ビッケブランカ2019年集大成ツアー終幕、満員のZepp Tokyoを“クラブZepp Nagoya”に

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ビッケブランカが、全公演ソールドアウトとなった東名阪Zeppツアー「Vickeblanka Ca Va Tour」のファイナル公演として、10月25日に東京・Zepp Tokyoでライブを行った。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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開演後、バンドメンバーの若山雅弘(Dr)、大澤DD拓海(B)、井手上誠(G)、にしのえみ(Key)がステージ上の定位置につき、最後に主役のビッケブランカが登場。歓声が沸き起こる中、ビッケはピアノを弾きながらツアータイトルにもなった最新シングル「Ca Va?」の、始まりのフランス語部分をシャンソン歌手のように感情込めて歌い始めた。いつにも増してたっぷり間を取りながら歌い、気持ちよすぎてか自分で思わず笑ってしまうビッケ。「カカカッカッカカッ カモン! サバー!」と叫ぶのと同時にバンドが躍動感ある演奏を開始し、ビッケはピアノから離れてステージ中央へ。そしてステージ端へと歩きながら歌って、満面の笑みで観客に手を振った。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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続けて彼は「ファビュラス」「アシカダンス」とアップテンポなライブ定番曲で会場を盛り上げる。ここではにしのの腕の動きに合わせて観客も同じように腕を振り、大澤は軽やかにステップを踏みながらベースを弾いた。4曲目「Want You Back」の終わりでビッケは、いつも通り「AHA, AHA, Booyakasha!」と歌う部分で観客に声を上げさせ、「まだ声が小さい」と言わんばかりの不満気な表情を見せながら何度も何度もそこだけやり直した。

「心底楽しみにしていたこのツアーであります。絶対に僕のほうが皆さんより楽しみにしてました」と話しながらビッケがエレキギターを持つと、観客の何人かが次の曲への期待からどよめく。そしてビッケ史上最もハードなロックナンバー「Black Rover」がスタート。続けてインディーズ期の1stミニアルバム「ツベルクリン」からひさびさに「Alright!」を演奏し、跳ねるピアノとファルセットがクールなこの曲を、現在のバンドメンバーでよりファンキーなサウンドに仕上げていた。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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そしてここから、今年初めの「WIZARD TOUR 2019」で観客たちを驚かせたDJコーナーが再びスタート。ステージ後方に設置されたDJブースにビッケ、にしの、若山の3人が移動し、主に若山とにしのが音出しを担当して、バンド演奏とはひと味違うパフォーマンスを展開した。このときビッケは「今からここを、クラブZepp Nagoyaにしたいと思います!」と宣言し、彼の言い間違いに気付いたZepp Tokyoのオーディエンスがざわつく。観客が「東京だよー!」と叫ぶと、それに答えてビッケは「名古屋って言った? 実はそれには理由があります。僕、名古屋で『今からここを、クラブZepp Tokyoにするぜ!」って叫びました。懺悔したいと思います」と説明。会場が納得の笑いに包まれると、続けてビッケは「新曲です! 変な歌ですけど、大好きなクラブミュージックですので好きなように楽しんでください」と言い、アヴィーチーの作風を思わせるエレクトロな新曲を披露した。さらに「Smash(Right This Way)」と「キロン」もDJセットで歌われ、「キロン」の途中ではステージ前方にバンドメンバーと、ゲストプレイヤーであるバイオリニストの岡部磨知と天野恵が横並びになり、タオルを回してフロアを盛りあげた。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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「EDMとかギターロックとかいろいろやらせてもらったけど、僕が一番初めに作ったのはバラードでした。バラードが僕の根底にあると思います。ここで2曲バラードを聴いてください」と言ったビッケは、自身の経験と重なってできた大事な曲でもあるという「Lucky Ending」を、ピアノを弾きながらじっくりと歌唱。さらに彼の新しい代表曲となった「まっしろ」を歌い上げた。これらのパートから岡部と天野のバイオリンが加わり、「まっしろ」では美しく響く2人の弦の音色がドラマチックに楽曲を際立たせていた。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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恒例となった“大澤DD拓海いじり”と、サウナでのエピソードを語った長めのMC、そしてメンバー紹介を済ませると、ここからライブは再びバンドが一丸となっての盛り上げタイムに突入。井手上によるブライアン・メイばりのギターが華麗に鳴り響く「Slave Of Love」ではDJコーナーで使われた後方の台にビッケが軽やかに飛び乗って歌い上げ、「no, no, no」と繰り返す部分では会場中が拳を振り上げながらシンガロングした。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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本編最後の曲はライブのオープニングでも披露された「Ca Va?」。曲の始まりのスローな部分でビッケが客席にマイクを向けると、フランス語なのにも関わらず観客はしっかりと歌い、驚いたビッケは「甘く見てたー。世界に通用するぜ!」とうれしそうな表情を見せた。そして鯖の形をしたいくつものビニール玩具がフロアに投げ込まれ、鯖が宙を舞う様子を見ながらビッケは軽やかにジャンプして歌い、大きな盛り上がりの中でひとまずライブ本編が終了した。

「Vickeblanka Ca Va Tour」Zepp Tokyo公演の様子。(Photo by Taku Fujii)

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鳴りやまない拍手とアンコールの声に応えて再登場したビッケは、12月より3カ月連続で新曲を配信リリースすることと、2020年4月から全国ツアーを行うこと、そしてそのいくつかの会場がホールで、東京公演は中野サンプラザホールであることを告知。「よかったなあ。がんばったもんなあ、オレも」と自分で自分に激励の声をかけたビッケは、「聴きたい曲、何かあれば」と観客に問いかけた。各々が聴きたい曲のタイトルを思い思いに叫ぶと、ビッケはその声の中からまずインディーズ時代の配信シングル曲「追うBOY」をチョイス。弾き語りで歌い終えると、続けてスランプだった頃に作ったというユニークな歌詞の未発表曲「肩歌」を歌ってオーディエンスを和ませた。

バンドメンバーたちが定位置についていたため「リクエストコーナーが終わったらバンドと共にもう1曲あるのだろう」と多くの観客が予想する中、ビッケがステージから退場し、メンバーたちも「え?」という表情でステージ袖へ。当然のように観客たちが再びアンコール要望の拍手をし始めると、ビッケとバンドがもう一度ステージに現れた。これについて彼は「本当はアンコールでやろうと思っていたんですけど……じゃあダブルアンコールということで、新曲をやろうと思います」と説明。進行の段取りも変わっているようだが、そんなことはおかまいなしにライブを再開した。そして彼はこの日最後に、3カ月連続配信の第1弾として12月4日にリリースされる、ミドルテンポの新曲「白熊」を歌唱。今年初めのツアー「WIZARD TOUR 2019」と6月の東京・新木場STUDIO COAST公演「Voom Voom Room」を経ての、2019年のビッケのライブの集大成となるツアーを終幕された。

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「Vickeblanka Ca Va Tour」2019年10月25日 Zepp Tokyo セットリスト

01. Ca Va?
02. ファビュラス
03. アシカダンス
04. Want You Back
05. Black Rover
06. Alright!
07. Broken
08. 新曲
09. Smash(Right This Way)
10. キロン
11. Lucky Ending
12. まっしろ
13. Get Physical
14. Winter Beat
15. Slave Of Love
16. ウララ
17. Ca Va?
<アンコール>
18. 追うBOY
19. 肩歌
<ダブルアンコール>
20. 白熊

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