「461個のおべんとう」は、自身の息子が高校生だった頃に3年間お弁当を作り続けた
劇場の舞台には渡辺が実際に作っていたお弁当の写真を無数に使用した特大幕が飾られ、井ノ原は登場するなり「圧巻というか。これが1つひとつ手作りで作り上げられたんだと思うと、グッと来ますね」と幕を見上げた。この日、登壇者はお弁当の“推しおかず”の色を使ったコーディネートでそれぞれドレスアップしており、井ノ原はイエローのストライプのシャツを見せて「僕は卵焼きです。映画の中でも作ることが多くて、個人的にも練習したので」とその理由を語る。続いて道枝は「僕はきんぴらです。家でよく食べるし、家庭の味って感じがして好きで」とコーディネートを披露したが、“無限ピーマン”を意識した緑色のセットアップ姿のKREVAは彼のハイネックシャツの色を指して「それはフキでしょ?(笑)」とツッコミを入れていた。
撮影中は1日1パックを使い、卵焼きの練習をしていたという井ノ原。作った卵焼きは現場でもふるまっていたそうで、「みっちーと毎日一緒にお昼を食べていたので、そのときに食べてもらったり」と明かす。これに道枝は「毎日味を変えてくださるので、『今日はどんな卵焼きかな?』と楽しみにしていました」と笑顔を見せ、「紅生姜が入ったものがお気に入りでした」と続けた。また、トーク中に時折タメ口で井ノ原と会話する道枝について、KREVAが「“タメ口協定”があるんだよね?」とフォローすると、井ノ原は「そうなんです。僕、みっちーより26歳も歳上なんですよ。僕には26個歳上の先輩っていないから、撮影に入るときに“タメ口協定”を結ばせていただいた次第です」と補足。井ノ原の気遣いと、さながら本当の親子のような井ノ原と道枝のやりとりに、会場からは自然と拍手が湧き起こった。
劇中のバンド・Ten 4 The Sunsのシーンについては、やついが「楽しい現場でした。撮影が始まる前からみんなでLINEをしたりして、『明日撮影だね』っていうやりとりも『明日ライブだね』というような感覚で」とコメント。これに井ノ原は「僕ら今回の撮影が初対面でしたけど、20年続いているバンドのメンバーっていう設定だったからね」と応じた。またKREVAは作品について「一樹は『今日はお弁当作れないかも』って日にもがんばって作るんですよね。でも、やめたらそこで終わるじゃないですか。そう考えると、何かを続けることって大事だなと感じて。自分が考えていることと重なる部分がありました」と感想を語り、KREVAの言葉に井ノ原も「朝まで飲んじゃった日でも『やるか……』という日もあって。そういうところが人間臭くていいなって思いますよね」とうなずいた。
司会者が道枝に「思い出に残っているエピソードは?」と尋ねると、彼は井ノ原にギターをもらったことを告白。「なにわ男子のツアーでギターを披露すると話したら『もう1本持っていたほうがいいよ』と。いつ返せばいいのかわからなくて聞いたら『あげるよ』と言ってくれて」と当時を振り返った。すると井ノ原は「大事に使ってくれそうだったから、お近付きのしるしに。それにギターって、たくさん使ってくれる人が持っていたほうがいいから」と道枝の言葉を受け「今後彼がギターを弾いている場面があったら、イノッチのおかげなんだって思ってください!」と冗談交じりに観客に訴えた。
最後の挨拶で井ノ原は、ライブシーンなどで使用しているギターなどの機材はすべて渡辺が提供したものだと明かし「そういった細かいところでも楽しめると思います」とアピール。そして、道枝と共に歌った主題歌「Lookin'4」について「何かの形になったらいいなあと思います……ジャニーズさん、お待ちしてます!」と直訴し、会場の笑いを誘った。Ten 4 The Sunsが歌う挿入歌についても、「どこかのレコード会社さん、お待ちしてます!」と抜かりなく訴えたところで、井ノ原は観客に向けて「見ているとお腹が空くような、そんな映画です」と語りかけ、温かな雰囲気の中で舞台挨拶を結んだ。「461個のおべんとう」は11月6日に全国公開される。
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道枝駿佑“きんぴらコーデ”で舞台挨拶に登壇、イノッチは父子ユニットのデビューを事務所に直訴 https://t.co/pVwEevtdw2