寺岡シトーン(
昭和のバラエティ番組を彷彿とさせるセットで撮影されたバラエティパートでは「音楽」と「遊び」にジャンル分けされた企画が用意され、色違いのTシャツを着た6人はポイント獲得をかけて奮闘。「音楽」ジャンルの企画では、1つの曲を6つのパートに分け、メンバーがその場で作詞作曲した歌をパートごとに弾き語りでつないでいく「即興シトーン」といった、アーティストならではのチャレンジも用意された。また、「遊び」ジャンルには山盛りのワサビが入った寿司を当てる「寿司アンルーレット」と、バラエティ番組ならではと言える恐怖の“もぐもぐタイム”も。さらにバラエティパートのクライマックスには「人間カーリング」のコーナーも用意され、6人は文字通り体当たりで収録に臨んだ。
ライブパートは“レトロハワイ”をテーマにしたスタジオセットで収録され、シトーンズはデビュー曲「スベり知らずシラズ」や新曲の「オイ!」など全10曲を演奏。「涙はふかない」のパフォーマンスでは、番組オリジナルの振り付けも披露される。また、このライブでシトーンズは「オレたちひょうきん族」の初代エンディング曲でもあるシュガー・ベイブの「DOWN TOWN」もカバーしている。
収録を終えて取材に応じた寺岡は「収録後はメンバー全員、本当にヘトヘトになっていました。ただ、ひさびさに会えて楽しかったのはみんな共通していたと思うので、単純に加齢による疲れだけ(笑)」とコメント。「ツアーが終わって約半年ぶりくらいに再会して。みんなで会えたのが楽しいということと、50歳を超えてバラエティをやらせてもらえるという機会はなかなかないので、幸せな時間でしたね。気も遣っていただいて、あまりハードな罰ゲームもなかったですし(笑)」と振り返った。
バラエティパートで挑戦した体当たり企画については「『オレたちひょうきん族』とか、そういう番組を観て育ってきた世代なので、やれることのほうがワクワクするというか」とメンバーの心境を語る。寺岡と奥田の2人で臨んだ番組の事前打ち合わせでは、奥田が「やるからにはちゃんとしたバラエティのルールでやりたい」とリクエストしたと言い、「なので、ガチでやりました」と明かした。バラエティに挑戦したことで新たな一面を垣間見せたメンバーはいるか問うと、寺岡はキングと浜崎の名前を挙げ「以前トータスシトーンが、キングシトーンに“東京出身の文化人”のムードを感じると言っていたんです。山田五郎さんのような、東京ならではのどこか脱力した雰囲気を持った文化人。今回キングはその雰囲気を遺憾なく発揮していたと思います(笑)。浜崎シトーンも、スベることをまったく恐れずいろいろと発言する。新境地を開拓している人ですね」とその理由を語った。
ライブパートについては「追加公演ができなかったぶん、音を出せたことはうれしくて。実際に会って演奏するのはやっぱり楽しいなという思いがありましたし、合わせるのが半年ぶりでも体が覚えていて、バンドっぽくなってきたなと思いました」と語った寺岡。番組について「90分という長尺ですが、ファンの皆さんには面白いと思ってもらえると思うし、同世代の方が観て『同世代なのに体張ってがんばってるな、勇気もらえるなあ』となってくれたらいいなと思います」と思いを伝え、「ぜひ定期的にやりたいですよね。今回でみんな慣れたと思うので、次回はハードルを上げてもらって大丈夫です(笑)」とシリーズ化への期待ものぞかせた。半年ぶりに集結したシトーンズの6人が番組でどのような姿を見せるのか、ファンは放送を楽しみにしておこう。
カーリングシトーンズ コメント
寺岡シトーン
高校生の頃、テレビで見ていたクレージーキャッツは、今の僕らくらいだったのではないかと思うんですよね。10代の若者たちが番組を見たらそういう感じに映るのかなと。でも50を過ぎてこういう番組を作れるのは幸せだし、仲間でわいわいやったり音を出したりするのは楽しいなあと。オンラインでもレコーディングとかはできたけど、やっぱり集まってわいわい話をするというのは楽しいなあと改めて思いました。こういう機会を作ってもらって感謝です。
奥田シトーン
「オレたちひょうきん族」の世代としては、今回フジテレビのスタジオでセットを作ってもらって、普段フジテレビの番組に出ることはあってもバラエティではないので、非常に貴重な経験でした。しかも50を超えてからやるというところに喜びを感じられましたね。若い頃ならがんばってしまっていたでしょうけど、誰ももう「俺が俺が」がないですし、勝つことに必死ではないですよね。そして曲もたくさん演奏させていただいて、非常に有意義な時間でした。ずっと人がいないところでの作業ばかりだったので、ひさしぶりにうれしかったです。
斉藤シトーン
半年ぶりくらいのカーリングシトーンズでしたね。ツアーもやっていたし、半年空いたけど意外と覚えていて楽しかったです。いい具合に忘れているところもあるから、ツアーのときよりさらに自由に演奏できた気がしました。個人的には「AB/CD」のドラムは、今日が一番うまくいった気がしました。あと、人間カーリングのゲームは街中で実際に作ったら流行ると思いますよ! フジテレビさん、ぜひ!
浜崎シトーン
フジテレビのバラエティといえば、本当に素晴らしい番組がたくさんありますので、そこに少し触れられたのが幸せでした。ぜひ、半年に一度のレギュラー化していただきたいです。時代劇コントとかやってみたいですね。いつか皆さんまた会いましょう!
キングシトーン
貴重な体験をさせてもらい、楽しかったです。カーリングシトーンズって、6人いるから自分ががんばらなくても5人が適当にやってくれるだろうと、お互い軽い気持ちで出演できるというのがいいところかな。カーリングシトーンズじゃなかったらあのバラエティはキツイと思う。奇跡の楽しい時間でした。ありがとうございました。
トータスシトーン
久しぶりにカーリングシトーンズを満喫しました。「オレたちひょうきん族」の知っとるケのとき、明石家さんまさんは「今年で30」と歌っていたからあのとき29歳だったんだよね。そう考えたら我々はもうはるかにあのときのさんまさんの歳を超えたんだと思いますね。今日はカーリングシトーンズにしかできない1日だったと思います。ありがとうございました。
フジテレビTWO / TWOsmart「オレたちカーリングシトーンズ」
2020年9月5日(土)22:00~23:30
J_ROCKNews @J_ROCKNews
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