「本当に戦いだった」当事者たちが語り合った10年前、アイドルシーンの歴史が動いたその瞬間

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8月31日にライブナタリー主催のオンライントークイベント「その時、アイドルシーンの歴史が動いた」が有料生配信された。

左から吉田豪、増田佳子、川上アキラ、並木愼一郎、湯浅洋、山田昌治。

左から吉田豪、増田佳子、川上アキラ、並木愼一郎、湯浅洋、山田昌治。

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イベントのトークテーマとなったのは、10年前の2010年8月30、31日に東京・渋谷C.C.Lemonホール(現LINE CUBE SHIBUYA / 渋谷公会堂)で開催され、SKE48、スマイレージ(現アンジュルム)、ももいろクローバー(現ももいろクローバーZ)、bump.yが共演した「アイドルユニットサマーフェスティバル2010」。この公演を主催したニッポン放送のエンターテインメント開発局長である増田佳子氏、ももクロのプロデューサーである川上アキラ氏、当時スマイレージの担当マネージャーだったYU-Mエンターテインメントの山田昌治社長、元SKE48劇場支配人で現在はJKT48のスペシャルアドバイザーである湯浅洋氏によって当時の舞台裏などが語られた。

オンライントークイベント「その時、アイドルシーンの歴史が動いた」の様子。

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湯浅は秋元康から「出るんだったらぶっちぎりじゃないとダメだ」と伝えられたことを告白し、「気にしてないふりをしてましたけど、気にしていたと思います」と当時のことを回想。増田から「当時は山田さんが一番怖くて。笑顔1つなかったですから(笑)」と言われた山田は「たくさんの方に見られるタイミングで下手はうてないなと」「ハロプロはすごいんだ、ということを伝えたかった」と10年前の心境を振り返った。川上も客席にサインボールを投げていいかしつこく確認してきたことを増田から暴露され、「本当にターニングポイントになったイベントでした」と回顧。アイドルが競演するイベントが盛んでなかった当時、「アイドルユニットサマーフェス」を開催することに懐疑的なことも言われたという増田は、「ほかのフェスとは違って、本当に戦いだったと思います」とイベントが当初予定していたものとは違う方向に転がっていったことを強調した。

左から川上アキラ、並木愼一郎、湯浅洋。

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またトークの中ではももクロが愛知・SKE劇場を借りて「お留守のようなので“あたためて”おきました」というタイトルの公演を開催しようとした事件や、当時SKE48の松井珠理奈がももクロに入りたがっていたという噂話についても話題に上がり、会場に若干の緊張感が走る場面も。後半には当時“SKE48幻想”に狂っていたものの、「アイドルユニットサマーフェス」でのSKE48のパフォーマンスに落胆し、そのことを酷評していた雑誌「BUBKA」の並木愼一郎編集長が急遽トークに参加。湯浅に「SKEの何がダメだったの? それを聞けないと俺は死ねないし」と問われると、SKE48がかわいい雰囲気の楽曲やAKB48のカバーを披露したことについて「SKEってそういう集団じゃないから」「お前ら借りた服を着て踊る気か、っていうテンションだったんですよ」と語り、10年前の怒りを再燃させた。この言葉に対し、湯浅は「それはおかしい。思い込みが激しかったんだよ」「自分としては盛り上がった記憶しかない」と反論し、「それぞれの持ち味があった」「みんなプロレスが好きだった」と「アイドルユニットサマーフェス」が今も語り草になっている要因を分析。これには並木も「10年経ってもこんなに語られるイベントってないですよね」と感慨深い様子で同意した。

なお、このトークイベントの模様は明日9月6日(日)23:59までアーカイブ視聴することができる。

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吉田光雄 @WORLDJAPAN

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