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「また会えるよね」「会える、会える!」すかんち、“転校生”ドクター田中を偲んだ一夜

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「すかんち presents ドクター田中は転校生」の様子。(撮影:土田紘)

「すかんち presents ドクター田中は転校生」の様子。(撮影:土田紘)

すかんちのライブイベント「ドクター田中は転校生」が1月27日に東京・下北沢GARDENで行われた。

この企画は昨年10月に亡くなったすかんちのキーボーディスト、ドクター田中の“お別れの会”として開催。田中の写真がプリントされたTシャツを着て登場したROLLY(Vo, G, Cho)は、フロアの様子を見て「あまり湿っぽくならないように楽しくいこう! 吟味に吟味を重ねた楽曲を一緒に歌おう」と語り、しんみりとした会場の空気を解きほぐした。ライブ前には田中がすかんち加入前に所属していたバンド、スキャンドールの貴重なライブ映像を上映。当時22歳だった彼の姿に、観客たちはしばし見入っていた。

この日すかんちはROLLY、Shima-chang(Vo, Cho)、小畑ポンプ(Dr, Cho)のほか、サポートメンバーに八熊慎一(B, Cho / SPARKS GO GO)、村原康介(Key)を迎えた5人体制で登場し、田中が作詞・作曲した「恋人はアンドロイド」でライブをスタート。1曲演奏するたび、メンバーは田中とのさまざまなエピソードを語り合った。「レターマン」演奏後は八熊と村原が退場し、メンバー3人だけのステージに。中川五郎「主婦のブルース」の替え歌カバー「おじさんのブルース」ではROLLYが自由奔放な即興演奏を繰り広げる中、小畑は息の合ったドラミングで彼をサポートした。MCでは田中に通訳を任せっきりだったというイギリスでのレコーディング、メンバーのステージネームの由来、大雪の影響で移動に12時間近くかかってしまったSONY主催オーディションなど、すかんちのこれまでの活動を振り返る。さらにスキャンドールのギタリスト・猪上一郎から届いたメッセージも読み上げられ、その中では田中が一時期自宅に電話を引けないほど貧乏だったこと、一方でキーボードだけでなく16トラックの録音機材を持っていたことなど、音楽に対するストイックな姿勢がうかがえるエピソードが明かされた。

すかんちの3人は再びサポートメンバーを呼び入れると、「We want SCANCH!」コールで始まる「You You You」、曲の冒頭で偽札がばらまかれた「恋の1,000,000$マン」、バンドの代表曲とも言える「恋のマジックポーション」を披露。モータウン調の「涙の転校生」ではオーディエンスが「また会えるよね きっといつか また会えるよね」という大合唱を行い、これにROLLYは「会える、会える!」と何度も合いの手を入れた。そしてすかんちは最後に「さよならの贈りもの」を田中に捧げ、“お別れの会”を締めくくった。

「すかんち presents ドクター田中は転校生」2020年1月27日 下北沢GARDEN セットリスト

01. 恋人はアンドロイド
02. 恋するマリールー
03. 109で待っててよ
04. レターマン
05. おじさんのブルース(オリジナル:中川五郎「主婦のブルース」)
06. スローソンの小屋
07. Mr.タンブリンマン
08. 恋のショック療法
09. 涙の選択科目
10. ROLLY HORROR SHOW
11. 大逆転~涙の卒業写真
12. You You You
13. ウルトラ ロケットマン
14. 恋の1,000,000$マン
15. 恋のマジックポーション
16. 涙の転校生
17. さよならの贈りもの

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