「Saucy Dog オンラインワンマン Studio Live」は4thミニアルバム「テイクミー」のリリースを記念して行われたライブで、Saucy Dogにとって初のオンラインライブ。3月に開催予定だったバンド初の単独ホールツアー「はじめてのホールツアー」や、6月に開催予定だった対バンツアー「サバイブエピソード」を新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止および延期したSaucy Dogにとって、今回のライブは約9カ月ぶりのワンマンライブとなった。配信は事前に収録されたライブ映像やインタビュー映像を中心とした内容に。一部のトークとライブの模様は生配信で届けられ、3人は「テイクミー」の収録曲をはじめとした計13曲をパフォーマンスし、総数約70万人の視聴者がSaucy Dog初のオンラインライブを楽しんだ。
開演時間を迎え、まず流されたのはメンバーのインタビュー映像。せとゆいか(Dr, Cho)は今回のオンラインライブについて、「3人の空気感を伝えたい」と意気込んだ。そしてライブは1stミニアルバム「カントリーロード」の収録曲「煙」でスタート。バンドは石原慎也(Vo, G)の伸びやかなボーカルを中心に丁寧なアンサンブルを生み出した。続けて3人は疾走感あふれる「Wake」や、秋澤和貴(B)によるベースラインが特徴的な「ナイトクロージング」を披露。時折アイコンタクトを取り合い、笑顔を見せながら演奏した。2ndミニアルバム「サラダデイズ」の収録曲「真昼の月」では、美しい照明が楽曲の世界観とリンクし、バンドは熱量の高いパフォーマンスを画面越しに視聴者へ届けた。
3人による生配信のトークコーナーでは、せとがチャット欄に表示されていた、「Saucy Dogのライブを初めて観た」というコメントを見て、「初めて観る人もいてうれしいね」と声を弾ませる。そして3人は、石原いわく「初めての失恋じゃないラブソング」だという「テイクミー」の収録曲「結」でライブを再開。石原は歌詞の温かな世界観を表現するように、優しくこの曲を歌い上げた。さらにサウシーは「メトロノウム」「いつか」「ゴーストバスター」といったライブ定番曲を披露して、視聴者を喜ばせた。ライブ終盤、石原は「このライブをやってよかった。自分たちで今できることを考えてやれたことはすごく大きいと思う。これからも3人でがんばっていきましょう」とメンバーに呼びかける。最後にバンドはラストナンバーとして「スタンド・バイ・ミー」を披露。視聴者へエールを送るように力強くパフォーマンスした。ここで再び映像は生配信に切り替わり、石原の「やっぱりアンコールやりたかったな」という言葉をきっかけに急遽「世界の果て」がアコースティックアレンジで届けられ、約90分におよぶサウシー初のオンラインライブは幕を閉じた。
なお今回のオンラインライブで披露された楽曲のうち、5曲のライブ映像が明日9月9日よりLINE MUSICで独占配信される。
Saucy Dog「Saucy Dog オンラインワンマン Studio Live」2020年9月4日 セットリスト
01. 煙
02. Wake
03. 雀ノ欠伸
04. ナイトクロージング
05. 真昼の月
06. 結
07. BLUE
08. メトロノウム
09. いつか
10. シーグラス
11. ゴーストバスター
12. スタンド・バイ・ミー
<アンコール>
13. 世界の果て
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Saucy Dog、充実感にじませた初のオンラインライブ「このライブをやってよかった」 https://t.co/AlSQPJV45N