SHANK、新たな魅力打ち出した初アコースティックライブで斉藤和義や修二と彰をカバー

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SHANKが昨日9月6日に東京・LIQUIDROOMでアコースティックライブ「SHANK Acoustic Live 2020」を開催した。

庵原将平(Vo, B)(撮影:岩渕直人)

庵原将平(Vo, B)(撮影:岩渕直人)

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SHANKがアコースティックライブを行うのは今回が初めて。彼らは同日に新作CD「Candy Cruise EP」のリリースパーティをLIQUIDROOMで行う予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けてアコースティックライブへ変更することを決断。ライブは昼夜2部制で行われ、各公演には会場収容人数の15%以下である約200名のファンが来場した。また第2部のみライブの模様が生配信された。音楽ナタリーでは第1部の模様をレポートする。

“SLOW SHANK”と書かれたダンボール(撮影:岩渕直人)

“SLOW SHANK”と書かれたダンボール(撮影:岩渕直人)[拡大]

ステージバックには“SLOW SHANK”と書かれたダンボールがバンドの垂れ幕代わりに掲げられており、この言葉通りSHANK初のアコースティックライブは終始スロウでアットホームな雰囲気に。普段の彼らのライブは演奏を中心とした構成でMCにはあまり時間が割かれないが、この日の公演では3人がリラックスした様子で演奏楽曲にまつわるエピソードやコロナ禍においての過ごし方などについて語り、多弁でユーモアあふれる彼らを観ることができた。またライブでは「Candy Cruise EP」の収録曲に加えて、既発曲やレアなカバー曲も披露された。

庵原将平(Vo, B)(撮影:岩渕直人)

庵原将平(Vo, B)(撮影:岩渕直人)[拡大]

開演時間を迎えると3人はふらりとステージに現れ、庵原将平(Vo, B)は新型コロナウイルス感染防止対策のため声を出すことができない観客に向かって「元気出せ!」と活を入れる。ライブは約30秒のショートチューン「Surface」でスタート。庵原が「もう1曲終わりましたからね」と冗談めかして言い、2013年リリースのアルバム「Baitfish Attitude」に収録されている「Departure」の演奏へとつなげる。ゆったりとしたメロディによってチルアウトムードが漂う中、庵原はアコースティックライブを実施することになった経緯について、「『Candy Cruise EP』というCDを出して、それに伴ったツアーをやる予定で、LIQUIDROOMや名古屋、大阪の会場も押さえてたんですよ。全部バラすこともできたけど、今回はLIQUIDROOMでアコースティックをやってみました」と説明した。

松崎兵太(G, Cho)(撮影:岩渕直人)

松崎兵太(G, Cho)(撮影:岩渕直人)[拡大]

「Candy Cruise EP」の収録曲「Rising Down」の演奏では、アコースティックアレンジならではの柔らかい音色によって、疾走感あふれる原曲とは異なる魅力が打ち出された。庵原の「ちょっと人の曲やろうか」という前振りから奏でられたのは、斉藤和義のデビューシングル「僕の見たビートルズはTVの中」のカバー。松崎兵太(G, Cho)がハーモニカを奏でたり庵原が伸びやかな歌声を響かせたりと、原曲へのリスペクトを感じさせるようなパフォーマンスを行った。アコースティック編成で演奏することに関して、松崎は「思ったよりアコースティックに曲をアレンジするってムズかったよね」、庵原は「やったことないわけ、アコギって指痛いわけ」とそれぞれ苦労を明かした。

池本雄季(Dr, Cho)(撮影:岩渕直人)

池本雄季(Dr, Cho)(撮影:岩渕直人)[拡大]

さらに3人は楽曲にまつわるエピソードを語りつつ既発曲を披露。静岡にある温泉の駐車場で制作されたという「My sweet universe」や庵原と松崎が制作途中でボツにしようとするも、池本雄季(Dr, Cho)のあと押しにより完成したという「Love and Hate」などが、温かみのあるアレンジでプレイされた。ここで一旦メンバーがステージをあとにすると、代わりにシークレットゲストとして池本と松崎扮する“池Pと玉梨“が登場し、修二と彰の楽曲「青春アミーゴ」を歌唱。1番のサビで2人は息ぴったりにポーズを決めてみせるも、2番に差しかかると庵原が「2番はもういいわ!」と乱入して“池Pと玉梨“のライブは強制終了した。

松崎兵太(G, Cho)の手元(撮影:岩渕直人)

松崎兵太(G, Cho)の手元(撮影:岩渕直人)[拡大]

終盤のセットリストはSHANKのライブ定番曲が中心の構成に。人気曲「Good Night Darling」では松崎によるアコギや池本によるカホンの音に乗せて、庵原が気持ちよさそうに歌い上げた。リバーブの効いた庵原の歌声が響き渡る「Wake Up Call」を経て、彼は「状況が変わらなくても僕らは面白いことを探していくと思うので、また何かやれたらなと思います。そのときはまた遊んでください。よろしくお願いします」と挨拶。最後に3人はリハーサルをしていないという「Movie」を急遽披露して、初のアコースティックライブを終えた。

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SHANK「SHANK Acoustic Live 2020」2020年9月6日 LIQUIDROOMセットリスト

01. Surface
02. Departure
03. Rising Down
04. 僕の見たビートルズはTVの中(オリジナル:斉藤和義)
05. Honesty
06, My sweet universe
07. Love and Hate
08. 青春アミーゴ(オリジナル:修二と彰)
09. Smash The Babylon
10. Good Night Darling
11. Wake Up Call
12. Wall Ride
13. Set the fire
14. Movie

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※記事初出時、本文に一部誤りがありました。お詫びして訂正いたします。

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