吉田山田が“かつてのホーム”で11年前のセトリ再現、山田は渾身のマジック披露

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吉田山田が昨日11月20日に東京・四谷天窓にて配信ライブ「Home~高田馬場 四谷天窓~」を開催した。

吉田山田(Photo by nishinaga "saicho” isao)

吉田山田(Photo by nishinaga "saicho” isao)

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四谷天窓は吉田山田が11年前にメジャーデビューを発表した会場で、彼らが「かつてのホーム」と呼ぶライブハウス。吉田山田は四谷天窓が11月末に閉店することを受けて無観客ライブを開催した。

吉田結威(G, Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)

吉田結威(G, Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

配信が始まり、吉田結威(G, Vo)が「希望とキャンディ」のイントロを弾き始ると、山田義孝(Vo)は「四谷天窓から全国各地へお送りします!」と視聴者に向けて挨拶。吉田が奏でるアコースティックギターのストロークに山田はタンバリンでリズムを刻み、2人は11年前にも披露していた往年の人気曲でライブをスタートさせた。2曲目「水色の手袋」が披露されたところで、この日のセットリストは11年前に吉田山田が四谷天窓で行ったライブの再現となることが明かされ、「今日は『日々』ないです」と宣言。吉田は「このステージでメジャーデビューを発表しただけじゃなくて、いろんな思い入れがある」と会場への思いを語り始める。さらに吉田は「いつか恩返しをしたいとずっと思っていたけど、いつかいつかと思い続けてなかなか恩返しができなかった」と悔しそうな表情を浮かべた。

山田義孝(Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)

山田義孝(Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

MC後は、メジャーデビューシングル「ガムシャランナー」のカップリングに収録された「全部そのままのキミでいい」や、ファンから根強い人気を誇る「ララバイ」といった懐かしのナンバーが次々と演奏されていく。2人は演奏の合間に「昔の曲は甘い」「今だったら青臭さを消そうとしちゃう」と当時の曲に対する印象を語り合いながら11年前のライブを再現していった。

首回しのマジックを披露する山田義孝(Vo)。(Photo by nishinaga "saicho” isao)

首回しのマジックを披露する山田義孝(Vo)。(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

山田義孝(Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)

山田義孝(Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

ライブ中盤、11年前のセットリストには山田のソロコーナーが用意されていたことが明かされ、吉田は一度ステージから姿を消す。ステージ上で1人になった山田は恥ずかしそうにしながらも「当時の僕は、ライブ中にマジックショーをしていた」と告白。今のライブスタイルとは異なる演出に山田自身「11年前の僕に怒りたい」と言いつつも準備を進め、華やかなBGMが流れ始めると山田は小窓が付いた手作りの被り物を被る。山田はその被り物をグルグルと回し、あたかも首が360°回っているかのように見せるイリュージョンを披露した。首回しを終えた山田は、ハンカチを使ったマジックへと移行。黄色いハンカチを手の中に包んで消し、それを菓子パンの中から取り出すというマジックを成功させるも、無観客ライブのため歓声などは一切上がらず、山田は「11年前はウチのお母さんが一番笑っていて、それはそれで恥ずかしかった」と当時のことを回想した。マジックショーを終えても山田のソロコーナーは終わらず、彼はウクレレを手にして未発表の楽曲「あいのうた」を弾き語りで披露した。

吉田山田「Home~高田馬場 四谷天窓~」の様子。(Photo by nishinaga "saicho” isao)

吉田山田「Home~高田馬場 四谷天窓~」の様子。(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

再びステージに戻った吉田は「あんなに首がねじれても歌えるボーカリストはいない」と、相方の体を張った一芸を称賛。四谷天窓でのライブには山田の親だけでなく吉田の親もよく観に来ていたようで、吉田の母親が「好きな曲」と挙げるという「地図にない路」を2人で披露した。ここまで11年前のセットリストを再現した彼らだが、次の曲は当時カバー曲を披露したため、その代わりに急きょ新曲を披露することに。吉田山田の最新曲「ひとつぶ」は、兼ねてから2人と交流があるピアニスト・兼松衆と共同制作をした楽曲で、この日のライブではゲストとして兼松を呼び込み、3人でこの曲を演奏した。吉田山田の歌声に兼松も声を重ね、豊かなハーモニーを響かせた。

吉田結威(G, Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)

吉田結威(G, Vo)(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

ベストアルバム「吉田山田大百科」にも収録された初期のナンバー「花鳥風月」や、吉田と山田でめまぐるしくメインボーカルが入れ替わる「涙流星群」を経て、ライブは終盤へ。「最後の曲」とアナウンスしてメジャーデビュー曲「ガムシャランナー」を披露するもライブは終わらず、吉田は11年前の思い出話を語り始める。2009年8月のライブでは全曲披露し終えたのにオーディエンスが1人も帰らず、驚きながらアンコールをしたことを回想し、この日のライブも当時に合わせてアンコールをすることに。「もう少し歌います」というひと言から「頑張ることに決めた」を披露した2人は最後に「なんで2回やったんだろう」と不思議がりながらも、この日2度目の「希望のキャンディ」を演奏し始めた。ライブの冒頭とは異なり、2度目の演奏には兼松がキーボードで加わることで演奏に厚みが増し、吉田と山田の歌にも自然と力が入る。計14曲を披露し終えた吉田山田は晴れ晴れとした笑顔でカメラに向けて手を振り、ライブの幕が閉じられた。

吉田山田「Home~高田馬場 四谷天窓~」の様子。(Photo by nishinaga "saicho” isao)

吉田山田「Home~高田馬場 四谷天窓~」の様子。(Photo by nishinaga "saicho” isao)[拡大]

なおライブ中には12月13日(日)に、吉田山田が「第2のホーム」と呼ぶライブハウスである東京・LIVE BAR BIG MOUTHにて「Home~下北沢 LIVE BAR BIG MOUTH~」と題した配信ライブを行うことが発表された。配信はLINE LIVE-VIEWINGおよびローチケLIVE STREAMINGにて行われる。

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吉田山田「Home~高田馬場 四谷天窓~」2020年11月20日 四谷天窓 セットリスト

01. 希望とキャンディ
02. 水色の手袋
03. 全部そのままのキミでいい
04. ララバイ
05. 愛するキミがそばにいる
06. あいのうた
07. 地図にない路
08. ひとつぶ
09. 花鳥風月
10. 好き好き大好き
11. 涙流星群
12. ガムシャランナー
13. 頑張ることに決めた
14. 希望とキャンディ

吉田山田「Home~下北沢 LIVE BAR BIG MOUTH~」

配信日時:2020年12月13日(日)19:00~
チケット販売URL(LINE LIVE-VIEWING):https://ticket.line.me/sp/yoshidayamada_1213_llv
チケット販売URL(ローチケLIVE STREAMING):
https://l-tike.com/yoshidayamada/

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