オリラブ「Love Jam」でCornelius&中村佳穂と愛ほとばしるセッション

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ORIGINAL LOVEの企画によるライブイベント「Love Jam vol.5」が、1月25日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われた。

「Love Jam vol.5」の様子。(撮影:工藤ちひろ)

「Love Jam vol.5」の様子。(撮影:工藤ちひろ)

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田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男(ORIGINAL LOVE)(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

「Love Jam」は田島貴男(ORIGINAL LOVE)が注目するアーティストを招く対バンイベントとして2016年春にスタートさせた自主企画。5度目の開催となった今回は、1980年代後半のインディーズ期から交流のあるCorneliusと、ライブパフォーマンスに大きな衝撃を受けたという中村佳穂の2組がゲスト出演し、三者三様の濃密なステージを繰り広げた。

Cornelius(撮影:工藤ちひろ)

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小山田圭吾(Cornelius)(撮影:工藤ちひろ)

小山田圭吾(Cornelius)(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

トップバッターのCorneliusは小山田圭吾(Vo, G)、堀江博久(Key, G / Neil and Iraiza)、あらきゆうこ(Dr / MI-GUSMORGAS)、大野由美子(B, Key / Buffalo Daughter)の4人編成で登場し、舞台背面のスクリーン映像をシンクロさせるおなじみのパフォーマンスを展開。複雑に織りなす4人のサウンド、激しく点滅するストロボ、アイデアとユーモアに満ちた映像が渾然一体となった約50分のステージで観客を異次元へと引き込んだ。「Another View Point」ではさまざまな映像がテレビをザッピングするかのように次々と飛び出し、その音声をもループで取り込んだカオティックなアレンジに。「COUNT FIVE OR SIX」で小山田と堀江がツインギターでハードなサウンドを豪快に鳴らしたかと思えば、続く「I Hate Hate」では一転して4人の繊細なアンサンブルがフロアを包む。1997年のシングル曲「Star Fruits Surf Rider」ではレトロなSF映像と旋回するミラーボールが歌詞とリンクしたスペイシーな空間を作り上げた。MCを挟まずライブを進行した4人は、ラストナンバー「あなたがいるなら」を終えるとステージ前方に集まり、観客の大歓声に笑顔で応えた。ステージ袖でCorneliusのパフォーマンスを観ていたという田島は「32年前の新宿LOFTで横から小山田くんを観ているようだった。いや、音楽って素晴らしいですね」と興奮気味にその感想を語った。

中村佳穂(撮影:工藤ちひろ)

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田島貴男を交えて「きっとね!」を歌う中村佳穂。(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男を交えて「きっとね!」を歌う中村佳穂。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

「今日はブッ飛んでる人たちばかりですけど、次の人は今日本で一番ブッ飛んでんじゃないかな。今一番好きなアーティストです」という田島の紹介を受けて登場した中村佳穂は、西田修大(G)、MASAHIRO KITAGAWA(Syn, Cho)、深谷雄一(Dr / レミ街、egoistic 4 leaves)、荒木正比呂(Key / レミ街)を引き連れた“中村佳穂BAND”編成で即興性の高いステージングを披露した。「アイアム主人公」はアドリブをふんだんに盛り込み、中村の指示とその場のテンションに合わせてバンドの演奏も自由に変化。中村が「16」「72」と決めのブレイク回数を指定し、5人が息ぴったりの演奏を決めるとフロアからは大きな歓声が沸き起こった。Cornelius「あなたがいるなら」を盛り込んだ「get back」では中村のおだやかな歌声とMASAHIRO KITAGAWAのソウルフルなコーラスが絡み合い、「静かな曲します」という中村の紹介から始まった「SHE'S GONE」「my blue」は観客も息を飲むように繊細に紡がれる演奏と声に聴き入った。終盤、中村は田島をゲストに呼び込むと「きっとね!」でコラボレーション。田島は巧みなジャズギター演奏でバンドサウンドに艶やかな色を加えた。「ああ今の走馬灯みたい。本当に幸せです」と田島とセッションできた喜びを噛み締め、最後にもう1曲「AINOU」を歌い笑顔でステージを去った。

