OKAMOTO'S、無邪気に夢を追い続け10年目の初武道館を満員に

5

843

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 157 677
  • 9 シェア

OKAMOTO'Sが昨日6月27日に東京・日本武道館にてデビュー10周年を記念したワンマンライブ「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」を開催した。

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)

大きなサイズで見る(全6件)

1月にリリースした最新アルバム「BOY」を携え、4月より全国ツアー「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2019 "BOY"」を行ってきたOKAMOTO'S は、そのファイナルとして初の日本武道館公演を開催。会場に集まった約1万人の観客や生中継が行われたテレ朝チャンネル1の視聴者に向け、約2時間にわたって熱演を繰り広げた。

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(Photo by Shun Komiyama)

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

スクリーンにオープニング映像が流れ出し、観客が固唾をのんで見守る中シンプルなセットのステージに登場したOKAMOTO'Sは、「BOY」収録の「Dreaming Man」を1曲目にプレイ。さらに同アルバムより「Hole」「FOOL」といったアップテンポのナンバーを畳みかけ、場内の温度を上昇させていく。オカモトショウ(Vo)は「どうも、新宿から来たOKAMOTO'Sです!」と挨拶し、客席を見渡しながら「本当、最高の景色だね」と笑みを浮かべた。

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

次に4人は、「NO MORE MUSIC」「Higher」といったグルーヴィな楽曲で観客を踊らせる。ラップナンバー「NEKO」ではショウがコール&レスポンスを展開し、メロウな曲調の「ハーフムーン」ではオカモトコウキ(G)がメインボーカルを取り、柔らかな歌声を披露。またコウキはキーボードを弾きながらシティポップの雰囲気が漂う「偶然」をじっくりと歌い上げ、観客を楽曲の世界観に引き込んだ。ライブ中盤にはハマ・オカモト(B)が「皆さんに支えられて、中学の同級生のバンドが武道館に立つことができました!」と感謝の気持ちを述べ、歓声と拍手を浴びる。続けてハマは「武道館だからといって、ひよってしゃべる時間を短くするといったことは一切ありませんよ」と話したのち、「このツアーである特殊能力を体得したんですよ」と報告。腕を前方に掲げて力を込めると、ステージ上に炎が上がるという特殊効果を使った遊びで会場の笑いを誘った。

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

いつも通りの軽快なトークでファンを楽しませたOKAMOTO'Sは、レゲエのテイストを取り入れた「NOTHING」でライブを再開。サイケデリックなムードの「マダラ」ではコウキのギターソロやオカモトレイジ(Dr)のドラムソロが炸裂し、場内が熱気で満たされた。さらに「BROTHER」や「ROCKY」でシンガロングを繰り広げ、会場を1つにしたショウは「"BOY"から大人に変わっていく、そのちょうど狭間に自分たちがいるのかなと思って、その儚い一瞬を真空パックして残したいと思ったのが『BOY』というアルバムでした」と「BOY」に込めた思いを説明。「でもいろんな会場でライブをしているうちに、自分たちはこのバンドをやり続けている限り、心のどこかにずっと"BOY"がいるんじゃないかと思い始めました。それはここまで10年間なるだけ嘘を付かないように、正直に、カッコいいと思うものをピュアに作り続けてきたからだと思ってます」と力強く語った。

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(撮影:浜野カズシ)[拡大]

その後、ショウの「"BOY"というものは性別じゃないんです。心の中で無邪気に夢を見てる。その心を俺たちは"BOY"と呼んでいます」という言葉をきっかけに、4人は 夢を追い続けていくことを壮大に歌った「Dancing Boy」を演奏する。場内に紙吹雪が舞う中、ショウは「夢を見続けるのは簡単なことじゃないけど、俺たちは中学生の頃から同じことをやり続けて武道館に立ったぜ!」と叫び、観客を大いに沸かせた。

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(Photo by Shun Komiyama)

「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」の様子。(Photo by Shun Komiyama)[拡大]

アンコールに応えて再びステージに登場したOKAMOTO'S は、NHK「みんなのうた」に提供した「DOOR」を披露。続く初期のファンクナンバー「Beek」ではコウキとハマがステージを所狭しと動き回り、会場を大きく盛り上げた。そしてショウが「俺たちは結成したときから世界制覇が夢です。こっから20年、30年、40年とどこまでも夢を追いかけて突っ走っていくんで、皆さんこれからもOKAMOTO'Sをよろしく! 絶対バンドやめねえからな!」と宣言したのち、4人はステージ後方に登場した巨大なバンドのロゴをバックに、ラストナンバーとして「90'S TOKYO BOYS」をプレイ。熱狂のうちに初の日本武道館公演の幕を閉じた。

なお終演後には10月18日から19日にかけて東京・新木場STUDIO COASTにてショウのバースデーを記念したオールナイトイベントが、11月5日に東京・Veats Shibuyaにてコウキのソロライブが行われることが告知された。

この記事の画像(全6件)

OKAMOTO'S「OKAMOTO'S 10th ANNIVERSARY LIVE "LAST BOY"」2019年6月27日 日本武道館 セットリスト

01. Dreaming Man
02. Hole
03. FOOL
04. NO MORE MUSIC
05. Higher
06. NEKO
07. ハーフムーン
08. Animals
09. 偶然
10. Phantom(By Lipstick)
11. NOTHING
12. マダラ
13. ART(FCO2811)
14. SAVE ME
15. HEADHUNT
16. BROTHER
17. ROCKY
18. Dancing Boy
<アンコール>
19. DOOR
20. Beek
21. 90'S TOKYO BOYS

オカモトショウ バースデーカウントダウン オールナイトイベント

2019年10月18日(金)~19日(土)東京都 新木場STUDIO COAST

オカモトコウキ 1stソロライブ

2019年11月5日(火)東京都 Veats Shibuya

全文を表示

読者の反応

  • 5

pikachantweet@おげんさんいくわよ @pikachantweet

ナタリーさんも出た!コウキ君のはかなげなボーカル好きなんだよなー。作る曲も!なので、一生懸命聞き入ったよ。 →【ライブレポート】#OKAMOTOS、無邪気に夢を追い続け10年目の初武道館を満員に - 音楽ナタリー https://t.co/t49qtwwWO5

コメントを読む(5件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 OKAMOTO'S の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。