HOWL BE QUIETとWEAVER、ピアノバンド2組の連弾セッションに感激「最高の日だ」

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HOWL BE QUIETWEAVERのツーマンライブ「Screen0」が、8月1日に東京・WWW Xで行われた。このライブは前日7月31日に約2年ぶりのアルバム「Andante」をリリースしたHOWL BE QUIETが、これを記念して企画したもの。彼らにとってWEAVERはピアノロックバンドの先輩であり、音楽性に共通点のある2組の競演ということもあって会場には多くのファンが駆けつけた。

竹縄航太(HOWL BE QUIET)、杉本雄治(WEAVER)。(撮影 山川哲矢)

竹縄航太(HOWL BE QUIET)、杉本雄治(WEAVER)。(撮影 山川哲矢)

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WEAVER(撮影 山川哲矢)

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一番手として登場したWEAVERのライブは、爽快感あふれる演奏による「Shine」でスタート。続けて、観客のハンドクラップを促しながらの「Shall we dance」や、人気曲「くちづけDiamond」などアッパーチューンで会場をヒートアップさせた。杉本雄治(Vo, Piano)は、かつて神奈川・音霊 OTODAMA SEA STUDIOにてデビュー前のHOWL BE QUIETと初めて会ったときのことを「ちょっと俺らのこと嫌いなんやろうなと思ってたんですけど……」と回想し、「2ndアルバムをリリースしたこのタイミングで呼んでもらえると思ってなくて、嫌われてなかったんだ! よかった! と思いました(笑)」と笑った。

ライブ中盤に「レイス」「こっちを向いてよ」と美しいバラードをしっとりと聴かせたあとは、河邉徹(Dr)が約6年前に意外なエピソードを語り始め、会場から驚きの声が上った。当時河邉は歌詞を書くためにカフェに通っていたが、そのカフェで働いていたのがHOWL BE QUIETの黒木健志(G)で、歌詞を書く河邉をよく目にしていた。河邉はその頃HOWL BE QUIETのことを知らなかったため、最近その事実を黒木に明かされ、運命を感じたという。杉本がピアノからギターにチェンジして熱いギターソロを聴かせたロックチューン「管制塔」や、客席から盛大なシンガロングが沸き起こった「Free will」、ダンサブルなサウンドでオーディエンスの体を揺らした「だから僕は僕を手放す」で会場を沸かせたのち、WEAVERのライブは「カーテンコール」で締めくくられた。

竹縄航太(HOWL BE QUIET)(撮影 山川哲矢)

竹縄航太(HOWL BE QUIET)(撮影 山川哲矢)[拡大]

HOWL BE QUIETのライブは人気曲「ギブアンドテイク」で開幕。さらにニューアルバム「Andante」から「Reversi」を披露し、4人はひさびさのライブを楽しむように軽快な演奏を聴かせた。WEAVERのライブのMCで語られた、初対面の際にHOWL BE QUIETがふてぶてしかったという件については、竹縄航太(Vo, G, Piano)が「ずっと観てた、本当に大好きなWEAVERに『おつかれさまです』って言われて、たどたどしくなっちゃって」と釈明。終演後に改めて挨拶をしに行くことを宣言した。彼はその後、Sexy Zoneに提供した「名脇役」のセルフカバーや「fantasia」といった新作からのバラードを続けて歌い上げ、観客はその透き通った声にじっくりと聞き入っていた。

黒木はMCで、このツーマンライブについて告げた音楽ナタリーの記事のタイトルが、竹縄のコメントを引用した“「バンドはギターがすべてじゃない」HOWL BE QUIETとWEAVERがツーマン開催”だったことについて言及。ギタリストである彼は「これを家で読んだときの俺の気持ちね……」と竹縄を攻めていた。そして彼らはアッパーチューン「MONSTER WORLD」や、シンガロングで会場を一体にする「レジスタンス」などでラストスパートに突入。竹縄は「俺らの2年間は……はっきり言うと空白の2年間になっちゃったの。前のアルバムを出して、よしこれからだっていうところで、いろんな問題が降り掛かってきて。それでももがきながらバンドを続けて、今日の日を迎えられたのが本当にうれしい」と語り、「俺は間違ってなかったと思う」と言って最後に「Dream End」を歌唱した。

杉本雄治(WEAVER)とHOWL BE QUIETによる「僕らの永遠 ~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」のセッションの様子。(撮影 山川哲矢)

杉本雄治(WEAVER)とHOWL BE QUIETによる「僕らの永遠 ~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」のセッションの様子。(撮影 山川哲矢)[拡大]

ライブ終了後、アンコールの声に呼び戻されて1人でステージに戻った竹縄は「自分たち主催のイベントをやることってないから、何かできることないかなと思って」と言い、WEAVERの杉本をステージに呼び込んだ。2人は1台のピアノの前に並び、HOWL BE QUIETの「サネカズラ」を連弾で披露。それぞれどことなく緊張した面持ちでありながら、楽しそうに歌とピアノの掛け合いを繰り広げた。ワンコーラスを歌い上げたところで、竹縄以外のHOWL BE QUIETも登場。杉本がピアノを弾き、竹縄がハンドマイクで、HOWL BE QUIETのメンバーと共にWEAVERの「僕らの永遠 ~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~」をセッションした。大きな盛り上がりを見せるフロアを前に、竹縄は感慨深げに「最高の日だ……」とつぶやいた。そして杉本が退場し、HOWL BE QUIETはラストにスウィンギンな「幽霊に会えたら」を演奏。会場を笑顔で包み、ピアノロックバンド2組の初めてのツーマンは終幕した。

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HOWL BE QUIET×WEAVER「Screen0」 2019年8月1日 WWW X セットリスト

WEAVER

01. Shine
02. Shall we dance
03. くちづけDiamond
04. レイス
05. こっちを向いてよ
06. 最後の夜と流星
07. 管制塔
08. Free will
09. だから僕は僕を手放す
10. カーテンコール

HOWL BE QUIET

01. ギブアンドテイク
02. Reversi
03.Daily Darling
04. 名脇役
05. fantasia
06. MONSTER WORLD
07. レジスタンス
08. にたものどうし
09. ヌレギヌ
10. Dream End
<アンコール>
11. サネカズラ / 竹縄航太(HOWL BE QUIET)&杉本雄治(WEAVER
14. 僕らの永遠 ~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~ / 杉本雄治(WEAVER)&HOWL BE QUIET
13. 幽霊に会えたら

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※記事初出時、一部写真キャプションに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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