ORIGINAL LOVE(撮影:工藤ちひろ)

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田島貴男と中村佳穂によるセッション。(撮影:工藤ちひろ)

田島貴男と中村佳穂によるセッション。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

トリのORIGINAL LOVEは、木暮晋也(G / ヒックスヴィル)、村田シゲ(B / □□□、CUBISMO GRAFICO FIVE、Circle Darko)、小松シゲル(Dr / NONA REEVES)、冨田謙(Key)、真城めぐみ(Cho / ヒックスヴィル、ましまろ、HEA)という近年のライブではおなじみの鉄壁の布陣でステージへ。カメラマンとしても才覚を発揮する田島が撮り下ろした写真がフィンガースナップ音に合わせて切り替わるオープニングムービーがじわじわと高揚感を高めたところで、ライブは2019年発表の最新アルバム表題曲「bless You!」のジャジーな演奏でスタートした。「MILLION SECRETS OF JAZZ」では田島がギターを置いてダンスを踊り、「グッディガール」ではPUNPEEによるラップパートを田島が自ら披露。「I WISH」では田島と真城のソウルフルなフェイクの掛け合いに喝采が起こった。4曲を続けて歌ったところでバンドメンバーは一旦退場し、田島はゲストの中村を呼び込む。2人はORIGINAL LOVEの「The Best Day of My Life」を田島のギターと足元で操るキック音とフットタンバリン音、中村のピアノ演奏でセッション。2人のボーカルと自由度の高い演奏が絡み合い、力強いグルーヴが生み出された。

ステージ上で握手を交わす田島貴男と小山田圭吾。(撮影:工藤ちひろ)

ステージ上で握手を交わす田島貴男と小山田圭吾。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

小山田圭吾のギターに乗せて「ORANGE MECHANIC SUICIDE」を歌う田島貴男。(撮影:工藤ちひろ)

小山田圭吾のギターに乗せて「ORANGE MECHANIC SUICIDE」を歌う田島貴男。(撮影:工藤ちひろ)[拡大]

中村を送り出した田島が「もういっこね、彼とは30年来の知り合いなんだけど……」とつぶやくと、フロアに大きなどよめきが。「でも共演をするのは初めてなんですよ。32年前の新宿LOFTから全然変わってないんだけど、音楽はあの場所から宇宙の果てまで行ってしまった。小山田圭吾くんです!」と紹介された小山田はギターを手にステージへと上がり、田島と固い握手を交わした。田島のギター&ボーカル、小山田のギター、小松と村田のリズムセクションというシンプルな編成で披露されたのは、ORIGINAL LOVE初期のナンバー「ORANGE MECHANIC SUICIDE」。沸き立つ観客はもちろん、32年の時を超えた共演に田島と小山田も満足そうな笑顔を浮かべた。小山田が退場し、バンドメンバーが再びそろうと、田島はワウギターを鳴らしながら「LET'S GO!」をファンキーに熱唱。最後はライブ定番曲「The Rover」で締めくくられた。演奏を終えた田島はゲスト全員を呼び込み「皆さん、今日出たアーティストをどんどん観てください。聴いてください」と愛を持ってアピールした。

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Love Jam vol.5
2020年1月25日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

Cornelius

01. Opening(Mic Check)
02. いつか / どこか
03. Audio Architecture
04. Another View Point
05. COUNT FIVE OR SIX
06. I Hate Hate
07. 夢の中で
08. Fit Song
09. Gum
10. Star Fruits Surf Rider
11. あなたがいるなら

中村佳穂

01. 新曲
02. アイアム主人公
03. 新曲
04. get back
05. SHE'S GONE
06. my blue
07. LINDY
08. きっとね! with 田島貴男(ORIGINAL LOVE)
09. AINOU

ORIGINAL LOVE

01. bless You!
02. MILLION SECRETS OF JAZZ
03. グッディガール
04. I WISH
05. The Best Day of My Life with 中村佳穂
06. ORANGE MECHANIC SUICIDE with 小山田圭吾
07. LET'S GO!
08. The Rover

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