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でんぱ組.inc、まさかの結婚発表も飛び出したツアーSP公演

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新曲「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」を歌うでんぱ組.inc。

新曲「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」を歌うでんぱ組.inc。

でんぱ組.incが9月18、19日に東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンライブ「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 SPECIAL」を行った。全国ホールツアー「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019」の番外公演として2夜連続で行われた公演のうち、この記事では1日目の模様をレポートする。

最新シングル「いのちのよろこび」を携え、全国7都市のホール会場を回ってきた彼女たち。Zepp DiverCity TOKYOを舞台にした番外公演には、初日に思想家レフ・トルストイの言葉を引用した「If you want to be happy, be.」、2日目にアレクサンドル・デュマ「三銃士」の名言をアレンジした「One for all, All for fans」というサブタイトルが冠されていた。初日のオープニングは原始的な雄叫びから始まる最新シングル「いのちのよろこび」。そこから6人は「でんぱれーどJAPAN」「プレシャスサマー!」とアッパーチューンを並べ、冒頭からフロアを燃え上がらせた。おなじみの自己紹介を挟み、「子▽丑▽寅▽卯▽辰▽巳▽」では椅子を使った複雑なフォーメーション、「Dear☆Stageへようこそ▽」ではストーリー仕立てのパフォーマンスで楽しませる。「待ちぼうけ銀河ステーション」ではミラーボールが激しい光を放つ中、6人は大量のサインボールをフロアに放った。

ドラマチックな「キラキラチューン」を終えたところで、ツアー本編でも恒例となっていた幕間のムービーコーナー「でんでんメモリー」へ。スペシャル公演初日は根本凪と鹿目凛の“ねもぺろ”コンビが担当し、2人がZepp DiverCity TOKYOが入った施設・ダイバーシティ東京 プラザのグルメやアミューズメントを満喫する様子がステージ上のスクリーンで上映された。フードコートの飲用水をごくごくと飲んだり、話題の「うんこミュージアム TOKYO」を訪問したりと自由にロケを楽しむねもぺろコンビの姿に、場内はすっかりなごやかムード。その後のブロックではジャジーな「形而上学的、魔法」や切ないメロディが胸を打つ「ユメ射す明日へ」「あした地球がこなごなになっても」と、じっくり聴かせる3曲が披露された。Twitterで募集したリクエスト曲を歌う「ファンラブ コーナー」では、現在の6人体制では初パフォーマンスとなる「ORANGE RIUM」をチョイス。イントロから場内はウルトラオレンジのサイリウムで染まり、6人とファンによるエモーショナルな空間が作り上げられた。

相沢梨紗の「みんなまだまだ元気残ってますよね? 声出し足りないんじゃないかな? 手を挙げ足りないんじゃないかなー?」という煽りから、ライブは怒涛の後半戦へ。「ボン・デ・フェスタ」「バリ3共和国」「ギラメタスでんぱスターズ」「でんでんぱっしょん」とハイテンションな楽曲が連発され、6人の歌に合わせて一糸乱れぬコールが湧き上がる。ラスト2曲を残したところで、古川未鈴はコンセプトやセットリストをメンバー自ら考え抜いて作り上げたツアーを振り返り、「ホールツアーが終わってもスペシャル公演をやらせてもらえるというのは本当にありがたい話で。みんながこうやっていつも来てくれるからです。本当にありがとうございます!」と平日にも関わらず集まったファンへ感謝の思いを伝えた。古川はさらに「皆さんの強い気持ちを、私たちは強い愛でお返しします!」と続け、6人は小沢健二のカバー「強い気持ち・強い愛」を披露。最後はバラード「秋の葉の原っぱで」で締めくくり、おだやかにステージを終えた。

