10月12、13日のラストライブ「THE LAST LIVE」をもって欅坂46としての活動に幕を下ろし、翌日14日よりグループ名も新たに活動をスタートさせた櫻坂46。本日12月9日、1stシングル「Nobody's fault」のリリースを目前に行われた「デビューカウントダウンライブ!!」は、欅坂46が2016年3月に「デビューカウントダウンライブ!!」を行った場所と同じ、東京国際フォーラム ホールAを舞台に実施された。なお、この公演は無観客で行われ、ライブの模様は全国の映画館でのライブビューイングという形でファンの元へと届けられた。
櫻坂46の新たな「Overture」がグループの本格始動を高らかに告げた本公演。メンバーはシングルの表題曲である「Nobody's fault」を1曲目にパフォーマンスした。裾が桜色に色付いた純白のワンピースでステージに現れた櫻坂46は、センターを務める森田ひかるを筆頭に力強い視線をカメラの向こうへと投げかけ、風に吹かれながらこの曲を歌い踊る。
オープニングナンバーを終えると、森田は「今回藤吉夏鈴、山崎天と一緒にセンターを務めさせていただく、森田ひかるです」と自己紹介した。シングル「Nobody's fault」では収録曲のセンターを森田、藤吉、山崎の3人が担当しており、この日のライブも3人それぞれをフィーチャーした3つのパートが展開する内容に。トップバッターとしてセンターポジションに立った森田は「この14人で、感情的でメッセージ性の強い曲を歌っています。たくさんの人の心に響くパフォーマンスをお届けできればと思っています。引き続きデビューカウントダウンライブをお楽しみください」と、グループを代表してファンを歓迎する。続く「ブルームーンキス」ではステージの手前に下ろされた紗幕に大きなブルームーンが投影され、満月の中で踊るメンバーが“意中の相手”に恋い焦がれる甘い表情や思わせぶりな仕草が、画面上にロマンティックに映し出された。
メンバーがまっすぐな歌声をファンに届けたミドルチューン「最終の地下鉄に乗って」ののちにはダンスパートが展開され、ステージ全体にプロジェクションマッピングが施されるダイナミックな演出の中、カメラは一心不乱に力強く舞うメンバーの姿を捉える。衣装替えののち「Plastic regret」から始まったのは藤吉をフィーチャーしたパート。彼女は自身がセンターを務める「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」について「歌詞だけ見ると恋愛曲かなと思うんですけど、私は最近、恋愛とはまったく違う解釈を見つけました。なので皆さんも、自分なりの解釈を見つけてください」と語った。そんな藤吉の問いかけからスタートした「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」は、メッセージ性に満ちた歌詞を畳みかけるアッパーチューン。間奏に用意されたソロパートで、藤吉は表情豊かにステージの上を駆け抜け、プリーツのロングスカートをたっぷりと優雅に翻してみせた。
鋭いレーザーの光が飛び交った「半信半疑」では、攻撃的な姿勢でファンに訴えかけたメンバー。曲を終えると山崎が挨拶に立ち「今回私がセンターを務める『Buddies』は、仲間の大切さを改めて教えてくれる曲です。皆さんにはいろんな解釈をしていただきたいです」と語り、「この曲が世界中の方に届くことを願っています」と訴えた。山崎がセンターに立つ「Buddies」は未来への希望を高らかに歌う壮大なナンバーで、メンバーは前の楽曲でのシリアスな表情から一転、満面の笑みを浮かべながら明るい歌声を響かせる。メンバーが1つの円を作るパートでは、彼女たちが息の合った動きで大きな輪を作り上げる様子をステージ真上のカメラが捉えた。
シングルに収録される全7曲の披露を終えると、メンバー全員のメッセージが順にファンへと送られた。土生瑞穂は「これまで楽しいことばかりではなく、苦しいことや悲しいこともありました。けれど、そんな景色があったからこそ私達は背中を押されたように前しか向けないし、新しい夢が広がっている」と力強く語り、守屋茜は「まさか人生2度目のデビューカウントダウンライブを迎えられるなんて、思いもしませんでした」と率直な思いを明かす。小林由依が「私達はすごく希望を抱いています。これから進む道を皆様に見守っていただけたらと思っています」と言うと、渡邉理佐は「できる限り長く長く、素敵な時間を過ごしていけたら。私達は助け合いながら前に進んでいきますので、皆さん、長く長く一緒にいてください」と訴え、最後に森田は「これからメンバーとファンの皆さんで、櫻坂46というグループをたくさんの色で染めていきたいと思います!」と約束した。
挨拶を終えた森田は、櫻坂46全メンバーのラインナップに合流。そして彼女たちは、菅井友香の合図で「私達、櫻坂46です!」と、新たなポーズでの自己紹介を披露した。松田里奈がファンにレクチャーした“櫻坂ポーズ”は、本人曰く「欅坂ポーズを進化させて」右手の5本指で5枚の花びらを表現したもの。そして、菅井はこの櫻坂ポーズを使った新たな楽曲をこの日のために準備したことを明かし「温かく、皆さんと一緒に歌えるような曲です。今日は心の中で歌ってもらえたら」と、「櫻坂の詩」をタイトルコールした。
楽曲のイントロ、天に高く伸ばした右手で櫻坂ポーズを作ったメンバーは、その右手をゆっくりと左胸の前へ。舞台上空からは淡いピンク色の花びらが舞い落ち、櫻坂46の面々は柔らかな表情をカメラに向けながら歌声を響かせた。約1時間の公演に凝縮した1stシングル収録曲の全曲披露で、新たなスタートを高らかに告げた櫻坂46。最後に菅井は「いつか皆さんとこの歌を歌える日を夢見て、がんばっていきます。私達は櫻坂を駆け上がっていきたいと思います。なので皆さん、安心して応援していただけたらと思います!」と頼もしい言葉でファンに訴えかけた。
櫻坂46「デビューカウントダウンライブ!!」2020年12月8日 東京国際フォーラム ホールA セットリスト
01. Nobody's fault
02. ブルームーンキス
03. 最終の地下鉄に乗って
04. Plastic regret
05. なぜ 恋をして来なかったんだろう?
06. 半信半疑
07. Buddies
08. 櫻坂の詩
※山崎天の崎はたつさきが正式表記。
リンク
関連商品
ちゃぷりん @chaplin4873
【ライブレポート】櫻坂46、デビュー前夜に花咲く“櫻坂ポーズ”披露「長く長く一緒にいて」と未来を約束した無観客ライブ(写真10枚) https://t.co/N7YHzVf4g2