BAND-MAIDの2年におよんだ“世界征服ツアー”満員の渋公で完結、そして日本武道館へ

13

765

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 123 454
  • 188 シェア

BAND-MAIDが2月13日と昨日14日に、全国ツアー「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR【進化】」の東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演を開催。ちょうど2年前の2018年2月14日にフルアルバム「WORLD DOMINATION」をリリースして以来、「宣告」「侵略」「激動」「進化」と4段階に分けて世界中で行ってきた「WORLD DOMINATION TOUR」に幕を下ろした。

BAND-MAID(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

BAND-MAID(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

大きなサイズで見る(全20件)

2月14日のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

2月14日のLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)公演の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

この2DAYS公演は両日ともチケットは即完し、客席はご主人様・お嬢様(それぞれBAND-MAIDの男性ファン、女性ファンの呼称)で満員となった。深い霧のようなスモークが焚かれたステージにメンバーが1人ずつ姿を表すと、彼女たちは昨年12月に発売された最新アルバム「CONQUEROR」のラストナンバー「輪廻」でお給仕(BAND-MAIDのライブの呼称)を開始。その瞬間、観客の頭上に大量のレーザーが発射され、ド派手な演出に客席は一気に興奮の坩堝と化した。その後も彼女たちは「Blooming」「Dilemma」「glory」など、「CONQUEROR」に収録された激しくアグレッシブなサウンドの楽曲を連発。AKANE(Dr)以外のメンバーは時折ポジションを変えながら広い舞台を存分に使ってパフォーマンスを繰り広げた。

SAIKI(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

SAIKI(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

お給仕の中盤には、緩急を付けるように「PAGE」「Mirage」といった美しくスケールの大きなバラードナンバーも披露。SAIKI(Vo)は“世界征服”を目標に2年近く続けてきた「WORLD DOMINATION TOUR」が終わることについて「すごくうれしいことだけど、さみしいね」と感慨深げに語り、「でも今日は“進化”ですから、これからのBAND-MAIDの進化を脳裏に焼き付けて帰ってください」と観客に語りかけた。

左からMISA、KANAMI、SAIKI。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

左からMISA、KANAMI、SAIKI。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

SAIKIはその後、KANAMI(G)と2人きりで「YOLO」を披露。繊細で温かみのあるアコースティックギター1本の伴奏で、SAIKIは力強く伸びやかに歌い上げた。さらにSAIKIはMISA(B)を呼び込み、客席から盛大な「MISA」コールが上がる中、3人でアコースティックアレンジの「Puzzle」をパフォーマンスした。

BAND-MAID(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

BAND-MAID(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

再びステージに5人がそろうと、彼女たちは爽快感あふれるロックチューン「カタルシス」でバンド演奏を再開。その後、ステージと客席の間に降りた紗幕に映像を流しながらパフォーマンスが披露された。「The Dragon Cries」ではまるでドラゴンの吐く炎に包まれながら5人が演奏するかのような状態に。「I can't live without you」ではクールなCGがメンバーの周囲をダイナミックに旋回するという、迫力あるステージが展開された。

小鳩ミク(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

小鳩ミク(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

1人だけステージに残った小鳩ミク(G, Vo)は、ライブ当日がバレンタインデーだったことから「チョコレートの押し付けだっぽ! ハッピーバレンタイン!」と叫びながら客席にチョコレートを投げ込み、ワンマンお給仕の恒例コーナーである“おまじないタイム”を開始。メンバーから邪魔されながらも小鳩が全力で「萌え萌え」「キュンキュン」とコール&レスポンスをし、会場は笑いに包まれた。その流れで小鳩がリードボーカルを務める「TIME」に突入。SAIKIを除く4人で、それまでのコミカルな雰囲気から一転した落ち着いた空気感の中オーディエンスに歌声を届けた。

BAND-MAID(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

BAND-MAID(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

お給仕が終盤に差し掛かると、彼女たちは「alone」「DICE」といった定番曲を畳み掛け、会場はますますヒートアップ。「Play」ではSAIKI、小鳩、KANAMI、MISAがステージに縁の台に上がってオーディエンスを煽り、続く「DOMINATION」では会場が揺れんばかりの盛り上がりになった。そして「endless Story」のイントロが流れる中、エキサイトする観客に向けてSAIKIは「ここ渋谷は、BAND-MAIDにとってとてもゆかりのある街です。こんな素敵な渋公で2DAYSを即完できたのは、ご主人様・お嬢様のおかげです! これからも世界征服に向けてがんばっていくので、みんなの大きい声をもらっていいですか? 最後はみんなで歌いませんか?」と語りかけ、その言葉に応えて約2000人の観客が大合唱。曲が終わると小鳩が「これにて閉店でございますっぽ。それでは行ってらっしゃいませご主人様・お嬢様」と告げ、「これからもBAND-MAIDは世界征服に向けてまっすぐ走っていくっぽ! 付いてきてっぽ!」と力強く宣言。会場中から5人に惜しみない拍手が贈られた。

日本武道館公演発表時の会場の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)

日本武道館公演発表時の会場の様子。(Photo by MASANORI FUJIKAWA)[拡大]

その後、再び降りた紗幕にメンバーが歩く姿を撮った映像が流れ始め、7月から5都市でのZeppツアーが開催されることと、この日のツアーファイナル公演を映像化したBlu-rayとDVDが発売されることが明かされた。客席から喜びの声が上がり、これで終わりかと多くの人々が思ったその直後、スクリーンに大きく「BAND-MAID 2021.2.11 日本武道館」という文字が。思いがけない重大発表に、会場中が驚きと歓喜の声で騒然となってツアーファイナルは終了した。

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全20件)

「BAND-MAID WORLD DOMINATION TOUR【進化】PRESENTED BY LIVEDAM Ai」2020年2月14日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂) セットリスト

01. 輪廻
02. Blooming
03. Screaming
04. Dilemma
05. glory
06. FREEDOM
07. Choose me
08. PAGE
09. Mirage
10. YOLO
11. Puzzle
12. カタルシス
13. Bubble
14. The Dragon Cries
15. I can't live without you
16. TIME
17. Wonderland
18. alone
19. DICE
20. Don't you tell ME
21. Play
22. DOMINATION
23. endless Story

BAND-MAID ZEPP TOUR

2020年7月16日(木)愛知県 Zepp Nagoya
2020年7月23日(木・祝)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2020年7月24日(金・祝)福岡県 Zepp Fukuoka
2020年8月9日(日)北海道 Zepp Sapporo
2020年8月16日(日)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)

BAND-MAID 日本武道館ワンマンお給仕

2021年2月11日(木・祝)東京都 日本武道館

全文を表示

※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正します。

読者の反応

おおつき@迅速果断ガール @otsukiko0922

【ライブレポート】BAND-MAIDの2年におよんだ“世界征服ツアー”満員の渋公で完結、そして日本武道館へ(写真20枚) https://t.co/A2e7BoJOpx

コメントを読む(13件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 BAND-MAID の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。