盛大なアンコールに応えて登場したのは、翌日に誕生日を控えた古川1人。緊張の面持ちでマイクを持った古川は「皆さんアンコールありがとうございます。ここで……」と話したまま、言葉に詰まってしまう。突然のものものしい雰囲気に場内がざわめく中、古川は「ここで私から皆さんに伝えたいことがあります」と話を続ける。「アイドルになりたい、その一心で秋葉原に飛び込んで14年が経って、でんぱ組.incになって10年が経ちました。その長い時間に、うれしいことや悲しいこと、悔しいこと、すごくたくさん経験しました」と震えるような声でこれまでの活動を回想した古川が「そんな長い時間の中で1つ、大きな決断をしました」と告げると、観客は静かに息を飲む。そして「私、古川未鈴は結婚します」と発表されると、静まり返っていた会場は一転、驚きの声でいっぱいに。ざわめきはやがて拍手へと変わり、さざ波のようにじわりじわりと祝福ムードが広がっていった。思わずその場にしゃがみこんでしまった古川は、祝福の声を受けて再び立ち上がり、「昔の私は本当に人のことなんて全然興味がなくて、アイドルとして有名になりたい、それだけの空っぽな人間だったなと思います。でも、でんぱ組.incの活動を通じて……本当に大変なのに、みんなが私とチェキを撮りたいと言って朝から並んだり、インターネットで世界中からいろんな言葉をくれたり、今日こうやってチケットを買って、ペンライトを振って、名前を呼んでくれたりとか……でんぱ組.incのライブを観に来てくれて、私思ったんですよ。人って気持ちとか愛が一番大事なんだなということを、みんなが教えてくれました。私はでんぱ組になって変われたような気がします。それは本当に本当に、絶対に皆さんのおかげです! ありがとうございます!」と感謝を伝え、「これからも、でんぱ組.incの古川未鈴をよろしくお願いします!」と結婚後もでんぱ組.incでの活動を続けることを宣言。場内は割れんばかりの歓声に包まれた。

そして古川は唐突に「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」と告げると、1人で耳馴染みのない曲を歌い始める。これは清竜人がこの日のために書き下ろした新曲で、タイトルはそのまま「私のことを愛してくれた沢山の人達へ」。途中から合流したメンバーは一斉に古川に抱きつき、6人で涙を流しながら温かいバラードを歌い上げた。メンバーとファン、大勢の笑顔に囲まれた古川は「でんぱ組.incでよかったよ……」としみじみつぶくと、「さて、ここで皆さんにうれしいおしらせがあります!!」と、12月7、8日に千葉・幕張メッセ国際展示場2・3ホールで「でんぱ組.inc 幕張ジャンボリーコンサート」を行うことを発表。相沢は「みんなと次に会える約束を、このライブのステージですることができてめちゃくちゃうれしいです! これからも、この先の未来も、でんぱ組.incと一緒に歩み続けてくれたらうれしいです」とライブの開催を喜ぶファンに呼びかけた。6人は「さらなる未来に向かって、『Future Diver』!」とラストナンバー「Future Diver」を歌い、幸せなムードが広がるフロアを再び燃え上がらせた。

古川はライブ終了後、自身のTwitterアカウント(@FurukawaMirin)を通じて改めて結婚を報告。相手はでんぱ組.incがテーマソングを歌ったアニメ「斉木楠雄のΨ難」の原作者であるマンガ家の麻生周一であることが明かされた。

なおツアーの番外公演はこのあと11月9、10日に沖縄・ナムラホールでも「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 ~タヒチじゃないよ沖縄だよ~」と題して開催される。

でんぱ組.inc「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 SPECIAL ~If you want to be happy, be.~」
2019年9月18日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. いのちのよろこび
02. でんぱれーどJAPAN
03. プレシャスサマー!
04. 子▽丑▽寅▽卯▽辰▽巳▽
05. Dear☆Stageへようこそ▽
06. 待ちぼうけ銀河ステーション
07. キラキラチューン
でんでんメモリー:根本凪、鹿目凛(映像)
08. 形而上学的、魔法
09. ユメ射す明日へ
10. あした地球がこなごなになっても
ファンラブ コーナー:ORANGE RIUM
11. ボン・デ・フェスタ
12. バリ3共和国
13. ギラメタスでんぱスターズ
14. でんでんぱっしょん
15. 強い気持ち・強い愛
16. 秋の葉の原っぱで
<アンコール>
17. 私のことを愛してくれた沢山の人達へ
18. Future Diver

※▽は白抜きハートマークが正式表記。

でんぱ組.inc「UHHA! YAAA!! TOUR!!! 2019 ~タヒチじゃないよ沖縄だよ~」

2019年11月9日(土)沖縄県 ナムラホール
2019年11月10日(日)沖縄県 ナムラホール

でんぱ組.inc 幕張ジャンボリーコンサート 電波大宴会 幕張懐石 ~でんぱを添えて~

2019年12月7日(土)千葉県 幕張メッセ国際展示場2・3ホール

でんぱ組.inc 幕張ジャンボリーコンサート DEMPARTY 幕張式フルコース ~ア・ラ・でんぱ~

2019年12月8日(日)千葉県 幕張メッセ国際展示場2・3ホール

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