLiSA。(撮影:上飯坂一)

「紅蓮華」を熱唱するLiSA。(撮影:上飯坂一)[拡大]

バラードを軸にしたコーナーに続いたのは、ロックシンガーとしてのLiSAの世界観を打ち出したブロック。再びバンドメンバーと合流した彼女は、ステージの後ろに設置された多数のライトを背に、吠えるように「cancellation」を熱唱した。その後、舞台はLiSAの“主戦場”であるライブハウスを思わせるセットに切り替わる。黒いエナメルのミニワンピースというハードな衣装に身を包んだ彼女は、ジャジーなアプローチを盛り込んだパンキッシュな「赤い罠(who loves it?)」をパフォーマンスする。攻撃的なナンバーで画面の向こうにいるLiSAッ子たちのテンションを十二分に引き上げたところで、息つく間もなく「炎」へ。真っ赤な羽織りとワンピースをまとったLiSAは、灯篭から炎が上がるという曲の世界観を最大限に引き出す演出を交え、感情を込めながら今年を代表する1曲を披露した。さらに、静寂の中で彼女は息をひとつ吸い込むと、今度は自身を一気にスターダムへと押し上げた「紅蓮華」を鼓膜を震わせるような声で絶唱。般若の能面を被った和装のダンサー2人を従えた貫禄たっぷりのパフォーマンスに、チャット欄には「88888888」「!!!!!」といったコメントがすさまじいスピードで流れた。

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)

「ONLiNE LEO-NiNE」の様子。(撮影:上飯坂一)[拡大]

大ヒット曲の連発を経て、舞台は倉庫を思わせるステージへ。迷彩柄のジャケットとホットパンツというファッションに身を包んだLiSAは、バンドメンバーであるPABLOとやんちゃな掛け合いを繰り広げる豪快なロックチューン「play the world! feat. PABLO」、ハードかつドライブ感全開の「Rising Hope」、「今を輝け」と高らかに歌う骨太な「ADAMAS」を間髪入れずに投下し、LiSAっ子たちを圧倒する。「ラスト、あなたに、あなたに届ける最後の曲!」という紹介に続いて披露されたのは「ハウル」。軽やかなアンサンブルに乗せてLiSAは、ダンサーたちと笑顔を交わしたり、クルクルと回りながらカメラに向かって手を伸ばしたりしながらポジティブなメッセージを刻んだ歌詞を力強く歌唱する。最後に彼女は「いつも当たり前のようにあった幸せが、特別なんだって気付いた2020年。君のことをたくさん思って、どうしてもキミに会いたくなった2020年。不安があったり、不安になったり、立ち止まったりしそうになっても、今日私たちはここにたどり着いた。いつも、ホントにありがとう。もっともっと最高な未来が私たちに待ってますように。今日を越えていけ、もっともっと越えていけ」とLiSAッ子にエールを送る。そして彼女はこの日一番の笑顔で「また遊ぼうね! ばいちっ」とライブでおなじみの言葉を叫んで「ONLiNE LEO-NiNE」を締めくくった。

「ONLiNE LEO-NiNE」のアーカイブ映像は、12月19日23:00まで視聴可能。配信チケットは12月19日17:00まで販売されている。また、Apple MusicとSpotifyではライブのセットリストを再現したプレイリストも配信中。

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LiSA「ONLiNE LEO-NiNE」2020年12月12日 セットリスト

01. マコトシヤカ
02. Catch the Moment
03. 晴レ舞台
04. エレクトリリカル
05. 愛錠
06. わがままケット・シー
07. unlasting
08. cancellation
09. 赤い罠(who loves it?)
10. 炎
11. 紅蓮華
12. play the world! feat.PABLO
13. Rising Hope
14. ADAMAS
15. ハウル

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