KREVA「成長の記録」を武道館に刻み付けた15周年ライブ

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KREVAが6月30日に東京・日本武道館にてソロデビュー15周年ライブ「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE 成長の記録」を開催した。

KREVA

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今年の1月から“クレバの日”にあたる9月8日まで9カ月連続リリースを企画を展開中のKREVA。武道館公演は6月19日に連続リリース第6弾としてリリースされた“ニューベストアルバム”「成長の記録~全曲バンドで録り直し~」の収録曲を軸に据えた、アニバーサリーにふさわしい一夜となった。

「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE 成長の記録」オープニングの様子。

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開演時刻を迎えると、丸い巨大なスクリーンと「15TH ANNIVERSARY YEAR KREVA」の文字をかたどったオブジェが設置されたステージに、バンドメンバーである柿崎洋一郎(Key)、白根佳尚(Dr)、近田潔人(G)、大神田智彦(B)、熊井吾郎(DJ, MPC)が次々とスタンバイ。彼らが演奏を始めると天井からKREVAの歴代ロゴマークが入った白い風船が舞い、観客を驚かせた。一瞬の暗転のあと、観客がステージに視線を向けると、そこには真っ白なスーツに身を包んだKREVAの姿が。ドラマチックな演出に会場のテンションは一気にヒートアップした。大歓声を浴びながらKREVAは挨拶代わりの1曲として「居場所 ~2019 Ver.~」を歌い始め、曲の最後で「今日、ここが俺らの居場所」と高らかに宣言した。さらに彼は「王者の休日 ~2019 Ver.~」「アグレッシ部 ~2019 Ver.~」とメロウな楽曲をドロップ。観客のシンガロングが広がっていくと、目を細めながらうれしそうに客席を見渡した。

「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE 成長の記録」の様子。

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MCでKREVAは「今日はバンドがいるんですけど、ひと楽器ずつ紹介していこうかな。成長の記録がより多角的に、立体的に見えるんじゃないかと思います」と、各ブロックの冒頭でバンドメンバー1人ひとりとセッションし、各楽器の役割や魅力を解説していくことを宣言。まずは熊井が繰り出す多彩な音とビートに乗せて「ACE」をラップし、勢いのままに「パーティーはIZUKO? ~2019 Ver.~」「トランキライザー ~2019 Ver.~」になだれ込みパーティムードに拍車をかけた。その後、KREVAは「自分の曲でも人の曲でもドラムが気になるんです!」とラッパーにとってのリズムの重要性を熱弁すると、今度は白根と火花を散らすようなセッションを繰り広げながら「中盤戦」を披露。このブロックでは2人のスリリングな空気を引き継ぐように、「基準 ~2019 Ver.~」や「ストロングスタイル ~2019 Ver.~」といったヘビーで攻撃的なナンバーが観客を圧倒した。

ブルースハープを吹くKREVA。

ブルースハープを吹くKREVA。[拡大]

続いてのブロックは、ベースとのセッションによる「Under The Moon」でスタート。ジャジーなアレンジの「I Wanna Know You ~2019 Ver.~」の途中でKREVAは「今夜はブギー・バック」のカバーを盛り込み、武道館を心地よく揺らした。後半のブロックに差し掛かった頃、KREVAは自身の音楽キャリアがクラッシックギターを習っていた4歳のときに始まったことを明かす。その流れでKREVAは近田が弾くアコースティックギターの調べに乗せて「希望の炎」を披露したのを皮切りに、「KILA KILA ~2019 Ver.~」「スタート ~2019 Ver.~」を続けしっとりした空気を紡ぎ出した。柿崎の奏でるスタイリッシュな旋律とラップの絡みで観客を惹き付けた「瞬間speechless」が終わると、本編は最後のブロックへ。KREVAは「イッサイガッサイ ~2019 Ver.~」では「今年の俺は違うぜ」とブルースハープを吹き新たな挑戦を披露し、「音色 ~2019 Ver.~」ではロンドンで撮影したミュージックビデオを流しながら情感豊かに歌い上げていく。そして「Na Na Na ~2019 Ver.~」では観客と大合唱を繰り広げ本編を大団円に導いた。

「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE 成長の記録」の様子。

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「全部出し切った! お疲れ様でした」とステージに戻ってくるなり、観客を労ったKREVA。彼は「1つ、成長の記録としてやり切れてなかったことがあるのでやらせてもらおうかと」と述べ、自身のキャリアに大きな影響を与えたベーシスト岡雄三を追悼するように、岡が関わってきた楽曲を次々とスピンした。さらに、岡とレコーディングしたという紹介から、JQ(Nulbarich)とのコラボ曲「One feat. JQ from Nulbarich」を大音量で流した。しかしライブはこれで終わらず、KREVAは「新たな成長の記録を見せて終わろうと思います」と宣言すると、キレのあるラップとリリックが炸裂する新曲「無煙狼煙」を叩き込み、これからも自身のスタイルを貫くことを誓ってステージを去った。なお観客に対するサプライズは終演後も続き、「無煙狼煙」「One feat. JQ from Nulbarich」の配信リリース、ライブBlu-ray / DVD「完全1人ツアー2018 at Zepp Tokyo」のリリース、ライブイベント「908 FESTIVAL」の開催などが一気に告知され大盛り上がりの中でこの日のライブは締めくくられた。

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KREVA「KREVA NEW BEST ALBUM LIVE 成長の記録」2019年6月30日 日本武道館 セットリスト

01. 居場所 ~2019 Ver.~
02. 王者の休日 ~2019 Ver.~
03. アグレッシ部 ~2019 Ver.~
04. ACE
05. パーティーはIZUKO? ~2019 Ver.~
06. トランキライザー ~2019 Ver.~
07. 中盤戦
08. 基準 ~2019 Ver.~
09. ストロングスタイル ~2019 Ver.~
10. 存在感 ~2019 Ver.~
11. Under The Moon
12. I Wanna Know You ~2019 Ver.~
13. 成功 ~2019 Ver.~
14. 希望の炎
15. KILA KILA ~2019 Ver.~
16. スタート ~2019 Ver.~
17. 瞬間speechless
18. かも ~2019 Ver.~
19. C'mon, Let's go ~2019 Ver.~
20. イッサイガッサイ ~2019 Ver.~
21. 音色 ~2019 Ver.~
22. Na Na Na ~2019 Ver.~
<アンコール>
23. DJ(M☆A☆G☆I☆C~愛してたの~Sanzan feat. 増田有華~あえてそこ(攻め込む)~Glory~千%~Keep It Up)
24. One feat. JQ from Nulbarich
25. 無煙狼煙

KREVA「908 FESTIVAL 2019」

2019年9月26日(木)神奈川県 横浜アリーナ
<出演者>
KREVA / and more

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撮影:岸田哲平、中河原理英、川澤知弘

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音楽ナタリー @natalie_mu

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